コンセプト
今年のキーワードは
「ニューノーマル」と「行動変容」
新型コロナウイルスがもたらした世界中の危機は、
社会をより複雑で不確実、予測不能な姿に変えました。
そして同時に、私たちが新たな価値観や生活様式、
社会の制度を考える大きな機会となっています。
「ニューノーマル」と呼ばれる時代に、
新たに顕在化し、より注目の集まる社会課題は何か?
イノベーションは頻繁に起こり、
社会の持続可能性とWell-beingを高める
様々な動きが始まっています。
三菱総合研究所が運営する会員組織、
未来共創イニシアティブ(ICF)は、
社会課題の解決策をオープンイノベーションで共創し、
コレクティブインパクトの創出へ貢献することを
目指しています。
ニューノーマル時代の社会課題解決は、
人々に新たな一歩を踏み出すきっかけを
提供するべきです。
サービス提供を受けた人々に、
意識することなく「行動変容」が起き、
結果として、ビジネスで社会課題が解決されていく
世の中をつくりませんか。
募集テーマは、下記6テーマです。
豊かで持続可能な社会へ向けて、あるべき未来を見据え、
新たなマーケットを共に創り出そう。
テーマ
「三菱総合研究所」が描く
理想の未来社会

-
ウェルネス
すべての人が健康で
生き生きと輝く社会 -
モビリティ
すべての人がクリーンで
自由・安全に移動
できる社会 -
水・食料
すべての人に安全・安心な
水・食料が
行きわたる社会 -
防災・インフラ
すべての人が安全で
安心して生活できる
災害に強い社会 -
エネルギー・環境
すべての人がクリーンで
持続可能なエネルギーを
使える社会 -
教育・人財育成
すべての人が社会に
貢献する力を得られる
社会
ウェルネス
すべての人が
健康で生き生きと
輝く社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 女性が心身共に健康で活躍できる環境整備が不十分
- 検診・受診支援、メンタルヘルス支援、子育て支援、不妊治療支援、キャリア支援
- 生活習慣病による健康長寿の阻害
- 行動変容の新しいアプローチ
(行動経済学やマーケティング等の多角的視点の活用など) - 医療資源の遍在、医療従事者のリソース不足
- オンライン診療の普及、医療のデジタル化による医師同士のナレッジ共有
- 介護における社会保障費の増大と人材不足
- 介護予防、介護支援(科学的アプローチによるサービスの標準化やDXの活用など)
- メンタルヘルスを損なう人の増大
- 働く人のプレゼンティズムや休職・離職への対策、あらゆる世代別のメンタルケア
水・食料
すべての人に安全・安心な
水・食料が
行きわたる社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 国内の農水産業の低生産性(低所得)と就労者・後継者の不足
- 農地集約や機械化・ICT化を通じた生産性向上、新規就農希望者の発掘と儲かる農業とのマッチング、副業あるいは生きがいとしての新時代の兼業農業
- サプライチェーンの効率性・信頼性の不足
- 生産・供給・消費の見える化による高効率化、食のトレーサビリティ向上、輸出拡大に向けたプラットフォーム
- 世界的な農業の環境負荷の顕在化
- 植物工場など既存農業の延長線上のイノベーション、培養肉・ゲノム編集など新しい食料生産システム、既存農業の有機農業化・CO2ゼロエミッション
- 遊休農地の増加と再エネ普及拡大の必要性
- 農地管理・集積拡大を実現する仕組み、再エネ普及に向けた農地活用の新しい仕組み
- 利用可能な水資源の不足
- 水の絶対量確保と水質改善を実現する仕組み、需要に応じた供給システム構築
エネルギー・環境
すべての人が
クリーンで
持続可能な
エネルギーを
使える社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 脱炭素電源推進が不十分
- 再生可能エネルギーの予測誤差の最小化と蓄電システムとの組合せ、脱炭素に向けた技術イノベーション
- 需要家の行動変容が不十分
- 電化・省エネを促すソリューション、行動変容を促す情報提供とインセンティブ付与
- サーキュラーエコノミーの推進が不十分
- 小型家電製品など希少資源を含む廃棄物収集・リサイクルプロセスの効率化、バイオマス資源利用の高度化
- 環境の汚染・破壊、生物多様性の損失
- 大気・水質・土壌汚染対策、環境モニタリングを通じた事前の汚染対策ソリューション
モビリティ
すべての人が
自由・安全に
移動できる社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 外出機会の減少
- 外出機会創出を促す仕組み(経済的インセンティブ付与など)、外出利便性を高める仕組み(ニーズマッチした移動手段やそれを支える仕組みなど)
- 移動せずに移動の目的を達成できる社会の追求が不十分
- リアルとデジタルの融合・併用を前提とした顧客体験の高度化を実現する仕組み
- 車中心社会による負の効用
- 人間中心のまちづくり
(環境汚染対策や交通事故対策など) - 需要増加に対する物流キャパシティ不足
- 新たな輸送システム、配送の省人化・無人化
防災・インフラ
すべての人が安全で
安心して生活できる
災害に強い
社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 自然災害に対するレジリエントな社会システムが不十分
- 情報・物資等の災害時/平時に役立つ需給マッチングの仕組み、防災・減災対策効果の見える化、予測情報・リアルタイム情報の一元化とオープン化
- 個人の危機意識の醸成や行動変容が不十分
- 災害時の迅速避難のためのアプリケーション、平時からの危険回避のための行動変容の仕組み(防災教育、フェーズフリーな商品・サービスなど)
- 社会インフラ維持管理効率化や老朽化対応が不十分
- 民営化による収益化、需要に応じた供給、インフラの効率的なメンテナンス、街のコンパクト化による集約
- 空き家の増加がもたらす都市荒廃
- 空き家の資産化・活用(多拠点居住への活用など)
教育・人財育成
すべての人が
社会に貢献する力を
得られる社会
- 解決したい社会課題
- 解決イメージ(例)
- 環境による教育機会の格差
- 教育分野へのデジタル技術導入・浸透(遠隔授業支援、学習進捗管理・共有など)
- リカレント教育機会の不足
- リカレント教育機会・学びの場の提供、自律的な学びの促進(教育効果測定や学習の動機付け、意欲と行動のギャップの解消など)
- 新しい学びへの対応不足
- 新しい学びの提供を支える仕組み(プログラミング教育、非認知能力向上プログラム、金融教育、起業家教育、イノベーション教育など)
- 新たな働き方の浸透、それに伴う行動様式変化への対応不足
- 新しい働き方やこれに対応した能力開発・組織構築の仕組み
- 人材需給バランスの不均衡、生産性・競争力低下
- 人材需給バランスを解消する仕組み、多様なニーズや立場に対応したキャリア教育
共創体制
シンクタンクならではの未来を見据えた
幅広い専門分野の知見によるメンタリングと
MRIの各事業部・ICFの
ネットワークを活用し、共創へ

強み・提供アセット
MRIによるビジネスサポートシンクタンクならではの知見・
ネットワークをフル活用
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MRI独自メソッド
『インパクト戦略支援』の提供インパクト起点で事業戦略検討を行うため、検討フレームを導入し、支援提供。各プロダクト・サービスが与える社会インパクトを短期・中期・長期的視点で定量的・定性的に可視化。社会への波及効果を最大化するべく必要な戦略を立案。
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各事業部との共創・社会実装に向けた
伴走支援業界に精通したMRI研究員による、「業界・事業分析」や「ビジネスモデルの構築」、「販路開拓」、「弁護士・会計士などの外部ネットワーク連携」等の事業化に必要な知見・ネットワークの提供。
ICFとの連携社会課題解決に注力する企業・団体
「540会員」※1のネットワーク活用
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共創促進
ICF会員企業とのビジネスマッチングを実施。社会課題解決を目指すICF会員との連携・共創をコーディネートし、早期社会実装に向けて伴走。
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ICFネットワーク内の各種メニュー提供
MRIやICFが主催する各種セミナーやディスカッションイベント、研究会等への参加機会提供。社会課題解決型ビジネスに理解のある機関投資家などの紹介。多岐にわたるICFネットワークの活用により、社会課題解決を促進。
共創事例
MRIは社会課題解決に向けて、
様々な取り組みを行っています。
『女性の健康・
活動支援ソリューション構想』
における一例
『女性の健康・
活動支援ソリューション構想』 とは?
MRIでは、女性は男性に比べて健康リスクが高いという課題に注目し、ライフステージ変化などで発生するあらゆる健康リスク低減を通じて、女性が活躍できる社会を目指しています。
MRIの自社事業やBAP卒業生を含むICF会員との連携等によるマルチステークフォルダーで、社会課題解決に取り組むことで、女性のWell-being向上に資するコレクティブインパクトを創出するべく活動。
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MRIとの共創
株式会社 Lily MedTechへの
出資・提携MRIは、女性に優しい乳がん検査を普及するため革新的な乳房用画像診断装置を開発するスタートアップであるLily MedTechへ出資・提携を実施。MRIの知見やネットワークを活かして、女性1000名に乳がん検診に係る意識調査を実施。事業開発を支援。
参考ページはこちら -
ICFとの共創
ママストレス軽減を目指す
ワーキンググループ実施ICF会員である住友生命保険・ BAPファイナリスト含む複数社のスタートアップ・MRIが参加し、ママのストレス軽減のためのICT等を活用したビジネスソリューションを検討すべくワーキンググループを形成。
参考ページはこちら
スケジュール
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- 2021/6/16
- エントリー開始
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- 2021/7/26
- 募集締切
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- 2021/8月上旬
~8月中旬 - 一次審査(書類審査)
- 2021/8月上旬
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- 2021/9月上旬
~9月中旬 - 二次審査(プレゼンテーション審査)※オンライン実施
- 2021/9月上旬
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- 2021/9月下旬
- ファイナリスト(採択企業)発表
-
- 2021/10/1
~12月上旬 - メンタリング期間※原則オンライン実施(リアル面談は個別で調整)
各専門領域に精通するビジネスコンサルタントや研究員、外部アドバイザーからの
メンタリング
ICF会員とのマッチングサポート
- 2021/10/1
-
- 2021/12/10
- 最終審査会最優秀賞(賞金100万円)、
三菱総研賞(賞金30万円)他※社会情勢に鑑み、開催形式・場所を決定
※2020年実績はオンライン開催
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- 2021/12月下旬
- 本格的な連携フェーズへ・ICFに参画、活動を通して会員と共創
・MRIとの事業連携、出資、研究活動実施
最終審査会審査員
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小宮山 宏
株式会社三菱総合研究所
理事長 -
リチャード・ダッシャー
スタンフォード大学
米国・アジア技術
マネジメントセンター 所長 -
鎌田 富久
TomyK Ltd. 代表
(株式会社ACCESS
共同創業者) -
椙山 泰生
京都大学名誉教授/
椙山女学園大学
現代マネジメント学部教授 -
校條 浩
NSV Wolf Capital
マネージング・パートナー
エントリー
実施要領
応募締切 | 2021年7月26日(月) |
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応募資格 |
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応募内容 | 注力する社会課題6分野(ウェルネス、水・食料、エネルギー・環境、 モビリティ、防災・インフラ、教育・人財育成)を基本とし、 「三菱総合研究所が描く理想の未来社会」の実現に寄与する現在、 未来の社会課題ソリューション(ビジネスモデル)を応募。 |
その他 |
アクセラレーションプログラム期間中に開発したビジネスモデル、 プロダクトの知的所有権は応募者に帰属。 詳細は、参加規則をご確認ください。
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本プログラムに関するご質問・お問い合わせは
support@eiicon.net までお気軽にお問い合わせください。
プログラム運営主催:株式会社三菱総合研究所
未来共創本部内 未来共創イニシアティブ事務局
アクセラレーションプログラムに関する
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