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【イベントレポート】強力なパートナーとの共創ノウハウをご紹介する「eiicon」初のイベントを開催!

企業と企業の出会いを生むオープンイノベーション・プラットフォームとして今冬リリース予定のeiicon。11月30日(水)、サービスの本格始動を前に、初となる「リアル」イベントを開催しましたので、今回はその模様をご紹介します。テーマは、「オープンイノベーションを起こす! 強力なパートナーとの共創ノウハウ」。会場となったイベント&コミュニティスペース dots.(東京都渋谷区)には、大手企業の新規事業担当者さまや研究開発担当者さま、スタートアップ企業の社長さまなど、40名の方がお集まりくださいました。

■「オープンイノベーション」の先駆者に学ぶ




第一部では、「オープンイノベーション」を日々実践している3社をお招きし、パネルディスカッションを行いました。そもそも“オープンイノベーション”とは、2003年にアメリカのヘンリーW. チェスブロウが提唱したイノベーションの方法論で、企業内部と外部のアイデア・技術を組み合わせることで、革新的で新しい価値を創り出すこと。
簡単に言うと社外連携の手法ですが、バズワードになっているとも言えるこの“オープンイノベーション”について、どうすればいいのか、メリットは何なのか、各社は何をやっているのか、実践者に学ぼうというこのパネル。

登壇者はこちら
●日本IBM株式会社 IBM bluehub lead 事業開発担当 大山健司様
●東京急行電鉄株式会社 都市創造本部 開発事業部 事業計画部 都市政策担当 課長補佐 加藤由将様
●株式会社DGインキュベーション Senior Investment Manager 松田崇義様

eiiconファウンダーの中村亜由子がモデレータを務め、加藤様には、「大企業を動かしベンチャー企業と共創をする」立場から、大山様には、「企業と企業をつなぐハブとなりエコシステムをつくる」立場から、そして松田様には「スタートアップサイドから事業成長を後押しする」立場から、それぞれお話しいただきました。
明日からすぐに役立てられる実践的な情報がたくさん登場しましたが、ここではそのエッセンスを凝縮してご紹介します。

▲eiiconファウンダー 中村亜由子

 

■3者の多様な視点から「オープンイノベーション」を紐解く


▲日本IBM株式会社 IBM bluehub lead 事業開発担当 大山健司様

①オープンイノベーションの失敗事例に学ぶ
登壇者の皆さんがよくご存知の失敗事例をもとに、失敗しないためのテクニックを教えていただきました。

〈大手企業の担当者へ〉
●最初からプロジェクトに事業部門の人を入れておこう
「ただアイデアを求めがちだが、何をやりたいのか、自分たちが何を提供できるかをはっきりさせる必要がある」(大山)
●「ハブとなる人材」に参加してもらおう
「スタートアップの多くは、大企業の風土でやりたくないからこそ起業している。両者の目線を合わせるためには、両者の立場が分かる“ハブとなる人”が必要」(松田)

〈スタートアップ企業へ〉
●プロダクト・マーケット・フィットに到達してから共創しよう
「プロダクト・マーケット・フィットとは、“顧客を満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供している状態”のこと。提携を急ぐあまりに洗練されていないプロダクトで動き始めるのはやめよう」(松田)
●大手企業の事業部が持つ戦略に従おう
「いくらよいプロダクトであっても、いくらよいプレゼンをしても、事業部が持つ戦略に沿わなければ大手企業の反応はよくない」(加藤)
●トップと直接話を進めよう
「管理志向の強い担当者と話をするとうまくいかない。出来るだけ意思決定権者と直接話そう」(加藤)

〈双方へ〉
●事業共創のイメージをすりあわせておこう
「事業共創においては、スタートアップからの提案を受けるだけでなく、大企業側も事業共創のイメージを提案して共有することが大切」(加藤)
●「テストマーケティング」を行おう
「スタートアップはトライアル&エラーに慣れているが、大手企業ではそうはいかない。まずはやってみたいというスタートアップの希望をかなえ、大手企業には成長余地をみて判断してもらう期間にできるテストマーケティング期間を設けるのが有効」(加藤)

▲東京急行電鉄株式会社 都市創造本部 開発事業部 事業計画部 都市政策担当 課長補佐 加藤由将様

②オープンイノベーションを成功に導くコツ
外部には本当は教えたくないオープンイノベーションの成功のコツ・秘訣を教えてもらいました。

〈大手企業の担当者へ〉
●いろいろな場面で「発信」すること
「新規事業担当者がいわば“孤軍奮闘”するケースは多い。社内外での協業者、支援者を増やすために、いろいろな場所で発信しよう」(加藤)
「プレスリリースを出すなど、外に発信することで、自分も会社も引き下がれなくするのもポイント」(大山)
●数値目標を置かないこと
「過去の成功体験からか、数値目標を置いてしまいがちだが、おかずにはじめるほうが吉」(大山)

〈スタートアップ企業へ〉
●継続すること
「成功の理由はずっと続けること」(加藤)
●コネクションづくりを重視すること
「特にスタートアップ業界はせまいので、コネクションづくりが大切になる。起業家をフロントに立たせる、VCを間に挟むなどハブとなる人に入ってもらうこと」(松田)

▲株式会社DGインキュベーション Senior Investment Manager 松田崇義様

③ブームを本格的な動きにするために必要なこと
今の「オープンイノベーションブーム」から本質的なオープンイノベーショへ昇華するために必要なことは何か、主に大手企業へのご意見と共にお話をまとめていただきました。

●やるからには本気で!
「大手企業は、①トップのコミットメントを確立し、②やるからにはリソースを全て開放して、③サービスのクオリティーのあるスタートアップと組むこと が大切」(松田)
「大手企業側からもっと入り込んで行くことが肝心。ただし、やるからには本気で、安易な気持ちで足を踏み入れないこと。惚れ込んだスタートアップと、同じ目線を持ってやっていくことが大切」(加藤)
「“本気でやっている”というのがスタートアップに伝わらなければだめ。しっかりと見極め、自分が身を投じられるプログラムを組んで欲しい」(大山)

 

■「リアル」だから生まれるつながりとアイデアの共創




パネルディスカッションの最後には、会場からの質問を受け付けました。一部をご紹介します。

Q「大手企業で新規事業開発を担当しているが、スタートアップと組む以前の決済を取るところで難航する。リスクをつぶす風土の中で、予算化・事業化に持ち込むにはどうしたらいいか?」
A「予算を組まず、KPIを設定せずに、補正予算で対応するという考えではどうか。プログラムをやる前に小さくぱっとはじめてみて、実績をつくっておき、大きくなりそうだったらそのタイミングで予算化を考える、という風に発送を変換しては?」(加藤)

Q「“バリューを創る”という視点から、大切なことは何か?」
A「 “誰のどんな課題をどう解決するか”を意識することをスタートアップ側に繰り返し伝え、連携の前に顧客調査までを終わらせてもらうとよい」(松田)
「早い段階からユーザーのニーズを知るために、テストマーケティングを行うこと」(大山)

先駆者の意見から解決策を見出すこうした機会も「リアル」なイベントだからこそ生まれたもの。パネリストと参加者の間がぐっと近くなったところで、プログラムは第二部の懇親会に移りました。



第二部の懇親会。会場には軽食をご用意していたのですが、「全然減らない…」とスタッフ。お料理やドリンクに目も向けずに名刺交換と情報交換に集中する参加者の皆さんの姿に、「オープンイノベーション」への気運の高まりを感じました。(閉会の時間を過ぎてもなお懇親は続きました。)

 

■eiicon初となる「リアル」イベントを終えて




「“オープンイノベーション”の成功事例はあるのに、その情報を提供するメディアがない。ノウハウを共有し、皆が利用できるコツを紹介することができれば……。そんな思いで「eiicon lab」というオウンドメディアを先行スタート。いよいよeiiconというプラットフォームのリリースが間近に迫った私たちですが、今回のイベントでの出会いを通して、eiiconというサービスの存在意義を改めて痛感しました」。(eiiconファウンダー 中村)

今後も大手企業向けの情報提供、スタートアップ向けの情報提供、そして両者のミートアップの場を、ウェブ、リアルを問わずに展開していきますので、ご期待ください!