大和ハウス工業株式会社(以下、大和ハウス工業)と三協立山株式会社(以下、三協立山)は、“農業の工業化”を推進するため、オーダーメイドで工場や倉庫などに設置可能で、事業化への対応も見据えた植物工場システム「agri-cube ID(アグリキューブ・アイディー)」(※1)を共同開発したと発表した。同システムは、大和ハウス工業が2019年10月1日より全国販売を開始するという。

※1:IDはIndustrial Designの略 


植物工場システム「agri-cube ID」とは?

「agri-cube ID」は、大和ハウス工業がこれまで永年培ってきた工業化建築の技術力と、三協立山が独自開発した「送風システム(特許出願中)」や「養液管理システム」(※2)と、エアコンなどの設備機器を組み合わせることで、最適な栽培環境を整備。「高歩留・高収量・高回転」を実現するとともに、安心の「栽培サポートプログラム」(※3)もパッケージ化した植物工場システムだ。

※2:野菜の健全な成長を促進する養液を自動制御するシステム。

※3:「栽培サポートプログラム」は別途「栽培サポート契約(有償)」が必要。


「agri-cube ID」が持つ3つの特長

1.顧客の多様な事業計画に対応

「agri-cube ID」は、小規模な植物工場による栽培実証・事業検討をお考えの顧客から、大規模な植物工場を希望される顧客まで多様な事業計画に対応しているという。また、将来の事業規模拡大を見据えた工場のトータルプランニングも提案し、顧客が要望する事業ステップに合わせた対応を行える点が特長だ。


2.「フリルレタス」が最短32日間で促成栽培可能なオリジナル技術

「agri-cube ID」は、野菜の成長に不可欠な「風・光」が全ての野菜に均一量当たるよう、三協立山が独自開発した「送風システム」と、最適配置されたLED照明を採用し、栽培棚ごとの生育ムラを抑えることに成功。あわせて同社が開発した「養液管理システム」も導入したことで、「高歩留・ 高収量・高回転」を実現している。

※4:従来品の「agri-cube E」「agri-cube S」では、フリルレタスの場合、42日間の栽培期間が必要。


3.安心の栽培サポートプログラム

「agri-cube ID」は、三協立山が提供する「栽培サポートプログラム」を提案する。「栽培サポートプログラム」は、三協立山がこれまで6年間にわたる植物工場運用(栽培から販売まで)の経験に基づいた栽培・工場運用に関する知識と技術を顧客へ提供するサービスだ。建設確定後の工場管理者を対象にした事前指導、植物工場竣工後の現場教育を基本とし、実運用開始後3ヶ月、6ヶ月、1年、2年経過時の定期サポートなど、充実したプログラムで顧客をサポートする。


開発の背景

国内の農業分野では、「異常気象による農作物の安定供給の課題」や「農業就業人口の減少」、「農業従事者の高齢化」、「後継者不足」など様々な課題を抱えている。近年は次世代の農業の在り方として、天候・季節・地域に左右されずに、誰でも簡単に農業に従事できる、新たな農業のカタチを実現する「植物工場」に期待が寄せられている。

大和ハウス工業は、2012年より独自開発した小型の植物工場ユニット「agri-cube E」「agri-cubeS」を発売。その後、大規模植物工場への事業化ニーズの高まりを受け、2011年から植物工場の研究を行っていた三協立山と、2017年4月より「大量生産できる大規模植物工場」をテーマとした共同開発を開始した。2018年4月、両社は販売に関する業務提携契約を締結、さらに2019年10月1日より大和ハウス工業が販売することになったという。


植物工場システム「agri-cube ID」の概要

※5:離島など。

※6:本商品は屋内設置を前提としており、設置場所によっては施工ができない場合もあり。

※7:本商品は屋内設置を前提としており、建屋本体は含まない。

※8:設置には、電気・給排水繋ぎ込み等別途工事が必要。


※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)