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【イベントレポート】スクラムベンチャーズ主催の勉強会「tackle!」(タックル)に参加してきました!

こんにちは。eiicon founderの中村です。スクラムベンチャーズが主催するtackle!(タックル)に参加して参りました!

※<↑写真>スクラムベンチャーズ代表・宮田氏(写真右)、eiicon founderの中村(写真左)

●スクラムベンチャーズ(Scrum Ventures)とは?


スクラムベンチャーズは、2013年創業のサンフランシスコ(シリコンバレー)を拠点とするアーリーステージを対象とした投資ファンド。Mobility、Fintech、IoT、VR、eコマース、ヘルスケアなど幅広いカテゴリーの革新的な50社を超えるスタートアップへの投資実績があります。また、シリコンバレーとアジアの起業家、投資家、学生、企業の距離をさらに縮めるため、コラボレーションスペース「Zen Square」を運営しています。
http://scrum.vc/ja/

 

●Tackle!(タックル)って?


月に一度、シリコンバレーの最新動向をキャッチアップするための勉強会(東京とサンフランシスコの2拠点で開催)です。スクラムベンチャーズ代表の宮田氏が米国のスタートアップトレンド、テック情報の共有をし、活発にQ&Aやディスカッションがなされる参加型のイベントです。
http://www.tackle.jp/


●第一部 : Monthly Startups


12月2日(金)朝8:00、ある都心の会議室に各社を代表するブレーンが集まりました。Tackle!は2部構成となっており前半はシリコンバレーのスタートアップが5社紹介され、後半は思考を高める昨今のトレンドの解説があります。

まず前半はシリコンバレーのスタートアップトレンド、5社をご紹介。宮田氏が解説しながら、参加者から出る質問の声にも丁寧に回答していくスタイル。ニーズはあるのか?日本語版は?等の質問に答えることもあれば、ドローンといえば…、と会場の他の参加者に質問を投げかけるようなシーンも。
今回の5社をeiiconlabでも簡単にご紹介します。

1:投資アルゴリズムクラウドソーシング:Quantopian https://www.quantopian.com/
クラウドソーシングを基にしたロボアドバイザー事業。クラウドソース型アルゴリズム投資プラットフォームのため、誰でも自作の投資アルゴリズムを投稿することが可能で、既存のアルゴリズムとスタイル、リスク、割当量、外的要因への影響などいくつかのポイントで相関性が低く、かつ稼ぐことができると判断されたアルゴリズムが採用されます。

2 : セコムドローン:Sunflower  https://sunflower-labs.com/
自宅の異常を検知し「ドローンで撮影/ライブ配信」するセキュリティシステム。 一般的なセキュリティシステムは、玄関などの場所に固定の監視カメラが設置されますが、 Sunflowerのシステムは、スマートライトとドローンカメラから構成されます。2017年に販売開始予定で、現在$25支払えば予約が可能とのこと。



3 : クレーム代行:GetHuman https://gethuman.com/
銀行やエアラインなどに質問やクレームをする処理を「代わりに行ってくれる」サービス。 時間のかかる各種クレーム処理を消費者に代わって代行してくれます。料金は$5-25。問題解決まで全て代行してもらうこともできるし、かかりやすい電話番号を教えてくれる、待ち時間を教えてくれるというサービスもあり、 2016年2月からサービス開始。すでに2万人が利用しているとのことです。

4 : クラウド実験室:Transcriptic https://www.transcriptic.com/
バイオテクノジーの実験の依頼、実施、結果の確認をすべてクラウドで行えるサービス。研究者はウェブブラウザ経由で実験を依頼することができ、Transcripticが自社の実験室で実験を行い、結果はメールで送られるというもの。すべてが自動化され、研究活動が効率的かつ迅速に行えます。

5 : AIコールセンター改善 Cogito[Enterprise/AI] http://www.cogitocorp.com/
AIを活用したコールセンターの会話クオリティ向上システム。 声の大きさ、会話が途切れた時間、会話のスピードなどの情報を、行動科学とAIを活用することでリアルタムに過去の成功事例で比較を行い、コールセンタースタッフにフィードバックを行います。ヘルスケア、保険、金融機関などのFortune 500企業に採用されているとのこと。

●第二部 : Monthly News


後半は、勉強会開催事前にアンケートで決定した「トレンド」を、宮田氏が解説。この日は『全米で最も洋服を言っている小売はどこでしょうか?』という質問からスタートしました。



「正解は、Amazon。Eコマースは重いもののために必要なのでは?と言われていたが、違ったようですね…」と宮田氏が続けます。

なんと今は洋服の購入の10回に1回は通販が利用されているそうです。実はAmazonはこれからリアル店舗をどんどん展開していく戦略を打ち出しており、小売店鋪を今後2000店舗に展開すると噂されています。そして、まずは20店舗の食料品から展開するそう。

「利率が低いと言われる食料品店もアマゾンがやれば儲かる…。まずテストマーケティングが始まっているのが、店なしのドライブスルーオンリーのパターン。レジに並ぶ時間が日本もアメリカもいちばん大きい。これは流行るかもしれませんね。」と宮田氏は言います。

一方で、WalmartはEコマースで頼んだ商品の受け取りが店舗でできるマシンのテストも開始したそう。

「小売業界の中で、最も小さい敷地面積の店舗で儲かっているのはどこか?」と宮田氏が再び問います。「時間はないので巻きで…」と言いつつ、しっかり解説してくださり、都度会場から出る質問でも活気ある議論が巻き起こるエネルギーのある会場でした。

「小売業界で、最も小さい店舗で儲かっているのは、1位がアップル、2位がWarby Parkerというメガネブランド、そして3位がティファニーと続くんです」「オンラインでプロダクトとバックエンドを磨きこみ、データ分析の上ブラッシュアップしてきた事業者が今後リアル店舗に進出するというのは定石になっていくかもしれませんね。」−−なるほど、確かに。会場がうなずいていました。

最後、さらに未来の形のご紹介を…と、画面に出てきたのは大型のトラック。「注文した時にはないものを売る。」
「ZUME」という 作りながらとどけるピザ宅配だそうです。今ないものを注文する世界が現実になってきている事例でした。最後はIoTのトレンドに触れ、あっというまの1時間が終了しました。

 

●最後に。


勉強会を終え、最後に交流をする蒼々たる参加者。様々な大企業の新規事業責任者、投資執行者、海外事業担当者が参加し、闊達に意見を交わす姿はなかなか見られない光景です。Tackle!(タックル)の面白いところは、参加者が肩書きを脱いで、素直に質問や意見交換をするところ。勉強会後の交流タイム(約30分弱)でも朝から笑顔が多いことが非常に印象的でした。



会社の今後を担う重要な職に就いている方々が、こんな風に前向きで、活発である事はひとつ救いなのではないかと感じました。月1回、大企業の新規事業や海外事業担当者向けに開催されるこの勉強会。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

■執筆者 eiicon founder中村亜由子