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ギガプライズ×NECネッツエスアイ×Broadcom|世界初集合住宅向けISP新サービス「SPES」を開発

ギガプライズ×NECネッツエスアイ×Broadcom|世界初集合住宅向けISP新サービス「SPES」を開発

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株式会社ギガプライズは、 NECネッツエスアイ株式会社、Broadcom Inc.と連携し、シングル・ペア・イーサネット(※1)(以下、SPE)技術を活用し、既存物件に対してインターネット接続が可能となる世界初の集合住宅向けISPサービス、「SPES(Single-Pair Ethernet Service、略称:エスピーイーズ)」を共同開発した。2020年1月末より販売開始予定という。

新サービス 「SPES」開発の背景

国土交通省が2019年5月29日に更新した「分譲マンションストック戸数」によると、新規マンション供給戸数が平成19年(2007年)を境に減少傾向にある一方、マンションストック戸数の総数は推計を開始した昭和43年(1968年)から常に増加しており、平成30年末(2018年)時点では過去最高の“約654.7万戸”と発表している。

また、株式会社MM総研が2019年9月10日に発表した「全戸一括型マンションISP調査」によると、「全戸一括型マンションISP全体の加入件数(提供戸数)は272.9万戸で、既築の賃貸物件向けの導入が進んだことから2018年3月末比21.0%増と大きく伸びた(2019年3月末)」としており、マンションストック戸数が増加する中、インターネット接続サービス導入のニーズが一層高まっている。

しかしながら、この様な需要に対し、企業や物件オーナーは既存物件の資産価値向上等を目的として、ISPサービスの導入を検討するものの、導入には経済的コスト・工事調整による時間的コスト等の課題が発生している。そこで、既存物件へのISPサービス導入に関する課題を解決するために、ギガプライズは、NECネッツエスアイ、Broadcomと連携し、SPE(Single-Pair Ethernet)技術を活用した、既存電話線を用いてインターネット接続が可能となる世界初の集合住宅向けISPサービス、「SPES」をオープンイノベーションにより、共同開発した。

※「SPES」サービスサイト

https://www.gigaprize.co.jp/spes/

世界初 集合住宅向けISP新サービス「SPES」とは

「SPES」はISPサービス業界が長年課題としてきた、既存物件へのサービス導入にかかる、入居者との日程調整および工事調整などの時間的コスト、またそれらの調整を行う管理会社やハウスメーカーの設備投資費用などを縮小し、短期間でインターネット接続を可能とするサービス。「SPES」は次の5つの特長をもった世界初の集合住宅向けISP新サービスとなる。

1.既存の電話配線を活用し、インターネットの利用が可能

電話用2芯ケーブルを活用することで新たな屋内工事を施工せずにインターネット利用が可能になる。また、宅内装置からWi-Fi環境が提供可能。

2.宅内工事が不要

宅内装置は梱包状態のまま郵便受けに投函可能なサイズのため、入居者との工事日程を調整する必要がない。

3.宅内装置のACアダプタが不要

センター装置(※2)から宅内装置(※3)へ電源供給が可能なため、宅内装置へACアダプタによる外部電源供給が一切不要。

4.SPEは 最新のEthernet通信規格の採用

SPEは IEEE802.3 Ethernet標準化団体(※4)にてシングルペアのツイストケーブル(※5)を用いた通信&給電技術 として標準化が進んでいる最新の通信規格の1つ。「BroadR Reach®」は、同規格より長距離通信を実現することが可能なため集合住宅への適応を実現。

5.SPE技術は従来通信技術に比べ、省エネ、小型化、低コスト

シングル・ペアEthernet対応のBroadcomの「BroadR Reach®」チップの採用により、従来技術に比べて、省エネ、小型化、低コストを実現した。

「SPES」のシステム構成図

※1:1ペアのメタリックケーブルでEthernet通信実現するIEEEで標準化が進行中の新技術。車載ネットワーク、ビル・工場等既存メタル通信市場のEthernet化に向けた利用が期待されている。

※2:センター装置:集合住宅共用部に設置する装置

※3:同サービスを利用するにあたり各自宅側内に置いて用いる装置

※4:Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE、アイ・トリプル・イー)は、アメリカ合衆国に本部を置き、人類社会の有益な技術革新に貢献する世界最大の専門職団体。IEEE802.3 イーサネット (Ethernet) はコンピューターネットワークの規格の1つ。世界中のオフィスや家庭で一般的に使用されている有線のLAN (Local Area Network) で最も使用されている技術規格で、OSI参照モデルの下位2つの層である物理層とデータリンク層に関して規定している。

※5:電線を2本対で撚り合わせた通信用ケーブル。単なる平行線よりノイズの影響等を受けにくい。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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