KDDI株式会社、株式会社KDDI総合研究所、新潟県魚沼市、富士通株式会社の4者は、新潟県魚沼市銀山平でヘリコプターに小型携帯電話基地局を搭載し、通話やSMSを行う実証実験を実施し、成功したと発表した。災害時における携帯電話の利用が困難なエリアでの通信手段確保と迅速な救助活動に貢献する狙いだ。


実証実験の中身

無線設備およびモバイルコア設備を小型化・軽量化してまとめたバッグ(総重量は約7kg)を人が担ぎ、ヘリコプターへ搭乗。ヘリコプターで上空へ移動、上空から電波を発射し、携帯電話エリア外の一部をエリア化する実験を試みた。

この結果、通信エリア外にある携帯電話の位置推定と、ヘリ基地局によりエリア化された範囲内で、通話やSMSを行うことができたという。

これにより、山間部などの車載型基地局車が到達できない地域においても、ヘリコプター基地局単独で携帯電話のエリアを構成し、通話、SMSの提供、携帯電話の位置 (GPS) 情報の取得が可能となる。なお、エリア化可能な範囲は約1.6~2.0kmだという。


各社の役割

本実証実験で、各社の担った役割は以下の通り。

<KDDI> ヘリコプター基地局の企画・実用化検討

<KDDI総合研究所> モバイルコア設備の小型・軽量化、実証実験の推進、実用化検討

<魚沼市> 実証実験場所の提供、ヘリコプター基地局を活用した遭難救助訓練の実施

<富士通> 携帯電話基地局の小型・軽量化、実証実験の支援


今後の展望

ヘリコプター基地局を活用することで、災害時において被災者の特定が困難な状況であっても、携帯電話の位置推定と、それをもとにした通信エリアの構築を実現することができる。また、国や自治体からの救助要請などに迅速に対応することも可能になる。本実証実験で得られた知見をもとに、今後、国や自治体と連携しながら、災害時における救助活動への活用を目指していくという。


※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)