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H2L×NTTドコモ|水の抵抗感や揺れを遠隔で体感できる「カヤックロボット」を共同開発、国際ロボット展で公開

H2L×NTTドコモ|水の抵抗感や揺れを遠隔で体感できる「カヤックロボット」を共同開発、国際ロボット展で公開

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H2L株式会社は、2019年12月18日(水)〜21日(土)に東京ビックサイトで開催される「2019国際ロボット展」に出展すると発表した。ロボット展では、H2Lが保有する「BodySharing(R)」技術と、株式会社NTTドコモによる次世代の移動通信方式「5G」を用いた、遠隔操作のカヤックロボットが展示される。この展示は、2020年春に、ドコモが商用化をめざす5Gでの高速・低遅延な通信環境下でのロボット利用を想定し、観光産業、建設現場での遠隔重機操作や、上半身のリモートワークの応用を想定している。(※1)

※1: 観光産業に関する実証を、総務省からNTTドコモが実施主体として請け負った令和元年度 「屋外において複数基地局、複数端末の環境下で平均4-8Gbpsの超高速通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討の請負」として実施予定。

展示内容

H2Lは、視覚や聴覚だけでなく、触覚を含む身体感覚を伝達する技術「BodySharing(R)」に強みを持つ企業だ。「BodySharing(R)」技術は、離れた場所にあるロボットや他者と、遠隔地から身体の動きを共有することを目的とした技術。今回の展示では、ドコモとH2Lで共同開発を行なっている遠隔操作カヤックロボットを、ブース内のプールで実際に動かし、遠隔地での5Gを通じたカヤックロボットの動き連動を想定した動態展示を行う。

具体的な展示内容はこうだ。ユーザは、ブース内に設置された操縦機によりカヤックロボットを動かす。操縦機を通じ、ユーザは操作するパドルが水面をかく重さや、モーションプラットフォーム(※2)によりカヤックロボットの揺れを体感し、リアルな遠隔操作ロボットの体感を体験することができる。また、カヤックに搭載された人間の上半身となるトルソロボットに搭載されたカメラと、VRゴーグルの視界をユーザと共有することで、ユーザはカヤックロボットの操作だけではなく、カヤックロボットからの視界連動も体感することができる。

※2:モーションプラットフォームは、座面振動により体に伝わる動きや衝撃を身体に与えることができる装置。

カヤックロボットに使われている技術

<BodySharing(R)>

「BodySharing(R) (体験共有)」とは、キャラクターの身体、ロボットの身体や、人の身体と、ユーザの様々な感覚を相互共有すること。ここでいう感覚とは、視覚や聴覚だけでなく、身体の位置覚、重量覚や抵抗覚など様々な感覚も含む。

近年、「BodySharing(R)」に統括される多種多様なテクノロジーが研究されており、リモートワークシステムやテレイグジスタンスなども「BodySharing(R)」の事例だ。この技術の特徴は、一方向だけの操作ではなく双方向の情報共有にある。例えば、人とロボットが双方で物品運搬の協調作業をしたり、遠隔地の人と人とが貴重な体験を身体的にも共有したりできる。さらに、これまでにできなかった身体感覚を1人あるいは2人以上で共有することも研究されている。

H2L株式会社は「BodySharing(R)」の研究開発成果を応用し、手や腕の位置覚や重量覚を光学式筋変位センサーによって推定する「FirstVR」や、センシングに加えて電気刺激によって固有感覚を提示する「UnlimitedHand」などのハードウェアを提案。同時にそれに付随する多数のソフトウェアを展開している。

<トルソロボット>

イスに座った人間の視線に同期する、5自由度または6自由度のカメラロボット。人間の代わりに,移動体へ手軽に座らせることができる。振動対策や屋外利用がオプション可能だ。

<人型ロボットハンド+アーム」

人間と同じ外観と大きさの中に、ハンド部で14〜16自由度、アーム部で7自由度を実装している。さらに、人間と同等の機敏な運動を実現しており、運動制御の研究用ロボットや、コミュニケーション用ロボットとして最適な製品でもある。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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