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【特集インタビュー】出張手配に特化した旅行予約アシスタントサービス「AIトラベル」が描く未来

【特集インタビュー】出張手配に特化した旅行予約アシスタントサービス「AIトラベル」が描く未来

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『AI Travel』は、「出張手配」に特化した旅行予約アシスタントサービス。スマホやパソコンからアクセスし、乗り換え案内サービスの要領で出発地と目的地、日程を入力するだけで、最適な交通手段と宿泊が検索でき、新幹線や飛行機、ホテルの予約手配を行うことができる。検索結果の表示には、人工知能が利用されていて、ユーザーごとの意思決定傾向を学習し、情報収集と取捨選択のプロセスを短縮するという。昨年のサービス開始以来、順調にユーザーを増やしているが、代表・藤原由翼、最高技術責任者・村田佑介両氏は、「現在の姿は、思い描くサービスのほんの一部を実現したものに過ぎない」と話す。

●代表取締役/藤原由翼(上写真・右)……ディレクターとして楽天株式会社に入社。グループ内の新規事業のサービス設計を担い、楽天証券や楽天スマートペイなどの金融系を中心にUXデザインを推進。インキュベイトファンドでDesign Fellowとしてスタートアップ支援の活動を行った後、AI トラベルを設立。

●最高技術責任者/村田佑介(上写真・左)……京都大学卒、同じく楽天株式会社のエンジニアとして数々のプロジェクトを手掛け、シンガポール支社の立ち上げに携わった後、藤原氏と共にAI Travelを設立。

■人が価値を作る仕事に集中できる世界をつくる

――旅行市場の中で、「出張」に特化したサービスで起業を決意したのはどうしてですか。

藤原:まず、「出張手配」という領域をユーザー目線で考えたときに、日本におけるナンバーワン企業のイメージがなかったからです。「物を買うなら《アマゾン》、売るなら《メルカリ》」というように、「出張するなら《AI Travel》」というポジションが取れると考えました。旅行業のネットサービスを分析してみると、商品在庫を一覧表示するスタイルばかりなんです。これは、ほぼ全てのサービスが、多くの選択肢の中から悩む時間も楽しみの一つになっている「観光旅行」をメインターゲットとして作られているから。でも、面倒なタスクでしかない「出張手配」においては、無駄を省いて悩まずにベストな選択が瞬時に出来る方が良い。次に、A.I.(人工知能)を利用したサービスに注目が集まる中で、「面倒なタスクをAIに丸投げするという体験」が当たり前になるとしたら、いつまでも人が出張手配に時間をかけているはずがないと考えました。無駄な仕事をAIに任せる事で、ビジネスパーソンが大切なコトに、より時間を割ける環境を作る事は、とても価値のある仕事だと思います。

村田:僕自身、面倒臭がり屋な性格なので、大学時代にプログラミングというスキルを手に入れてからというもの、密かに面倒なことを楽にするものづくりをやっては、Twitterなどで発信していました。社会人になってからも、本業の開発をしながら、毎日10分、15分早く帰るための改善を細々と(笑)。僕たちは、「工夫すること」「改善すること」に対してモチベーションがある人を大切にしているし、そこに会社のアイデンティティを置いています。

■ビジネスパーソン向けサービスをつなげていく

――サービスとしての『AI Travel』が目指すものと、そのために求めるパートナー企業のイメージを教えてください。

藤原:出張手配で終わるのではなく、帰社後の出張費用の精算、出張レポートの作成、各企業のワークフローや、会計・庶務システムへのデータ入力なども自動化したいと思っています。さらに、例えば、出張先の天気や気候に合わせた服装を提案する、飛行機に乗っている間に追加資料を作成する、現地に着いてからのタクシーと会食やお土産を手配する、……という感じで、まるで優秀な秘書を連れているかのように、出張に付随するあらゆるサポートができるように進化させていこうと考えています。その上でパートナー企業を考えると、交通・会食予約や、書類作成代行サービスなど、直接的に周辺サービスのリソースを持っている会社だけでなく、ビジネスパーソン向けにサービス提供するあらゆる企業が、パートナーになり得ると思っています。

例えば、オーダースーツの会社と連携すれば、飛行機を待つ空き時間にオーダースーツを安く手配するという新しい体験を、忙しいビジネスパーソン向けに提供するのも面白いかもしれない。海外では、ターゲットを同じくするスタートアップが横でつながる連携が多くあります。互いにサービスを紹介しあうマーケティングレベルでの協業からでもいいので、ビジネスパーソン向けのサービスをどんどん繋げて、ユーザーへの価値を互いに高めつつ、一緒に盛り上げていけたらな、と考えています。

■「仲間感」を持って可能性に挑んでいきたい

――ずばり、パートナー企業に求めているものは何ですか?

藤原:「ストーリー性のあるアイデアとフットワーク」です。弊社は「一見困難なことでも工夫して改善する」ことが得意なチームなので、ビジネスパーソンをサポートすることを軸としたストーリー性のあるアイデアがあれば、理想形に向けて最初に仮説検証することを線引きして、具体的な表現方法は弊社からの提案型で協業できる可能性は高いと思います。まずは気軽にお会いしたい。

村田:フットワーク軽くパイロットプロジェクトとして実験的に走ってみるというのが理想でしょうか。仲間感を持って一緒にチャレンジできるといいですね。

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