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【大阪大学ベンチャーキャピタル】 新薬の開発に取り組む「クリングルファーマ株式会社」に3億円の投資を実行

【大阪大学ベンチャーキャピタル】 新薬の開発に取り組む「クリングルファーマ株式会社」に3億円の投資を実行

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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)は、肝細胞増殖因子(HGF)を活用して、難治性神経疾患を対象とした治療薬の開発に取り組む阪大発ベンチャー企業「クリングルファーマ株式会社」に対し、3億円の投資を実行したと発表した。

大阪大学の研究成果を事業化

クリングルファーマは、大阪大学医学系研究科の中村敏一名誉教授の研究成果である「肝細胞増殖因子(HGF)」を活用して、難治性神経疾患を対象とした治療薬の開発に取り組む阪大発ベンチャー企業だ

「肝細胞増殖因子(HGF)」は、臓器の中でも最も再生能力の高い肝臓の再生をつかさどるタンパク質として日本で最初に発見された。その後の研究により、HGFは肝臓のみならず、様々な組織や臓器の再生修復を担う、生体内の再生修復因子であることが明らかになった。

クリングルファーマでは、HGFの優れた作用を活用して、組織や臓器の障害を伴う難治性疾患に対する組換えヒトHGFタンパク質の治療薬開発に取り組んでいる。具体的には、(1)脊髄損傷急性期(第Ⅰ/Ⅱ相試験終了、オーファン指定取得)、(2)筋萎縮性側索硬化症(ALS)(第Ⅱ相試験実施中)、(3)急性腎障害(第Ⅰa/Ⅰb相試験終了)、(4)声帯瘢痕(第Ⅰ/Ⅱ相試験終了)の治療薬の臨床開発を進めているという。

調達資金の活用方法

クリングルファーマは、今回調達した資金を活用して、脊髄損傷急性期を対象とした第Ⅲ相臨床試験の準備と実施を進める計画だ。脊髄損傷治療では、急性期(受傷直後)の損傷範囲拡大を抑えることがその後の機能回復に極めて重要と考えられている。同社が開発を進めているHGFを活用した治療薬は、機能回復に重要な急性期から投与可能なもので、早期開発が求められている。

大阪大学ベンチャーキャピタルは、「クリングルファーマの事業は、未だ有効な治療薬が存在しない創薬の開発につながるものであり、医学的・社会的な意義が大きい」と判断し投資を実行したという。また、今回の第三者割当増資では、千鳥土地株式会社や、りそなキャピタル株式会社が管理運営するファンドなどから、合計7億4000万円の資金調達を実施。2020年2月に実施した9億5000万円と合わせ、本ラウンドでは総額16億9000万円の資金調達に成功している。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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