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【宇宙ベンチャー、インフォステラ】 エアバスやソニーのCVC、大和エナジー・インフラなどから総額3.8億円の資金調達を実施

【宇宙ベンチャー、インフォステラ】 エアバスやソニーのCVC、大和エナジー・インフラなどから総額3.8億円の資金調達を実施

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周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーである株式会社インフォステラは、既存投資家であるAirbus Ventures、Sony Innovation Fundの他、大和エナジー・インフラ株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、三菱UFJリース株式会社を新たに迎え、新株予約権付社債による総額3.8億円の資金調達を実施したと発表した。これにより累積資金調達額は12.4億円となる。今後、さらに追加の調達を継続し、2020年6月中に本ラウンドを完了予定だという。

資金調達の背景

2017年7月の資金調達以降、インフォステラでは周回衛星向け地上局共有プラットフォーム「StellarStation」の開発を行い、アンテナの共有による衛星通信の実現可能性を検証してきた。複数の衛星運用事業者に「StellarStation」を通じて月間平均500パスを提供している。また、海外政府系企業を含む、世界数カ国のアンテナ所有企業との契約にも至っている。現在未発表のものも含め、サービス提供可能なアンテナの数は計13基となっている。

▲アンテナを組み立てるインフォステラのエンジニアとインフォステラ所有の東京のアンテナ

▲「StellarStation」のユーザーインターフェース

今後の展望

今回の資金調達は営業活動を加速させるため、主にビジネスディベロップメントやセールスの採用、またマネジメント層の強化を目的としている。今後、ヨーロッパとアジアを中心に事業開発を進め、柔軟性と拡張性に優れたアンテナネットワークを周回軌道衛星の運用事業者により多く提供していきたい考えだ。

また、今回の資金調達において、大和エナジー・インフラ、三菱UFJリースといった金融ソリューションを提供されている事業会社より新たに投資を受けた。インフォステラがこれまで取り組んできた、既存アンテナの非稼働時間の共有については、初期運用、バックアップ、技術やビジネスモデルの検証、突発的な需要への対応において多くの衛星運用事業者に評価を受けている。

一方、一部の衛星運用事業者からより多くの通信機会をまとめて購入したいというニーズが増えている。このような需要に継続的に応えるために、大和エナジー・インフラ、三菱UFJリースに既存アンテナパートナーを含めて、柔軟に地上局ネットワークの拡充が図れるような取り組みを協議していくという。

各投資家からのコメント

 Airbus Ventures Partner Lewis Pinault

「今回のラウンドをリード投資家として参画できる事を嬉しく思います。既存投資家、そして今回ご参加頂いた投資家の皆様と共に、我々はチームが成長し、スケールし、グローバル市場における強い需要を満たす、イノベーティブなクラウド地上局プラットフォームをインフォステラが提供すると信じております。衛星オペレーターや地上局のオーナーに対して、事業およびオペレーションにおける利益を提供すると同様に、インフォステラが開発したユニークな機能は、準リアルタイムデータ取得・コマンド転送の大きなステップを踏み出し、既に世界中の魅力的な顧客からの注目を集めております。」

■ Sony Innovation Fund(ソニー株式会社) Chief Investment Manager 土川 元氏

「インフォステラ社は優れたソフトウェアテクノロジーとシェアリングモデルを掛け合わせたソリューションを提供するユニークなスタートアップです。世界中の衛星事業者、地上局事業者にとって画期的なプラットフォームになり、宇宙産業のさらなる発展に貢献することを期待しています。」

■ 大和エナジー・インフラ株式会社 投資事業第二部長 田之上 拓也氏

「インフォステラは宇宙産業の中でもユニークかつ競争力のあるビジネスモデルを展開しており、すでに優れたGUI及びAPIを組み込んだ周回衛星向けアンテナプラットフォームを完成させています。長期的に増加が見込まれる周回衛星と地上局とをつなぐプラットフォームをより一層強固なものとし、また多様化する地上局、衛星事業者側の需要にもこたえられるよう、密に支援・連携を進めていければと思います。」

■ 三菱UFJキャピタル株式会社 執行役員 投資第三部長 清水 孝行氏

「衛星事業者向けに地上局アンテナのシェアリングサービスを展開するという非常にユニークで確かなニーズのある事業を手掛けているインフォステラ。三菱UFJキャピタルは、インフォステラの更なる成長の実現に向けた応援団として、MUFGの一員ならではの強みを活かし、ステップアップするステージに来ているインフォステラがグローバル企業として大きく羽ばたくためのお手伝いをしていきたいと考えています。」

■ 三菱UFJリース株式会社 企業投資部 事業投資課 次長 神田 良氏

「商業用小型衛星の製造・打ち上げ市場の拡大に伴い、「人工衛星と地上局アンテナ間の通信機会の増加」に貢献するインフォステラの取り組みは、今後の宇宙産業の発展に大きな役割を担うと考えております。インフォステラが持つ知見や技術と当社グループの強みであるアセットに対する知見を融合していくことで、アンテナシェアリング事業の更なる発展へ貢献していくことを目指します。」

※関連リンク:プレスリリース

【eiicon lab編集部】
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