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【中外製薬と自然言語処理に強みを持つ「FRONTEO」】 創薬支援AIシステムの利用について、ライセンス契約を締結

【中外製薬と自然言語処理に強みを持つ「FRONTEO」】 創薬支援AIシステムの利用について、ライセンス契約を締結

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中外製薬株式会社と株式会社FRONTEOは、創薬支援AIシステムの利用について、ライセンス契約を締結したと発表した。このライセンス契約に基づき、FRONTEOの論文探索AIシステム「Amanogawa(商標出願中)」、および疾病メカニズムをパスウェイ状に可視化することのできる新規システム「Cascade Eye」が、中外製薬の創薬プロセスに活用されることとなる。

株式会社FRONTEOについて

FRONTEOは、自然言語処理に特化したデータ解析企業だ。独自に開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT」と「Concept Encoder」を用いて、情報解析を支援している。2003年の設立当初は、リーガルテック事業をメインに展開してきたが、2014年より培ったAI技術をもとに、金融、知財、人事、医療分野へと事業のフィールドを拡大してきた。膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要なデータを検出することで、業務負担を軽減し、業務の効率化を実現していくことが狙いだ。

 

中外製薬とライセンス契約に至った背景

FRONTEOが開発した創薬支援AIシステムは、研究者が知りたい情報や検証したい仮説を入力するだけで、参照すべき論文や関連データを即時に表示することができるツールだ。中でも、新たに開発された「Cascade Eye」は、疾病に関係するさまざまな分子や遺伝子などの情報を客観的に解析し、その情報をパスウェイマップ状に可視化することのできる画期的なシステムだという。今回のライセンス契約により中外製薬は、「個別化医療」や「アンメットメディカルニーズ(※1)の高い疾病」に関連したイノベーション創出につなげたい考えだ。

※1: アンメットメディカルニーズとは、有効な治療方法が見つかっていない病気に対する、新しい治療薬や治療法への強い要望のことをいう。

中外製薬株式会社からのコメント

■中外製薬株式会社 執行役員 デジタル・IT統轄部門長 志済 聡子氏

「中外製薬は、『CHUGAI DIGITAL VISION 2030(※2)』の下、当社の経営戦略に沿った独自のデジタル・トランスフォーメーションを進めています。中でも当社の企業価値の源泉である創薬研究におけるAIの活用は、最も重要なテーマの一つです。疾患理解の深化、これまで見つからなかった病気の原因やバイオマーカーの同定にFRONTEOのAI技術を最大限に活用することにより、革新的新薬の創出に向けて期間の短縮、成功確率の向上、プロセス全体の効率化を推進していきます」

※2: 『CHUGAI DIGITAL VISION 2030』とは、中外製薬の掲げる2030年を見据えたビジョン。デジタル技術によって中外製薬のビジネスを革新し、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供するトップイノベーターを目指している。「デジタル基盤の強化」「すべてのバリューチェーン効率化」「デジタルを活用した革新的な新薬創出」の3つの基本戦略によって、中外製薬のビジネスを変革し、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供することを目指す。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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