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【共創学(2)】<横澤夏子×eiicon founder中村亜由子> 芸人の世界だけでなく、外の世界にも目を向け、行動する

【シリーズ「共創学」 …… その道のプロでも、一人では成し得なかった仕事がある。彼らの成功メソッドとは】

最近、目覚ましい活躍を見せている女芸人たち。さまざまなキャラの女芸人がいる中でも、横澤夏子の強みは「なんかイラッとくる」女性に特化したネタだ。誰もが「あ~いるいる! そういう女の人」と笑ってしまうネタだが、そんな世界観を築く彼女の観察眼の鋭さにも驚かされる。学生時代から優等生で、二十代前半から婚活をして将来を見据えているという彼女に、eiiconのファウンダー中村亜由子がインタビュー。まわりを巻き込みながらネタを作るという「共創」の仕方だけではなく、同じ女性として働き方や将来への展望などについても話を伺った。

▲お笑い芸人 横澤夏子

1990年7月20日生まれ、新潟県出身。2009年、NSC東京校15期生。高い演技力と鋭い観察から生まれる女性をテーマにしたコントに定評があり、ピン芸人No.1を決める『R-1ぐらんぷり2017』の決勝に二年連続で出場している。特技は学生時代からやっていた卓球、また新潟県から「にいがた婚活応援大使」に任命されている。


twitterなどSNSを使って一般の人も巻き込む、横澤流ネタ作り

中村:横澤さんのネタを見ていると「あ~いるいる、そういう人!」と思わず笑ってしまいます。どんなふうにネタを作っているんですか?

横澤:「○○な女」のシリーズは女子会しているときにやってみて、友だちが笑ったら「あ、これはイケるな!」と。友だちとごはん行ったときにいろいろ話を聞くのもアイデアの素になりますね。最近はtwitterでもフォロワーの方々がいろんなネタを送ってきてくれるんです。「こんなのどうですか? ぜひネタにして成仏させてください」と(笑)。そのままネタにしてネタ番組でやったこともあります。そういう意味では一般の方も巻き込んでいますね。

中村:SNS上でやりとりをして、一般の方からもネタのヒントをもらうというのはすごい巻き込み方ですね!

横澤:すごい楽しいんです! 「なんでも正解と言う女」とかツイッターで文字面を見ただけで「あ、いそう!」と想像が膨らんでいく。友だちと話していても「この前、こんなムカつくことあってさ~」と何げなく話したことを聞いて、「それ全部1本のネタにするよ!」と言って、実際にネタにしたり。Twitterでネタください!と言ったことも、友だちに「なんかない?」と聞いたわけでもないんです。自然に集まってきた中で「面白そうだな」と思ったことをヒントに。

ただ、それだけではネタにならない。そこから誰もが見て分かりやすく笑えるネタとして成立するにはどうするかを作家さんの客観的な意見を入れつつ、作り上げていきます。ちゃんと笑いどころを作ってもらうと意味で作家さんなどまわりのスタッフさんは信頼していますね。


自分のいる芸人の世界だけでなく、外の世界にも目を向け、行動する

中村:芸人さんは下積みなども大変と言われますが、横澤さんは挫折などはありますか?

横澤:芸歴2年目ぐらいでレギュラーのコント番組をやらせてもらったり、チャンスはいただいていた方だと思います。なんとなく新しい仕事が毎年もらえているような実感がありましたし。でも、失敗ばっかりで、それをうまく活かせなかったというくやしい思い出はあります。乗り越えられる壁っていいますけど、結構、乗り越えられてなかったので「なかなかうまくいかないなぁ…」と凹むことも多かった。

ただ、その時代は逆に時間だけはたくさんあったので、婚活パーティーや習い事など芸人だけじゃないいろんな経験をしたのは今、財産になっています。

中村:自分のいる世界だけでなく、ほかの世界を知ろうと動いたわけですね?

横澤:そうなんです。芸人の世界は先輩からもいろいろ教えてもらえるんですけど、一般の人がいる世界を知らないままだったので。私、「ノー残業デー」っていう言葉も知らなかった(笑)。ライブ終わりや休みの日なんかは先輩にごはんに連れて行ってもらうことも多いですけど、結構、地元の友だちもつながっていたり。地元の友だちからは最新の情報を得られるんですよね。それももしかしたらネタに還元されているのかもしれません。

私、地元への意識が強くて。地元で自慢できることを増やしたいっていう感じなんです。地元の友だちにどうやったら張り合えるか。それが結構、モチベーションになっているかもしれません。

中村:それは賞レースで結果残すとか、そういうことですか?

横澤:仕事とは切り分けていますね。地元の友だちとは仕事で張り合うのではなく、そのほかの部分でちゃんとトントンでいたい。つまりは、「リア充」でありたいんですよね。この間は友だちに連れられて、生ハムづくりしてきました。でも、食べられるのは一年後なんですけど(笑)。

これも仕事で使えるエピソードを増やしたいのではなく、ただ単純に充実感を得るためだけにしたいんです。地元の人にしか見せていないフェイスブックでどんだけ自慢できるか、イイねのために必死です(笑)。

婚活応援大使をやらせてもらっているんですけど、結婚したいのもその一環なんですよね。お母さんやお嫁さんがひとつの夢でもあり、土日に休みがあるような自分とは違う、一般の世界の人と結婚したいなぁって。早く結婚できるといいなぁって思っています。

(※本インタビューは、横澤夏子さん結婚発表前に行われました)


ベビーシッタースペース併設で”ママも楽しめる”劇場を!

中村:結婚も視野に入れている横澤さんですが、芸人として、女性として、今後はどんなふうに成長していきたいと考えていますか?

横澤:私はキャリアウーマンとして認められたいんです! 芸人として認められるためにはやはり賞レースの肩書きが欲しくて。それで「R-1ぐらんぷり」も頑張りたいんですけどね。コメンテーターのお仕事とかも最近はいただけますけど、なかなか難しい。現場では「26歳なりの意見をください」と言われるんですけど、「26歳の意見ってどんなだろう?」と思いつつ、毎回、勉強しに行っている感じです。

一方で、私、結婚したいしたいって言っていますけど、結婚しても芸人の仕事は続けたいと思っていて。子どもができてもルミネtheよしもとに託児所ができたりして、子どもも預かってもらいながら舞台に立つっていうことができたらいいのになぁって思っています。

中村:それは素敵ですね! 女芸人さんも助かるし、劇場に託児所やキッズスペースがあって、そこでお子さんを預かってもらいながらお笑いライブが見れたら、ママたちはすごく楽しめますし。

横澤:すっごいそれ、やりたいんです! 私、時間があったときにベビーシッターの資格もとったんです。それでアルバイトで何回かお子さんを預かったこともあって。それで思うのは、小さいお子さんはお笑い見ても内容が理解できなかったりで退屈しちゃう。でも、劇場の横にライブの時間の1時間半とかを過ごせる託児所やキッズスペースがあれば、お母さんは安心してお笑い見てたくさん笑ってストレスも発散できるわけです。ただ、そのアイデアはくまだまさしさんしか「いいね!」と言ってくれないんですけど(笑)。

中村:最後に、これから新しいことをしようとする方にアドバイスはありますか? 

横澤:私もぜひ新しいことをやっていきたいので、実際に新しいことにチャレンジした人から話を聞きたい! きっとこれを読んでいる読者の方は、朝活とかされている人だと思うので。意識が高い方々の中に入って私もお話ししてみたいです! いつか朝活でご一緒できればと思っていますので、何かあればまた呼んでください!