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東海エリア「視聴率三冠王」を誇る中京テレビと共に、“テレビの未来”を作る。——「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」開催!

東海エリア「視聴率三冠王」を誇る中京テレビと共に、“テレビの未来”を作る。——「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」開催!

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1969年に開局した中京テレビ。愛知・岐阜・三重という3県をカバーし、450万世帯1100万人の視聴者に向けて多種多様なテレビ番組を届けている。視聴率も好調を長年キープしており、全日(6-24時) 8.4%/ゴールデン(19-22時) 13.3%/プライム(19-23時) 13.1%と、2017年度上期においても「視聴率三冠王」を達成した。

さらに同社は、2016年11月に名古屋駅南側の再開発地区「ささしまライブ」に新社屋を設立。まるでITベンチャー企業のような風通しの良いオフィス環境を実現し、「日経ニューオフィス推進賞」を受賞している。加えて、新社屋には、東海エリアでトップクラスの400㎡を超える広さと4Kに対応した高い技術を有したスタジオを完備している。

一方、業界に先駆けて「Chuun」という同局独自の動画配信プラットフォームを作り、話題性の高いコンテンツを配信。また、ハッカソン「HACK-CHU!」を開催するなど、先進的な取り組みを次々と仕掛けている。

そんな中京テレビが、「ユーザー体験に革命を起こすテレビの未来」をテーマにしたアクセラレータープログラムを、株式会社サムライインキュベートと開催する。そこで、「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」と題した本プログラムを開催する背景や目的について、代表取締役社長・小松伸生氏にインタビューを実施した。さらに同局が用意できるアセットやアクセラレータープログラムへの期待を、編成部 部長 村井清隆氏と放送技術部 部長 近松仁志氏の両名に伺った。

中京テレビ 代表取締役社長・小松氏インタビュー

——中京テレビは、視聴率が大変好調で、事業も順調に推移しているように見受けられます。そうした経営状態のなか、なぜ今アクセラレータープログラムに取り組み、「外部との共創」に挑戦しようという意思決定をしたのか。ますはその背景をお聞かせください。

小松 : 私たちがアクセラレータープログラムを手がける背景には、2つの大きな問題意識があります。一つ目は、テレビ自体の概念が大きく変化しているということです。例えば、一昔前までは、子どもたちが学校に行くと昨日のテレビ番組の話でもちきりでした。しかし今は多様化の時代。人々は多くのメディア・コンテンツの中から、好きなものを選ぶ時代になっているのです。

——二つ目の問題意識はなんでしょうか。

小松 : 二つ目は、「今のテレビがテクノロジーを十分生かしきてれているのか」という問題意識です。テレビは今、「受像機」・「テレビ放送波」・「コンテンツ」という3つの意味を指す言葉となっていますが、こうした複合的な意味合いを持つテレビとテクノロジーの融合には、さらなる可能性があるはずです。

テレビを取り巻く環境も大きく変化しているにも関わらず、テレビはまだまだ変わり切れていないと思います。今回実施するアクセラレータープログラムを通じて、社外の方々と今までの既成概念を取り払い、「ユーザー体験に革命を起こすテレビの未来」を作っていきたいと考えています。

▲中京テレビ放送株式会社 代表取締役社長 小松伸生氏

1978年、日本テレビ放送網株式会社(現・日本テレビホールディングス株式会社)入社後、ドラマ制作などに携わり、各部署にて要職を歴任。2013年に中京テレビ放送株式会社 代表取締役副社長のポストに就き、2016年6月に同社 代表取締役社長に就任。

——中京テレビとの「共創」に取り組む中で、プログラム参加者が気になるのは御社と組むことで何が実現できるかだと思います。御社の強みとは何でしょうか?

小松 : 愛知・岐阜・三重の450万世帯1100万人にリーチできるという点が一つ目に挙げられます。特に高視聴率の番組ですと、同時に100万人が視聴しているといったこともあり得ます。このように大きな影響力を持つメディアを有している点は大きな強みですね。また、中京テレビは比較的若い人たちにリーチしている点も特徴です。実際、番組の作り手も若く、インターネットへの親和性も高いクリエイターが多くいます。

さらに、中京テレビが手がけるイベント等でアナウンサーが一般の方々と触れ合うなど、エリアに根付く企業として地元との距離の近さも強みでしょう。

——小松社長は、日本テレビ在籍時に「池中玄太80キロ」・「Mother」・「家政婦のミタ」など高視聴率を記録した話題性のあるドラマ制作に携わってきたと伺っています。テレビドラマを作ることも、一つの新規事業立ち上げのようなものと捉えることもできます。そうしたご経験を踏まえ、今回のアクセラレータープログラム参加者へのメッセージをお願いします。

小松 : 確かに言われてみればそうですね(笑)。脚本家や俳優たちとつくっていくテレビドラマは、「新しい事業の立ち上げ」に近いかもしれません。どんな脚本で、どんな俳優と組めば面白いドラマが生まれるか。——組み合わせ次第によってドラマの「新しい価値」が生まれます。

今回のプログラムへの参加者の方々にも、テレビを通して「新しい価値」の創造を期待したいです。みなさんと一緒に、これまでにない発想でテレビの未来を生み出していきたいですね。

編成局 編成部長・村井氏インタビュー

——20年以上にわたって制作畑を歩み、現在は編成部を牽引している村井さんには、まず、中京テレビのソフト面での強みをお伺いしたいと思います。

村井 : おかげさまでここ数年は「視聴率三冠王」を達成していまして、東海エリアでも発信力の強い局として認知されています。さらに中京テレビは報道・情報・バラエティの自社制作番組も多く、全国ネットの番組制作も手がけています。こうした多彩な番組の品揃え、つまり魅力的なタイムテーブルが中京テレビの持つ最大の強みです。

▲中京テレビ放送株式会社 編成局 編成部長 村井清隆氏

1992年入社後、ディレクターやプロデューサーとして数々の番組制作を手がける。2017年より現職。

——他局との差別化は?

村井 : 中京テレビは、東海エリアにおいては後発局。私が入社した頃から既に、他局との差別化への意識は非常に高かったですね。例えば、私がAD時代に担当していた「P.S.愛してる!」という情報バラエティ番組では、業界に先駆けてグルメにフォーカスした番組作りを手がけていました。料理を美味しそうに撮るノウハウもないなか、どういう風に撮影しようかと本当に試行錯誤の連続でした(笑)。

——「他の局ではやらないことをやろう」という思想が根付いているんですね。

村井 : そうですね、それこそが他局との差別化ポイントといえるでしょう。今、爆笑問題の太田光さんと、くりぃむしちゅーの上田晋也さんが出演している当局制作の「太田上田」は、その思想がもっとも表れた番組の一つかもしれません。ビッグネームのお二人が出演する番組であれば、1時間枠などで放送するのが定石です。

しかし、私たちは、定石で勝負するのではなくあえて深夜のミニ番組でスタートさせました。こうしたちょっと変わったことをやって、それを面白がれる土壌があるのが、中京テレビの特色です(笑)。

——最後に、アクセラレータープログラムに期待することをお聞かせください。

村井 : 私は若いころ、一つの番組を作るために20本〜30本と企画書を書いていました。当時の上司からは、「俺たちの食い扶持は、アイデアと企画だ」と言われていたのです。私たちは、若い頃からさんざん「企画脳」を鍛えられてきました。そんな「企画脳」と外部の方々のアイデアを掛け合わせることで、どんな化学変化が生まれるのか。そこに期待したいですね。

技術推進局 放送技術部長・近松氏インタビュー

——放送技術部長の近松さんは、新社屋移転統括なども手がけられたとお伺いしました。2016年11月には「ささしまライブ」に新社屋が完成したこともあり、技術面においても先進的な取り組みをされているのでしょうか?

近松 : 新社屋には最新の放送機材が導入されています。そのなかでも最大の特徴が、4Kに対応した「Bスタジオ」です。新社屋の3階にある「Bスタジオ」は東海エリア最大級の面積である400㎡の広さを誇っており、一部にはフルカラーLED照明も導入。さまざまな演出表現に対応することができます。

▲中京テレビ放送株式会社 技術推進局 放送技術部長 近松仁志氏

1989年入社後、制作技術部・編成部・営業推進部などに配属。2012年に技術セクションに異動し、新社屋移転統括なども手がける。

——なるほど。

近松 : さらには、映像・音声専用の館内IPネットワークを引いているため、4K時代に対応しうる大容量のデータのやりとりが可能となっています。現在、地上波は4K信号をアウトプットすることができませんが、4Kコンテンツをインターネットに利用したり、AR/VRに活用したりと、今後さまざまな用途が考えられます。アクセラレータープログラムでは「放送」という枠組みだけではなく、「アミューズメント」の観点からの活用にも期待したいですね。

——その他にも、今回のアクセラレータープログラムで活用できるアセットがあればご紹介ください。

近松 : はい。新社屋に導入された最新の放送設備や順次更新している複数の中継車の活用に加え、山間部や複雑な地形にも対応できる電波に関するノウハウや測定器などの関連機器も活用できると考えています。また、番組で使用する情報カメラも、名古屋港や中部国際空港セントレアなど東海エリアで約10カ所に配置。こうしたカメラも活用できるでしょう。

——最後に、中京テレビの技術的な強みはどのようなところにあるのでしょうか?

近松 : 大規模な中継ができる放送インフラや人材が育っている点が、中京テレビの強みだと思います。その一例は、ゴルフ中継。中京テレビの一大イベントでもあるゴルフ中継に使用するカメラは実に40台以上。中継車も各ホールに複数導入しながら、広いゴルフ場のなかに約2日間で簡易的な放送局を作ってしまうようなイメージです。そうした独自の技術と人材を活かして、外部の方々と私たちが想像もしないような新しい技術やビジネスを生み出していきたいですね。

※「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」についての詳細情報・エントリーについては以下URLよりご覧ください。

http://event.samurai-incubate.asia/ctv-innovation/

(構成・取材・文:眞田幸剛、撮影:佐々木智雅)

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