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東京、名古屋、広島——全国に次々と生み出される「共創空間」。

週休3日制の導入を検討していることで大きな話題を集めたヤフー。先進的な「働き方」に挑戦する同社が2016年11月にオープンさせたコワーキングスペース「LODGE」(https://lodge.yahoo.co.jp/)が話題となっている。開放感にあふれ、窓からの展望も素晴らしい空間は1,330平方メートルと実に広い。利用者同士を結び付けるコミュニケーター制度を導入し、オープンなコラボレーションを生み出している。

このように、会社・組織のカベを超えて多様な人材が集う「共創空間」が今、都内に限らず地方都市にも誕生している。社内の人材交流はもちろんのこと、社外の企業やフリーランスの技術者・クリエイターとの交流を通じ、イノベーションや新しい価値創造を目指すことがその狙いだ。次々とオープンする共創空間の中でも幾つか特徴的なものを見ていきたい。

 

■大手メーカーが、積極的に「共創空間」を生み出している。


日立では、最新技術を活用し、お客様と共同でプロトタイピングを行うオープンラボを昨秋開設した。お客様と課題を共有し、ともにソリューションを創り上げる「協創」の取り組みを推進しており、「顧客協創空間」を東京社会イノベーション協創センタ内に開設。将来の事業機会の発見・経営課題の分析など、上流から協創を行っていく。

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/11/1130.html

 

また、岡村製作所は、名古屋駅前のランドマークである「大名古屋ビルヂング」に「MENNOLU LABO(みのるらぼ)」「Open Innovation Biotope“Cue”(オープンイノベーションビオトープ“キュー”)」を新設。同社の中部支社移転を機に新設したオフィスである「MENNOLU LABO」内に、これからの「はたらく」を考える共創空間「Open Innovation Biotope "Cue" 」を設け、社内外のステークホルダーとこれからの「はたらく」を共創するという。

http://www.okamura.co.jp/company/topics/other/2016/cue.php

 

さらに、カルビーは創業地である広島に新商品開発拠点=「カルビーフューチャーラボ」を開設。アイデアの初期段階から社外と協働し、オープンイノベーションによって新商品を生み出していく。まずは、県や地元の企業、大学(広島工業大学、県立広島大学)などと連携していくという。

https://www.calbee.co.jp/cflabo/

 

■コワーキングスペースやインキュベーション施設も次々と誕生。


オープンイノベーションを生み出すコワーキングスペースやインキュベーション施設も相次いで誕生している。2016年11月には、コワーキングスペース/イベントスペースである「THE BRIDGE X」(http://thebridge.jp/membersinfo/the-bridge-x-open)や、日本土地建物が手がけるオープンイノベーションオフィス「SENQ京橋」(https://senq-web.jp)がオープン。2016年12月には、VR特化型インキュベーション施設「Future Tech Hub」(http://www.futuretech-hub.com/)が誕生している。

 

■確実に求められているオープンイノベーション。


上記に紹介してきた共創空間がオープンしたのは、実は2016年11月〜12月の2ヶ月のみ。まだこれ以上にも紹介しきれないほど数多くの共創空間が誕生している。企業にとって、新しい価値創造する上では切っても切り離せない手法となりつつある「オープンイノベーション」。今後、ますます同様の施設が誕生し、社内外の垣根を超えた交流が新しいビジネス・技術を生み出していくだろう。今後も新しい「共創空間」の誕生に注目していきたい。