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【イベントレポート/CHANGE THE RULES】 「eiicon」のマンスリーミートアップイベント第13回!~装いも新たに、大企業とスタートの出会いを創出。今回のテーマは「場」~

【イベントレポート/CHANGE THE RULES】 「eiicon」のマンスリーミートアップイベント第13回!~装いも新たに、大企業とスタートの出会いを創出。今回のテーマは「場」~

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オープンイノベーションのプラットフォーム「eiicon」の月一ピッチイベント「eiicon meet up!! vol.13」は3月27日、東京・日本橋のコワーキングスペース「Clipニホンバシ」で開催されました。

同イベントは毎月、定期的に開催され1年が経過。これまではスタートアップのピッチが中心でしたが、今回から「CHANGE THE RULES」と題し、市場や業界に変革を起こしている大企業とスタートアップ、双方を取り上げることが決定されました。新しいプログラムとして、大企業が持つイノベーションノウハウの講演が追加されています。

「CHANGE THE RULES」初回のテーマは「場」。Clipニホンバシや東京ミッドタウン日比谷に誕生したBASEQを運営する三井不動産株式会社の光村圭一郎氏が「場の持つ価値」や「場が創出する価値」などを伝えました。その後、「場の価値を再考する」挑戦をしているスタートアップ2社(株式会社mellow/株式会社ヒトカラメディア)が登壇しました。

講演とピッチの内容は以下の通りです。

事業共創の場として、イノベーションスペースを運営する三井不動産

▲三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部 事業グループ 主事 光村圭一郎氏

「三井不動産は新規事業を創出するため、インキュベーション、オープンイノベーション、ファイナンスの3つの取り組みを行っています。このうち、インキュベーションはまさに“場”に関することで、具体的にはコワーキングスペースを運営しています。

近年、多くの不動産会社がコワーキングスペースを展開するようになりました。目的として、家賃収入、将来顧客(スタートアップ)の育成、街のブランド価値向上、自社イノベーションへの活用などが挙げられます。当社の場合は“事業共創の場”と捉えており、ベンチャー企業などとの関係作りを重視しています。合わせて、“イノベーションナレッジの活用”があり、蓄積したノウハウを活用する場としているのです。施設はここClipニホンバシ(日本橋)のほか、KOIL(柏の葉)、BASE Q(日比谷)にも構えており、特にBASE Qはオープンイノベーションを目指す大手企業をターゲットとしています。

施設運営のポイントは、”コミュニティデザインの重視”にあると言えます。施設はあればいいというものではなく、また、内装や外装などハード面はあまり重要ではありません。むしろ、”人とアイデアがつながりやすい状態を創出すること”が重要になってきます。運営を丸投げするケースも多く見られますが、可能な限り自社運営とし、どうしてもできないことだけ、専門家に委託するというスタンスが良いのではないでしょうか」。

スタートアップピッチ①/株式会社mellow (Mellow Inc.)

▲登壇者/代表取締役 柏谷 泰行氏

同社はフードトラックとビルの空きスペースを融合させ、ビルを利用する人や近隣で働く方たちに、出来立てのランチを提供しています。もちろん、ただの場所貸し、マッチングではありません。同社では、ビジネス、テクノロジー、食の専門スタッフを雇用し、これまでのフードトラック、ランチのあり方を大きく変えています。

具体的には、例えば、ランチの売れ行きを分析し、その場所にとって最適なフードトラックを選び出したり、トラックに景観とマッチした装飾を施し空間をプロデュースしたりしています。この結果、売上は右肩上がりの伸びを記録。今後はランチに限らず、朝と夜の食事の提供も視野に入れています。このほか、野菜の通信販売を手がけるオイシックスドット大地と提携し、食材・レシピセット「キットオイシックス」をフードカーで販売する予定となっています。

スタートアップピッチ②/株式会社ヒトカラメディア

▲登壇者/代表取締役 髙井 淳一郎氏

同社は「“働く場”と“働き方”からいきいきとした組織と個人を増やす」をビジョンに掲げ、「“都市”と“地方”の“働く”と“暮らす”をもっとオモシロくする」をミッションとしています。現在、事業の中心としているのは「オフィス移転」で、ただの引越しとせず、「成長の好機」ととらえることが大きな特徴です。経営・採用戦略に紐付いたオフィス選定・内装のプランニングを実施します。

具体的には、例えば、コミュニケーションの取りやすい空間にするのか、個々人が業務に集中しやすい環境を整えるかなど、その企業らしさを追求すると共に、企業にマッチした働き方の実現を目指します。移転は、働く場のアップデートであり、働き方を変える契機ともなる、とのことでした。クライアントの95%がベンチャーで、従業員数が30人を超え成長期に入った段階で依頼されることが多いと説明されました。

本イベントの最後には、次回の「CHANGE THE RULES eiicon meet up!!」に関するアナウンスがありました。テーマは「金融業界の雄はどう変わるか?トップランナーの変革とスタートアップの進出」。スタートアップとの連携を手掛ける三菱UFJフィナンシャル・グループ 藤井氏によるイノベーション秘話の後、「金融業界の変革」に挑戦をしているスタートアップに登壇いただく予定です。なお、開催日時は、4月24日(火)19:30〜20:30となっており、詳細は次のURLをご参照ください。 https://techplay.jp/event/664707

取材後記

「場」について、改めて考えさせられる機会となった。当たり前のことだが、働くにせよ暮らすにせよ、場は、基本的で重要な要素。しかし、意外と見過ごされがちなことが多いと思う。近年は「ノマドワーク」という言葉が象徴するように、とりわけ働くことに関しては、場所などどこでもいいという風潮すらあるのではないだろうか。

一方で、仕事やイノベーションは、人との共創で生み出されているという面も強く持っている。適切な「場」がない限りは出会いや共創はあり得ない。場の活用、プロデュースには大きなビジネスチャンスが秘めているのではないか。そんなことを思わせる一時間だった。

(構成:眞田幸剛、取材・文:中谷藤士、撮影:加藤武俊)

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