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【イベントレポート】CESとAmazon Goに注目!スクラムベンチャーズ主催「Tackle!」(タックル)に参加してきました!

こんにちは。eiicon co-founderの田中です。スクラムベンチャーズが主催するTackle!(タックル)の2017年第1回目に参加して参りました!

※<↑写真>スクラムベンチャーズ代表・宮田氏(写真右)、eiicon co-founderの田中(写真左)

 

●Tackle!とは


月に一度、シリコンバレーの最新動向をキャッチアップするための勉強会(東京とサンフランシスコの2拠点で開催)です。スクラムベンチャーズ代表の宮田拓弥氏が米国のスタートアップトレンド、テック情報の共有をし、活発にQ&Aやディスカッションがなされる参加型のイベントです。
http://www.tackle.jp/

 

●今回注目の話題は、やはりCES!?


Tackle!では、毎回事前アンケートにて参加者が気になるテーマが募集されます。今回事前に注目度が高かった話題は、新年の恒例行事であり先日Las Vegasで開催された家電見本市CES(http://www.ces.tech/)!
※宮田氏のCESレビューブログはこちらhttp://scrum.vc/ja/2017/01/09/ces-2017/

CESで大注目のAmazonのボイスアシスタントAlexaを搭載したAmazon Echoを、なんと今回賞品として会場の1名に贈呈されるとのこと!2017年第1回目のTackle!ということもあり、会場では今年のトレンドに期待が高まる空気感からスタートしました!

【第一部 : Monthly Startups】
まず前半はシリコンバレーのスタートアップトレンド、5社の紹介です。

1 : スマホ保険 Lemonade  https://www.lemonade.com/
先月NYでサービスが開始されたスマホで全てが完結する家財保険。最大の特徴は手続きの早さ。「AI Jim」と呼ばれるBotを活用することで、AIが申請の内容、深刻さ、緊急度合いなどをスピーディーに判断し、加入90秒、支払いは3分程度で完了します。行動経済学の研究結果などを取り入れることで、詐欺の自動検知も行われています。家財保険は$5から加入でき、ビジネスモデルは20%の手数料。余剰金はチャリティに回すなどの仕組みもあります。

2 : オンライン保険 Hippo Insurance  https://www.myhippo.com/
オンラインで購入できる家財保険。従来の家財保険にあった、書類がわかりにくい、保険の条項が古い、中間業者により大きな手数料が取られているというものを現代の住宅オーナーにとって適切な保険にするサービスです。オンラインで購入でき、保証内容が明確で、安い保険を目指しているといいます。 2017年前半でのローンチを目指しています。

3 : 医療用AR Augmedix  http://www.augmedix.com/
医療従事者向けの「ARカルテ」システム。 Googleグラスをベースにして、医者が患者と話をしながらEHRを見ることができるシステムを提供しています。 医者は必要な情報をグラス上で見ながら診察を行うことができ、カルテの入力がその場でできます。これにより1日あたり3時間の時間節約を可能にし、一人当たりの患者にかけられる時間を増やすことができます。

4 : ミーティング準備エージェント Accompany  https://www.accompany.com/
宮田氏も活用しているという、ミーティングに必要な情報を自動で集めてくれるアプリ。 メール、カレンダー、Facebook、Twitterなどと接続し、これからミーティングで会う人、会社の必要な情報を自動的に収集、整理し事前準備に活用できます。メールの履歴や以前の議事録なども整理されるといいます。

5 : ブログ発ブランド Glossier  https://www.glossier.com/
美容ブログ発の化粧品ブランド。モデルやメイクアップアーティストなどのインタビュー記事を中心とした美容関連ブログから2014年にスタート。スキンケア、化粧品など のオリジナル商品を開発、販売しています。売り上げの9割は月間150万人が訪れるブログのファンによるもので、今後リアル店舗のオープン、 海外展開、商品開発などを行うとしています。 「D2C (Direct to Consumer)」は注目のカテゴリー。データをもとに売れる製品を作りリアル店舗で拡販していく動きは今後も増えていきそうです。

【第二部 : Monthly News】
後半は、いよいよお待ちかね、CESのレビューと、気になるAmazon Goの話題です。

◇Amazon Go
「まだまだ分からないことが多い」と宮田氏がいうAmazon Goの紹介からスタート。Amazon Goは、簡単にいうと「カメラとマイク」で実現するレジなしスーパーです。入店する際に専用のアプリを立ち上げ自身のクレジットカード情報の入ったバーコードをかざします。商品を持ち上げバッグに入れるとアプリのカートに商品が自動的に追加されます。スーパーから出ると商品の代金がクレジットカードから引き落とされます。

陳列された商品をどんどんとバッグに入れ、レジで会計をせずに店から出ていく…その様子が映し出されたデモ映像に会場が釘づけになりました。https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc
店内には多数のカメラやマイク、センサーが設置され、画像認識・音声認識技術をを使い商品の位置や購買行動を検知しているようです。

また、会場に宮田氏が持参したAmazon Echoを使い、Amazonの音声認識技術を体験しました。手で商品を隠しても認識されるのか?万引きは行われないのか?など、会場ではAmazon Goの仕組みに関して話題がふくらみます。Amazonの脅威は、今後の小売業界をどう動かしていくのか、様々な業界から集まったメンバーで議論が盛り上がりました。

◇CES
そして最後にCESの話題に。「2017年のキーワードはIoTコマース」という宮田氏。

700ものAmazon Alexa搭載製品が登場した今年のCES。3rd PartyがAlexa向けに機能を提供できるSkill(Alexa向けのアプリのようなもの。開発者が開発キットを使って自由に開発可能) の数は7,000にも達していると言います。寒い日に家の中から車の暖房をつける、運転をしながら「最寄りのカフェを教えて」と話すとナビゲーションしてくれる、など自動車での活用は今後も増えていきそうです。

また、Amazon Echoは半数以上のユーザーがキッチンに置いて使用しているとのこと。タイマーをセットしたり、音楽やニュースを聞く用途として多く使用されていますが、注目すべきは買い物関連の利用の多さ。45%が買い物リストにモノを追加し、32%が実際にAmazonでモノを買っているといいます。夕食の準備をしていて足りない食材に気づいた時にAlexa経由で注文し、すぐに届けてもらう、車で帰宅途中にレシピを考えて、足りない食材を車からAlexa経由で注文するというシーンも想像できるのではないでしょうか。会場では活用の予測や、物流はどうするのか?などの議論で盛り上がりました。

Amazonの話題で持ちきりの今回ですが、CESで唯一、Amazonと正面からぶつかる戦略をとっているといえるのが、中国のAlibabaだという宮田氏。今回Alibabaは自社ブースを出しており、自社OSのYunOSを搭載した自動車や冷蔵庫を展示していたといいます。巨大な中国市場でハードからショッピングまで展開していく戦略のようです。果たして今後どのプレーヤーがどんな戦略でビジネス展開していくのでしょうか。

 

●最後に


IT・通信、メーカー、金融、コンサルティング、小売等、Tackle!は様々な業界から参加者が集う勉強会です。ただ一方的に講義を受けるのではなく、積極的に質問や議論が行われることがTackle!の魅力。各業界の様々な視点からの議論は大きな気づきや学びとなり、交流会での出会いが明日のイノベーションにつながるかもしれません。是非皆さんも参加してみてはいかがでしょうか?

 

■執筆者:田中みどり
株式会社インテリジェンスにて、インターネット業界の中途採用支援の法人営業・マネジメントを経験し、eiicon 立ち上げメンバーとして主に法人集客とサービス企画を担当。