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【日本の大企業におけるオープンイノベーションの実施率は47%】――最新のデータ・取り組み状況をまとめた「オープンイノベーション白書 第二版」公開

【日本の大企業におけるオープンイノベーションの実施率は47%】――最新のデータ・取り組み状況をまとめた「オープンイノベーション白書 第二版」公開

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先日のeiicon labでは、特許庁による『知財を使った企業連携4つのポイント』を解説したパンフレットを紹介したように、近年、官公庁が積極的にオープンイノベーションに関する情報発信を行っている。6月27日には、経済産業省所管の独立行政法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)およびオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)が、「オープンイノベーション白書 第二版」を公開した。

同白書は、日本のオープンイノベーションの取り組みの現状を可視化し、広く共有することを目的に取りまとめられたものだ。2016年7月に初版が発行されているが、内容を最新のデータと成功事例に刷新。オープンイノベーションの目的、期待する効果を明らかにするとともに、成功する取り組みを整理し、その留意点についても分かりやすくまとめられている。なお、同白書は以下のような章立てから構成されている。 

【オープンイノベーション白書 第二版 目次】

第1章:オープンイノベーションの重要性と変遷

第2章:データに見る国内のオープンイノベーションの現状

第3章:オープンイノベーションを創出するエコシステムの国際比較

第4章:我が国のオープンイノベーション推進事例

第5章:我が国のオープンイノベーションの課題・阻害要因・成功要因

第6章:オープンイノベーション創出に向けたJOICの活動

●「オープンイノベーション白書 第二版」は、こちらからダウンロード可能。

http://www.nedo.go.jp/library/open_innovation_hakusyo.html

「オープンイノベーション白書 第二版」のポイント

「オープンイノベーション白書」は、オープンイノベーションの推進を目指している、またはすでに行っている民間企業の経営者や社員の方々などを対象としている。単なる解説書に止めることなく、豊富な定量データから現状と課題を提示し、オープンイノベーションに成功した企業や大学、携わったコンサルタントなどに対するヒアリングを通して得られた「生の声」を取り入れることによって臨場感・説得力のある内容となっている点が特徴だ。

今回は「第二版」ということで、「初版」からの改訂ポイントは大きく4つある。それが以下に列挙されているものだ。

【改訂ポイント①】 第1章「オープンイノベーションの重要性と変遷」において初版の基本的な記述などを再掲しつつ新たな動きを追加

【改訂ポイント②】 第2章「データに見る国内のオープンイノベーションの現状」において統計データを最新版に更新

【改訂ポイント③】 第3章から第4章において、エコシステムの国際比較、国内の推進事例を全面的に更新

【改訂ポイント④】 第5章で「我が国のオープンイノベーションの課題・阻害要因・成功要因」を分析

その中でも特に注目したいのが、改訂ポイント②と③だ。

日本の大企業の47%が、オープンイノベーションを実施

改訂ポイント②で取り上げられているように、同白書では「データに見る国内のオープンイノベーションの現状」における統計データが最新版にアップデートされており、大企業に関するデータも豊富に紹介されている。

上記の図に示されているように、”外部連携の活発化状況と組織の設置状況”を見ると、研究開発の進め方において、オープンイノベーションをあげる企業が増加。そして、外部連携を進めるための組織の設置も進んでおり、2016年に40.3%となっている。

また、日本企業のオープンイノベーション活動の実施率は欧米企業より低いとはいえ、日本の大企業におけるオープンイノベーションの実施率は47%にのぼっている(n数=101)。およそ半数の大企業が何かしらの形でオープンイノベーションに取り組んでいるという定量データが見て取れる。

国内のオープンイノベーション推進事例を紹介

「オープンイノベーション白書 第二版」では、改訂ポイント③で取り上げられているように、国内の推進事例が全面的に更新されている。同白書の推進事例では、”企業がオープンイノベーションに求めるものは大きく2パターンに分かれる”とし、一つが【事業における欠けたピースの補完】、もう一つが【社内リソースでは出ないアイデアや発想の補完】としている。

【事業における欠けたピースの補完】の手法としては、業務提携・買収・協議といったものを挙げており、その具体的な事例として、コニカミノルタ・積水化学・高砂熱学工業・デンソー・日本ユニシスの事例が取り上げられている。

また、【社内リソースでは出ないアイデアや発想の補完】の手法としては、アイデア/ハッカソン・ビジネスアイデアコンテスト・アクセラレーターといったものを挙げており、その具体的な事例として、中部電力・東京ガス・三井不動産・三菱UFJフィナンシャル・グループ・森永製菓の事例が取り上げられている。

以上のように、「オープンイノベーション白書 第二版」では定量データも豊富に取り上げられており、推進事例も大企業を中心に詳細に記載されている。特に大企業の中で、「これからオープンイノベーションに取り組みたい」、「オープンイノベーションを担当することになったものの、どう取り組んでいけば分からない」といった方にとっては最良の資料となるだろう。eiiconには、”オープンイノベーションの手引き”というコンテンツも用意しているので、あわせてご覧いただきたい。

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コメント1件

  • 田上 知美

    田上 知美

    • 株式会社eiicon
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