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6/4-5開催「JOIF2019」カウントダウン特別企画 | トークセッションアーカイブ公開④/麻生要一氏

6/4-5開催「JOIF2019」カウントダウン特別企画 | トークセッションアーカイブ公開④/麻生要一氏

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eiiconは、日本流オープンイノベーションの祭典「JAPAN OPEN INNOVATION FES 2019」(JOIF2019)を6/4〜5の二日間開催する。本イベントの核となるコンテンツの一つが、日々のオープンイノベーション活動のヒントとなるようなトークセッションだ。JOIF 2019では、「●●×オープンイノベーションで加速する世界」をテーマに各界の著名人を招聘、合計10のトークセッションを実施する。

そこで今回、JOIF 2019開催までのカウントダウン特別企画として、過去のJOIFにおけるトークセッションのアーカイブを紹介していく。――4回目は、JOIF2017で行われたリクルートホールディングス・麻生要一氏による基調講演の模様を再掲。リクルートが実践してきたオープンイノベーション事例や取り組み方などが麻生氏によって語られた。

(本記事で語られている内容や登壇者の役職・所属等は2017年10月当時のものです)

※麻生要一氏はJOIF2019のトークセッションにも登壇。グロービス・キャピタル・パートナーズ 今野穣氏、東急電鉄 加藤由将氏と、2019年のオープンイノベーション最前線について語っていただきます。

https://eiicon.net/about/joif2019/openinnovation-trend/

基調講演①:オープンイノベーションを取り入れた新規事業開発事例

▲登壇者/株式会社リクルートホールディングス 麻生要一氏

●リクルートは創業以来、新規事業・イノベーションを実践

麻生氏はリクルートの中で、イントレプレナーとして活躍、自身で会社を経営していた経歴などを持っている。麻生氏は「リクルートは小さな事業の複合体」とし、「新規事業を生み出すことを非常に重視している」と伝えた。リクルートは創業以来、新規事業、イノベーションを実践し、ノウハウを蓄積してきたという。オープンイノベーションについては3年前から戦略化し、本格始動させている。麻生氏は歴史の中で培われたノウハウや事例、連携のコツなどを伝えた。

●多くのメンバーで、たくさんのアイデアを出し、試す

麻生氏はオープンイノベーションの目的を「リクルートがこれまで組み合わさったことないところと共創すること」と述べ、三井不動産と共同でスマートシティを創り上げた例などを紹介した。また、高知県や長野県塩尻市、信州大学との連携の事例が取り上げ、「セクターを超え交わったことのない人たちと積極的に交わっている」と強調した。

同社のオープンイノベーションの特徴として、数名の担当者が現地に赴くのではなく、大勢のスタッフが足を運び、活発にアイデアを出していることを伝えた。麻生氏は「一つ二つアイデアを出して、うまくいくということはない。たくさんの試してみて、そのうち一ついいものができるかどうか」と語った。

●何かを生み出すには「熱量」が必要

このほか、同社では、特殊な人事制度を設けており、リクルートホールディングスの新規事業開発部門はグループの全従業員を同部門に異動させることができる。これに加え、これまで新規事業開発を行った経験から、人材をイントレプレナーとして育成する「おそらくリクルート唯一の」ノウハウも持っている。この結果、多数の新規事業が生まれていると話した。

また、麻生氏は「オープンイノベーションでオープンにするだけでは意味がない」と強調し、「目的は新規事業にある」と述べた。「オープンイノベーションというと、できないことを人に頼るというイメージもあるが、事業を自ら作るという意志は欠かせない」と話し、「イノベーションを起こしたいからオープンになる、という順番が大切」と説明した。

こうした考えのもと生まれた事例として、サイバーエージェントとの合弁会社を紹介した。締めくくりとして、麻生氏は「何もないところから何かを生み出すのは熱量が必須。熱気や高揚感が生まれる場づくりが最後には欠かせないこと」とアドバイスを送った。

「イノベーションを人任せにしない」

今回が初の開催となった「JAPAN OPEN INNOVATION FES」は非常な熱気に包まれながら進められた。有識者たちの「生の声」は参考になるものが多く、登壇者たちが口をそろえて言うのは、オープンイノベーションには目的が必要だということだ。

そして今回印象に残るのが麻生氏の「イノベーションを人任せにしない」という指摘だ。事実、協業先を探す際に「イノベーションを起こしてもらおう」という発想になることも多いのではないか。もちろん、自身ではできないことを補うために協業先を探すのだが、自らがイノベーションを起こす気持ちがなければ、協業に発展は望めない。当たり前のことだが、その重要性を改めて気付かされた講演となった。

(本記事で語られている内容や登壇者の役職・所属等は2017年10月当時のものです)

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◆「JAPAN OPEN INNOVATION FES 2019」は、6/4(火)〜5(水)の2日間開催(会場:東京ミッドタウン日比谷「BASE Q」)。詳細内容やチケット購入については特設ページをご覧ください。

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