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堀江貴文氏、eiiconを斬る!「このサービス、本当に必要なんですか?」。(前編)

堀江貴文氏、eiiconを斬る!「このサービス、本当に必要なんですか?」。(前編)

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オープンイノベーションのプラットフォームを目指して鋭意準備中の「eiicon」。しかし、なぜ人材サービス事業を展開するインテリジェンス(現・パーソルキャリア)が、新しい領域のサービスに進出するのか。eiiconのプラットフォームとしての可能性は、どれほどのものなのか。 

サービスリリースが迫りつつある今、eiiconの意義を再確認すべく、自身も数々の事業提携に関わってきた堀江貴文氏を招き、eiiconのファウンダー中村亜由子と、インテリジェンス執行役員兼イノベーションラボ管掌の岩田亮の3名でトークセッションを実施しました。 ある意味、「オープンイノベーションの体現者」とも言える堀江氏にとって、eiiconはどのような事業に映るでしょうか。

 

▲堀江貴文氏(写真右)、インテリジェンス執行役員兼イノベーションラボ管掌・岩田亮(写真中央)、eiiconファウンダー・中村亜由子(写真左)

■堀江氏にとってeiiconは不要なサービス?

岩田: そもそもeiiconは、インテリジェンス社内の新規事業コンテストで通過した案件なんですよ。 

中村: はい、私が産休中につくって応募した企画で、現在は事業承認を得て動き始めているんです。堀江さんはeiiconについてどう思いましたか? 

 

堀江: (説明資料を見ながら)「オープンイノベーション」とか、バズワードが散りばめられていますよね…。でも正直、ふわっとしていて、よく分かんない。僕が審査員だったら通さないな。 

中村: えー!(笑) 

堀江: 話を聞いてみないと分からないなと。 

岩田: そうですよね。さらに背景を話すと、私たちのグループは今年4月にビジョンを改定しまして。「人と組織の成長創造インフラへ」というビジョンのもと、従来の人材サービスを超えて、新しい事業にチャレンジするフェーズにあるんです。 

堀江: で、これですか。 

中村: はい。インテリジェンスは人材サービスの会社なので、企業の新鮮な情報を持っています。どこが新規事業に取り組んでいるかも分かる。上手くマッチングすればチャンスがあると思って。

  

堀江: やろうとしていることは分かります。で、具体的に何が起こるんですか? 

中村: まずは「会う」ということです。新規事業を始めようとしている企業は情報を欲しているので。 

堀江: 会うっていうのは? 

中村: 大手企業とスタートアップです。例えば求人だったら、どんな人を求めていてというのがまずわかり、その上でターゲットとなる求職者が、仕事内容や待遇を確認しますよね。でも、今は企業におけるそういうプラットフォームがない。例えば「この事業で東南アジアに進出したい」という大手企業がいたとして、「だったら自分たちがパートナーになれる」と気づいて欲しいですし、その企業にとってよい条件か分かるようなプラットフォームを創りたいと考えています。 

堀江: たしかに、そういうニーズはあるんでしょうね。 

岩田: 実際、我々は大手企業との接点が多いわけですが、スタートアップと協業したいという話はよく耳にするんです。 

中村: そこで、eiiconは出会いをサポートすることで、大手企業が新規事業の責任者を採用しなくても、スタートアップと会える場所を創出する、と。 どうでしょう、まだふわっとしてますか? 

堀江: うーん、ごめんなさい。僕だったら使わないかな。提携先は、自分で探しちゃうし。自分が会って直接話をすれば一発じゃん、って。 

中村: たしかに、みんながみんな堀江さんみたいな人だったら、たぶんいらないんだと思います。 

岩田: しかし実際、そういうニーズはあるわけで。堀江さんみたいな人はすごく少ない(笑)。 

堀江: いや、それも分かりますよ。僕の場合も、大手の企業で直接メッセージを送ってきたのって、エイベックスの松浦さんくらいですもん。

■マッチング精度がオープンイノベーション成功の鍵。

 

岩田: 自分で提携先を探せちゃう堀江さんからしたら、あまり好きではないビジネスですか?(笑) 

堀江: いや、好きじゃないというより、こんなニーズがあるんだなあって。新規事業って、社長が魂込めてやるものでしょ。それで本気になれるのかな。 

中村: そこですよね。本気じゃないと絶対に駄目。だから、企業の本気度を測れる仕掛けは結構考えているんです。 

堀江: このビジネスモデルって、マッチングが鍵になるけど、eiiconはそこがすごいんですか? 

中村: はい。マッチングの仲介ハブになる為の仕掛けは多数考えています。そしてもっと前段階の出会いの量は絶対的に増やせます。弊社は全国に拠点が有り、全国各地の企業様との接点がありますから。さらにスタートアップも最近は採用をするようになっているので、スタートアップ、特にミドル、レイターの企業においては、全てと言っても過言ではない企業様とも接点があります。

  

堀江: あー、段々分かってきた。これってDMM.comの「亀チョク(※)」みたいなものですね。亀山さんが一杯いるような感じだ。 (※DMM.com亀山会長直属の新規事業開発室のこと。社員だけでなく外部の人間も亀山会長に直接事業提案ができる http://recruit.dmm.com/kamechoku/ 

岩田: 「亀チョク」は事業化までの布石を用意しているというわけですね。 

堀江: あれこそ、まさにオープンイノベーション。でも大変ですよ。亀山さんほど柔軟な人でも、やっぱり苦労してると思う。 

中村: やはり大変ですよね。

堀江: ビジネスマッチングの成果が微妙だと、面白くない事業になっちゃいますよね。ふわふわした提携が沢山生まれても、ねえ? 

中村: はい、それだと面白くない。だからeiiconは、そうじゃなくしたいんです! 

鼎談の後編は、12月12日(月)に掲載します。 

(構成:眞田幸剛、取材・文:玉田光史郎、撮影:加藤武俊)


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