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堀江貴文氏、eiiconを斬る!「このサービス、本当に必要なんですか?」。(後編)

オープンイノベーションのプラットフォームを目指して鋭意準備中の「eiicon」。しかし、なぜ人材サービス事業を展開するインテリジェンス(現・パーソルキャリア)が、新しい領域のサービスに進出するのか。eiiconのプラットフォームとしての可能性は、どれほどのものなのか。 

サービスリリースが迫りつつある今、eiiconの意義を再確認すべく、自身も数々の事業提携に関わってきた堀江貴文氏を招き、eiiconのファウンダー中村亜由子と、インテリジェンス執行役員兼イノベーションラボ管掌の岩田亮の3名でトークセッションを実施しました。 ある意味、「オープンイノベーションの体現者」とも言える堀江氏にとって、eiiconはどのような事業に映るでしょうか。 ※記事前編 → https://eiicon.net/articles/77

▲堀江貴文氏(写真左)、eiiconファウンダー・中村亜由子(写真中央)、インテリジェンス執行役員兼イノベーションラボ管掌・岩田亮(写真右)


■堀江氏はオープンイノベーションの「1人プラットフォーム」

 

堀江: ある意味、僕も同じようなことやっているんですよ。僕は新規事業の「1人プラットフォーム」みたいなもので。こことここをつなげたら面白いんじゃないかな、とか。 

中村: 堀江さんにとって面白い提携って、どんなものですか? 

堀江: これはすごい、って純粋に思えるようなものじゃないと。あとシーズって、スタートアップだけが持っているものじゃないですよ。案外、大手側にあったりする。例えば、僕達が立ち上げたロケット開発会社のインターステラテクノロジーズがJAXAと協業している炭化水素系ロケットエンジン研究開発の場合も、シーズの技術はJAXA側にもあったんですよ。 

岩田: どう協業しているんですか? 

堀江: もともと研究段階で止まって実用化されていない技術があったのですが、その技術のエッセンスを教えてもらい開発を加速させているんです。 

中村: eiiconでもそういう提携を支援したいんです。 

堀江: そうは言っても難しいですよ。僕も「ホリエモンドットコム」(http://horiemon.com/)というメディアでいろいろな取材をしているから分かりますけど、オープンイノベーションって、「大手とスタートアップ」みたいに、そんなにバチッと分かれるケースばかりじゃないですし。 

岩田: どうやって、そこのハブになるかが重要ですね。  


■テクノロジーを理解している記事が少なすぎる。

 

中村: 堀江さんが企業の提携に関わる場合は、堀江さん独自のネットワークでマッチングしているんですか? 

堀江: いや、特別なネットワークなんてないです。ネットニュースとかを見て、普通に情報収集しているだけで。 

中村: 意外!ネットニュースなんですね。 

堀江: あと、僕が「ホリエモンドットコム」をやっている理由は、ちゃんと取材できている記事が世の中になかったからなんです。特にテクノロジー系の記事だと、トンチンカンなものが多い。 

中村: どんなところが駄目なんですか? 

堀江: 例えば、「サービスに込めた思いを教えてください」とか、くだらない質問が多い。プロダクトやサービスをつくる立場からしたら、ぶっちゃけどうでもいいんですよ。ノーベル賞を取った人に対して、「子どもの頃の勉強法は?」とか、大体そんなことで終わる記事ばかり。 

中村: テクノロジーをしっかりと追っている記事が少ない…。その問題意識を、私たちも持っています。


■スタートアップの情報発信と大手企業の本気度が、このビジネスの鍵。

 

堀江: 企業が何を求めているのか、ちゃんと取材しないといけない。でもそれって、御社でできるんですか? 

中村: それこそができることだ、と思っています。というのも、当社のサービスであるDODAは、エンジニア系の求人が非常に多いんです。実際に企業に取材をして、どういう技術を持っているのか、何が優れているのか、どのような工程なのか。専門的な内容をヒアリングして、アウトプットできるチームがいますから。 

堀江: それであれば記事広告を増やしていいんじゃないですか? 「ホリエモンドットコム」でもそうですが、PR記事でも面白ければちゃんと読まれるものですよ。スタートアップの企業も情報発信したがっていますから。 

 

中村: はい。先ほどお話ししたようにeiiconでは各業界に精通し、知見を持ったチームメンバーが記事を作成し、企業PRをサポートします。自社をどうアピールすれば分からないというスタートアップや、本気度の高い大手企業の情報発信を支援して、精度の高いマッチングを生み出していきます。 

堀江: なるほど。そうしたスキームを確立できるのであればマーケットからのニーズは得られると思う。 

中村: 最後にお願いなんですが…。例えばeiiconのキュレーターをやっていただくとか、ぜひ、堀江さんの手を貸してほしいんです! 

堀江: (笑)本気でやるなら、協力しますよ。 

(構成:眞田幸剛、取材・文:玉田光史郎、撮影:加藤武俊)