国立大学法人東京医科歯科大学と三井物産株式会社は、2019年2月6日付けで「オープンイノベーション組織間協定書」を締結し、本年度よりAI(人工知能)を活用した歯科分野の診断・治療支援システムの社会実装を目的とした共同研究を開始した。今回の東京医科歯科大学と三井物産との連携は、東京医科歯科大学が2018年度にスタートさせた産学連携プログラムである「TMDUオープンイノベーション制度」に基づいており、歯科分野では初の連携となる。

AI技術の飛躍的な進歩により、様々な分野においてAIの社会実装が検討されており、医科分野においても皮膚がん検査や認知症検査、また心臓発作の予測でのAIの活用についての研究が進められている。また、遺伝子解析や医療画像解析を中心に、AI技術を疾患の診断や治療などへ応用する試みが進んでいる。

歯科分野の診査においては、従来より歯科医師による歯や歯肉の視診、並びに2次元画像データ(口腔内写真、X線写真等)から得られる情報を組み合わせて診断することが一般的だが、近年これらデータのデジタル化やこれを利用した技工物の作製が進捗しつつある。さらに、AIによる補綴装置の設計や矯正治療の診断、X線画像解析によるう蝕や歯周病の診断などの研究が開始され始めており、歯科分野においても最先端IT技術の応用可能性について世界的に関心が高まっている。

東京医科歯科大学は、歯科分野で世界でもトップレベルの研究を長年継続し、日本で最多クラスの患者数が来院する歯学部附属病院を有することで、質の高い知的財産と臨床データを蓄積している。一方、三井物産は幅広い分野における産業との接点を有し、グローバルなネットワークや総合力を活かした、様々な社会課題に対する解決策を提供する新規事業の創出を目指している。東京医科歯科大学と三井物産は、今回の連携で、歯科分野でのAIを活用した診断・治療を支援するシステムの開発およびその社会実装を通じて、医療の高度化、豊かな社会の実現を目指していくという。


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(eiicon編集部)