eiicon

【コラム】オープンイノベーションの鍵を握るのは「異質」なヒト 第3回 ~「異質」なヒト、インド編~


(文/株式会社エクサインテリジェンス 取締役COO 粟生 万琴)


  久しぶりのコラム執筆。「2017年も宜しくお願い申し上げます。」新年、今年がはじまりあっという間に1ヶ月が過ぎ、気がつけば2月に入ってしまっていた。 1月は約10日間、多様な人材大国 インドに初出張。海外出張はある程度経験があったが、未開の地インドに行く前は珍しく緊張気味の私。事前にインドご経験者の皆様からあれこれ情報を聞くも、聞けば聞くほど不安が募る出張前。実際、インドから帰国した現在はすっかりインドのパワーに魅了され、AIベンチャーEXAINTELLIGENCE(エクサインテリジェンス)として4月の進出準備をはじめている。  

■多様な人材が集まるインド

今回のインド出張の目的は、「インドのIT人材は優秀、数学が得意」という情報をもとに、高まるAIニーズに応えるべく1.エンジニア人材の採用、パートナーの開拓 2.オープンイノベーション グローバル版(インドの大学の研究室との共同研究)の実現 を目指してインドに向かった。 まずはインド東海岸中部のプネー(Pune)、東のシリコンバレーとも呼ばれIT産業で発展し、1980年代よりIT人材の育成と、日本語の教育が盛んなところでもありインドで最も安全な都市と呼ばれている、多くの欧米、日系IT企業が進出している地へ向かった。ITエンジニア+日本語ができる人材が豊富なプネーでお世話になったインドの方は、日本のメーカーで10年経験があるエンジニア。インドは長男が家族の面倒を見るという昔の日本を彷彿とさせる家族主義で、帰国後故郷プネーで起業したインド人男性と、名古屋大学に留学経験を持ち日本でインド人男性と結婚し出産後、現在は子育て里帰り育児をしながら日本とリモートワークをこなすインド人女性。彼と彼女いわく、「インドでも日本語が話せる僕らは珍しい」 まさにインドの中の「異質」なヒトとの出会いだ。そんな彼らがインドと日本の架け橋として活躍している様子を目の当たりにし、ヒトの縁に触れた。  

■インドで出会った「異質」なヒト、日本人

▲写真中央:ミライスト・関野さん、写真左:インフォブリッジ・繁田さん プネーからインドの首都デリーへ。ここで合流したのがインドで人材会社を起業したMiraist(ミライスト)の代表 関野 光剛さん。日本での出会いがきっかけだったが、1年後の再会「インドで起業したい!」と当時の発言が印象的で、まさに有言実行の「異質」なヒト。インドでの再会の感激もさることながら、見た目の変貌振り、すっかりインドに溶け込んだ様子にただただ驚いた。 そして、もう一人の日本人女性。インド在住10年 インドで2度目の起業をし、インドを中心としたマーケティングリサーチおよび日系 企業の海外進出のコンサルティング会社の インフォブリッジ(infoBRIDGE) 代表の繁田 奈歩さん。インド人もビックリ、10年もインドに住んでいる日本人女性経営者はかなり「異質」らしい(笑) ▲首都デリーから、ヴァイザックヘ 繁田さんに案内してもらった 通称;AP(アーンドラ・プラデーシュ州)ヴィシャーカパトナム、西海岸中部の略してヴァイザックに到着。AP州といえばハイダラバードが有名で日本政府JICAや経済産業省も支援し、IIT(インド工科大学)ハイダラバード校は日本との交換留学も盛んな場所。ヴァイザックは、同州APの中でもビーチに面した湾岸都市。  このヴァイザックで、繁田さんに紹介され市政府関係者、国立大学学長、私立大学学長との面談の機会を経て、翌日にはコンピューターサイエンスの教授10数名から研究内容の説明を受け、インドのコンピュータサイエンスを学んだ学生の優秀さ、何より授業内容の素晴らしさ、まさにフルスタックエンジニア達(NW,サーバ、DB、アプリ開発、MachineLearning、Cyber Security、IoT)の実力を見て、ただちにその場でインドの大学とのオープンイノベーションプロジェクトの締結の希望を依頼した。またヴァイザックは、2月からStartupのエコシステムの構築を目指し、シェアオフィスやシステム環境などの支援が豊富。日本のスタートアップは未進出。 インドのHuman Powerと、インドで活躍する「異質」なヒトとの出会いにより、私の更なるオープンイノベーションのチャレンジがはじまることになった。   <関連記事>【コラム】オープンイノベーションの鍵を握るのは「異質」なヒト第1回【コラム】オープンイノベーションの鍵を握るのは「異質」なヒト 第2回 ~「異質」なヒトとの出会いの場~


■粟生 万琴 (Makoto AOU)/プロフィール

株式会社エクサインテリジェンス 取締役COO  エンジニアとしてソフトウェア開発に従事した後、株式会社パソナテックに入社。2012年同社初の女性役員として就任、新規事業、および産官学連携プロジェクト責任者として従事。2016年から関西発の AIベンチャー(株)エクサインテリジェンスのボードメンバーとしてパラレルワークをスタート。