オープンイノベーションのデザイン①

NTTコミュニケーションズ 岩田と申します。

私たちが2019年より開始したオープンイノベーションプログラムに絡め、弊社での事業創出方法やこのようなプログラムをどのように始めたか、書かせていただくことになりました。

今回はプログラム立ち上げにあたっての経緯について、お伝えしようと思います。



オープンイノベーションプログラム第1期の立ち上げ

私たちが全社でのオープンイノベーションを開始するにあたって、掲げた目的は、

「新事業の創出と既存事業・リソースの革新」です。


そしてそのために、アイデアの仮説検証と社会実装を持続的に行っていくための仕組みとして、「NTTコミュニケーションズ オープンイノベーションプログラム」を立ち上げました。



概要は画像の通りですが、特に短期での課題発見と仮説検証を繰り返せるように、半年間程度のプログラム形式を選択しました。


また、経営陣含め本気で事業創出をするために、弊社から見てインサイドアウト的な設計に、テーマ(リソースとビジョン)をベースに公募をするという形式にしました。


2018年よりプログラムの設計に着手をしましたが、ほぼ内製で設計したということもあって、期間中にもイテレーションを回しながら少しずつ改善してまいりました。1期でのフィードバックを経て、2期以降の設計にも着手しています。



#ナレッジがない状態では、通常どこかに一括で委託してしまう方が良いのでしょうが、そのままでは自分たちにナレッジが残らないということもあり、少人数ながらプログラムの内製化を行っています



なぜ無事に立ち上げられたか

1期を計画通りに立ち上げられた要因を振り返ってみると、以下3点が大きかったように感じます。



・最初にキーマンを巻き込む

実はこのプログラムが始まる前にも、オープンイノベーションという言葉自体は社内的には沢山でていました。

しかし、全社戦略として取り組めていない、言葉のみ独り歩きしているケースもある、という問題も同時に抱えており、それを解消するという説明で経営層の巻き込みを開始しました。

何者か分からないままだと実行まで腰が重い組織のため、基本的なセミナーや他の事業創出施策等と掛け合わせて、関係者のリテラシー向上を図り、何とかパトロンを増やすことに成功しました。


 

・少数の熱いメンバーのみで

これまで多くの方々と話す中で、どのような体制を組むべきか、という部分で頭を悩ませている方も多いように感じますが、私たちは敢えて少数の熱いメンバーのみで意思決定をしてきました。

メンバーを増やすとパワーアップはする分、コミュニケーションコストは上がっていきます。さらに「本来やりたかったことは何か」という部分が揺らいだり、神の一声で急にひっくり返ったり、ということが起き得るため、敢えて1期では数名のメンバのみでオペレーションを行いました。(ここには反省も多々あり)



・敢えてシンプルに

オープンイノベーション戦略という観点では、やりたいことやアイデアは沢山ありましたが、初回ということもあり、敢えてシンプルな半期のプログラムのみに絞りました。シンプルな部分を「当たり前」にしてから、独自色を出していければと考えています。





対話が大事

今回はプログラムの立ち上げにフォーカスして、欠かせなかったであろう3要素についてご紹介しました。共通して言えるポイントとしては、チーム内、組織および経営層との「対話」こそが最も重要だったということです。


必ずしも社内だけではなく、例えば休日に開かれた勉強会を利用してオフサイトで話すこともありましたし、様々な機会を利用して方向性を合わせていきました。


軸は合わせつつ、ただしあまりにも普通なプログラムになってしまっても、本当にそこから何か新しいことが生まれるか?という期待感は醸成できません。そこからは属人の世界になりますが、様々なアプローチでプログラムの完成度を高めていきました。その辺りはまた別の機会に触れようと思います。


次回はプログラムにおけるテーマ設定について触れていく予定です。