株式会社KDDI総合研究所
【10/15応募締切】世界屈指のKDDI開発技術を活用した、共同研究・共同開発プログラム。未来社会における次世代技術を共に創出するパートナー募集!

自社特徴

【調査分析から研究開発、実用化までを一気通貫。未来社会に必要となる世界屈指の次世代技術を創出する研究所】

KDDIグループにおいて、研究開発機能とシンクタンク機能を持ち、未来社会に必要となる世界屈指の次世代技術を創出するKDDI研究所。

5G時代の到来、深層学習によるAI技術の進歩、自動運転技術の進化など、人々の価値観や暮らし方が多様化し、身の回りの生活からビジネスを急速な勢いで変革しています。私たちは、地球上のあらゆる地域を最良の通信手段で結ぶ、コミュニケーション社会の実現に向け、新しい技術に挑戦し続けます。そのために調査分析から研究開発までをシームレスに進め、次世代技術の開発、未来予測の一層の強化を、広くスピーディーに展開しています。

【世界トップレベルの次世代技術を活用し、共同研究により社会課題の解決を目指す。】

KDDIグループでは、∞Labo やCVC等、これまで様々なオープンイノベーションを実践し、パートナー企業と共に事業を創ってきました。今回、共同研究・共同開発を軸としたオープンイノベーションプログラムを開始いたします。研究所には約300名の研究者が横断的に連携しています。研究所ならではの専門性・設備力を活かし、フィールドでの実証も積極的に進めていきたいと考えています。世界に誇るKDDIの技術を活用し、実社会に広がるビジネスをパートナー企業と共に創っていきたい。新たな時代を共に築いていきましょう。


※プログラムスケジュール
8月28日 募集開始
10月15日 募集締切
10月下旬 応募資料をもとに書類選考
11月中旬 面談(面談を行う法人については11月上旬までに連絡し、面談の日程を調整)
11月中  共同研究先を選定し、共同研究を順次開始



提供リソース

  • 下記の3つをテーマに、様々なパートナー様と連携を加速させ、社会課題を解決するイノベーションを創出したいと考えています。

    ①5G/4Gエミュレータ
    実測に基づき5G/4G通信環境をIPレイヤでエミュレートする当社独自開発のネットワークエミュレータ。
    (通信帯域・遅延・ジッタ・パケットロスを1秒間隔で動的に変更可能)

  • ②モビリティ
    ・車両情報収集デバイス
    クルマ・自転車等の運転挙動を収集するための当社独自開発によるセンサデバイス(9軸モーションセンサ・OBD2・ドライブレコーダ映像等)

    ・データ蓄積・分析・配信プラットフォーム
    クルマや自転車等の運転データを蓄積・分析、加えて運転者端末へ向けアプリ・メッセージ配信可能な当社独自開発によるプラットフォーム

    ・通信回線
    車両情報収集デバイスから得た情報および運転者端末へ情報配信するための通信回線(~10回線)

  • ③AIシステムへの攻撃対策
    ・独自に研究開発した機械生成文書を検知するための特徴抽出モジュール群と検証用のクラウド環境
    (英語対応、機械翻訳による盗作文書用・逆翻訳による偽造文書用・敵対的文書用)
    ・自然言語処理、敵対的学習、セキュリティ、プライバシの研究者が在籍

実績

・株式会社ゲイト
ICTの活用による漁業の効率化を目指したスマート漁業の実現に向けて、共同で検討・実証実験に取り組む。三重県尾鷲市須賀利町のゲイト漁場(定置網)において、スマートブイによる水温データ測定やカメラブイによる水中撮影等の実験を開始

・NHK放送技術研究所
テレビ番組に関連したロボットの発話を起点として、視聴者の世代や顔ぶれに応じて幅広く話題を展開できる雑談対話型AIを搭載したロボットを共同開発

  • 人・モノの動作や移動による通信挙動の変化や、データ処理能力の検証も可能。
  • 車両情報収集デバイスおよびプラットフォーム
  • 機械生成文書の検知向け特徴抽出モジュール

一緒に何をしたいか

【募集テーマ】

●5Gを模擬・検証できる仮想環境を活用した、5G時代のサービス創出

5Gの登場で劇的に変化する通信環境にむけて、サービス・技術提供を目指す企業との共創。
当社提供の5G/4Gエミュレータは実測した5G/4G環境に基づき通信状況を再現するため、人・モノの動作や移動による通信挙動の変化や、データ処理能力の検証も可能。
(例)
・動画配信サービスなど大容量のデータを送受信が必要なサービス・プロダクトをお持ちの企業
・遠隔医療・遠隔工事などの遠隔操作を必要とするサービス・技術をお持ちの企業 など

●自動車のビックデータを活用した新たなモビリティサービスの創造

あらゆるデータ・サービスが連携し、モビリティの在り方も大きく変化してゆく時代。自動車の挙動データ(位置・スピード・走行環境 等)の収集・蓄積・分析を行い、パートナーの方がお持ちのデータと組み合わせることで新たなサービスを共に創出可能なプラットフォームを提供。
(例)
・車両データやプラットフォームを活用した、新たなモビリティサービスの実現を目指す企業。
・すでにお持ちのデータと組み合わせた新たなデータ付加価値化 など

●AIなど高度なサイバー攻撃を感知する技術の応用

テクノロジーの進化により、AIシステム・サービスに対するサイバー攻撃の脅威が顕在化。
機械が自動生成した文書の特徴抽出において世界トップの検知性能を持つ当社技術を活用し、機械生成文書を悪用した攻撃に対する対策手法の応用実装(不正レビューや偽造文書の検知)を通して技術の高度化・最適化を行い、パートナーの方が実際の事業で抱える問題の解決や新たなユースケースを創出。
(例)
・ECサイトや映画レビューなどサイト内にテキストコンテンツを管理する企業 など

メッセージ

KDDI本体では、KDDI∞LaboやKOIF(KDDI Open Innovation Fund)などの形で以前からベンチャー支援やオープンイノベーションに取り組んできました。その背景がある中で、私たち研究所でも、大学や公的機関、企業などとたくさんの共同研究を実施してきています。しかし、5Gの時代の本格的な幕開けを前に、より多くのパートナー企業と共創し、新しい価値やサービスを作り出す必要があると考え、今回、私たちとしては初めての試みですが、公募形式によって共創パートナー企業を募集させていただくことにしました。

今回の取り組みは、いままで私たちが主に取り組んできた大学や公的機関などとのシーズ段階の共同研究と異なり、実社会への展開という部分を強く意識しています。現在国内で主流となっているオープンイノベーションのように、対象をスタートアップやベンチャーさんに限定しているものではありません。事実、これまでも5G関連では、JR東日本さんやJALさん、大林組さんなどと共創して実証実験を実施していますが、そのような大手企業の方でも歓迎しています。
共に力を出し合って研究をすることで、高いハードルを果敢に乗り越えたいと考えています。チャレンジングなマインドを持った企業の方であれば、規模や実績は問いません。ぜひご応募ください。

求めている条件

下記条件に合致している企業様は是非コンタクトください

・法人登記がなされていること
・プロダクトや技術をお持ちであること
※スタートアップから上場企業まで事業ステージは一切問いません。

本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)

取締役執行役員副所長

中村元

KDDI総合研究所のアセットをご利用いただくと共に、パートナー様と新たな研究領域の開拓に向けて、本プロジェクトを推進して参りますので、ご応募の程、何卒よろしくお願い致します。

ミッション

KDDI総合研究所全体の研究開発企画を担当し、本公募による所内アセット活用及びオープンイノベーションの推進を図る。

経歴

研究所にてネットワーク技術に関する研究に従事、KDDI本体にて端末開発や技術戦略部門等を経て、現職に至る。KDDI技術企画副本部長を兼務。

企業情報

企業名
株式会社KDDI総合研究所
事業内容
・情報および通信を中心とした政策、市場、事業化などに関する調査研究、コンサルティング
・情報および通信を中心とした技術、システムなどに関する研究、開発、製造、販売、ライセンス
・情報、通信、通信システムに関する教育、研修
所在地
埼玉県ふじみ野市大原二丁目1番15号
設立年月日
1998
外資区分
非外資
企業URL
https://www.kddi-research.jp/
従業員数
101〜500人未満
資本金
10億円以上
上場区分
非上場

5G時代の「未来の社会課題」を共創によって解決する――KDDIの先端技術が活用できるプログラムがスタート!



次世代通信規格「5G」が、2019年から2020年にかけて本格化する。5G時代に向け、オープンイノベーションを導入しながら様々な戦略の遂行や先進的な取り組みを仕掛けているのがKDDIグループだ。

同グループ内で研究開発の中核を成す株式会社KDDI総合研究所では、5Gを皮切りにした通信の新時代に向けて、同社アセットを活用した共同研究のパートナー企業の募集を開始した。――今回の募集テーマは、「①AIシステムへの攻撃対策」、「②5G時代のサービス実装と検証」、「③モビリティサービスの社会実装」の3分野。


それぞれの分野で同社が持つ人材やソフトウェア、ハードウェアなどのアセットを提供し、それらを活用した共同研究を通じて、共創パートナーが直面している課題の解決と、新たな社会価値の創造を目指す取り組みだ。同社では、これまでも多くの共同研究、共創を進めてきた。しかし、テーマを設定した「公募」形式での募集は今回が初めてだという。

取り組みの背景や提供アセットの詳細、そして求める共創パートナー像などについて、同社取締役執行役員副所長 中村元氏、取締役執行役員 フューチャーデザイン2部門長 木村寛明氏、執行役員 セキュリティ部門長 杉山敬三氏の3名に話をうかがった。

<写真左→右>

株式会社KDDI総合研究所 取締役執行役員副所長 研究開発企画部門長 イノベーションセンター長 中村元氏

株式会社KDDI総合研究所 取締役執行役員 フューチャーデザイン2部門長 木村寛明氏

株式会社KDDI総合研究所 執行役員 セキュリティ部門長 杉山敬三氏


世界トップレベルの技術を、実社会に応用させていきたい


――最初に、今回のパートナー募集の背景について教えてください。


中村氏 :ご承知のように、KDDI本体では、KDDI∞LaboやKOIF(KDDI Open Innovation Fund)などの形で以前からベンチャー支援やオープンイノベーションに取り組んできました。その背景がある中で、私たち研究所でも、大学や公的機関、企業などとたくさんの共同研究を実施してきています。しかし、5Gの時代の本格的な幕開けを前に、より多くのパートナー企業と共創し、新しい価値やサービスを作り出す必要があると考え、今回、私たちとしては初めての試みですが、公募形式によって共創パートナー企業を募集させていただくことにしました。


――これまで取り組んでこられたような共同研究と、今回のパートナー募集による共創には、どのような違いがあるのでしょうか。


中村氏 :私が入社したのは1990年ですが、昔は通信関連の事業者だけと共同研究をしていればよい時代がありました。それは、通信技術にまだ大きな成長の余地があったためで、通信事業者だけで共創して技術改善した成果をサービスに反映させるだけでも、ある程度大きな価値創造や事業になりえたからです。ところが現在、通信技術はかなりの部分で成熟化が進んでいます。もちろん、技術の進歩が止まることはありませんが、狭い意味での「通信」の範囲では、未知の領域、大きな発展が望める領域が、だんだん少なくなってきています。


そこで、狭い意味での「通信」、つまりコンピュータやネットワークというバーチャルな世界の内部にとどまらず、そこから飛び出して実社会のフィールドの中でなにが起こるのかを確認する研究の比重が高まっています。すでにそのような取り組みもおこなっているのですが、さらに推進させるために今回のパートナー募集を開始しました。


杉山氏 : 今回の取り組みは、いままで私たちが主に取り組んできた大学や公的機関などとのシーズ段階の共同研究と異なり、実社会への展開という部分を強く意識しています。

私たちの部門ではセキュリティやプライバシーの研究開発をしており、世界トップレベルの技術があるのですが、それを実社会にどう応用していくかを考えたときに、今までのような共創関係だけだとなかなか新しい発想が生まれてきません。そこで今回は業種や業界の垣根を越えた新たなユースケースを作りたいと考え、手を挙げてこの取り組みに参画させてもらいました。


――KDDIグループ全体として見たときに、KDDI∞Laboさんなどがおこなっているベンチャー支援と、今回の募集との違い、あるいは棲み分けは、どうなっているのでしょうか。


中村氏 : まず今回の取り組みはあくまでオープンイノベーションによる共同研究・共同開発が目的であり、必ずしもその門戸をスタートアップやベンチャーさんに対象を限定しているものではありません。これまでも5G関連では、JR東日本さんやJALさん、大林組さんなどと共創して実証実験を実施していますが、そのような大手企業の方でも歓迎しています。


また、ベンチャーに関して言うと、私たちの所員がKDDI∞Laboに参加していたこともあり、決して別々で無関係に動いているというわけではありません。ただし、KDDI∞Laboは、スタートアップ企業の「事業化」や「事業の成長」に力点を置いています。一方、今回の取り組みは、それより前の段階の共同研究・共同開発です。私たちが保有しているアセットを利用していただくことで、事業化に結びつくかどうかもわからないような、チャレンジングな研究をしていただきたいと考えています。



通信・無線から光、セキュリティ…、高度な専門性を持つ約300名の研究者


――御社と共同研究することによるパートナー企業にとってのメリット、あるいは御社の強みは、どんなところにあるとお考えなのかを教えてください。


木村氏 : まず、通信事業者として、高品質のネットワークを実際に使ってもらえることがあります。我々は通信事業者なので、それぞれのニーズに適した通信環境を提供できるので、それは強みではないかと。


杉山氏 : 先ほども少し申し上げたように、手前味噌になりますが、弊社には非常に高い技術力があります。たとえば、私の属するセキュリティ部門においては、暗号の世界コンテストでトップの値を出していたり、弊社が開発した技術が電子政府推奨暗号ということで政府からお墨付きをもらっています。


中村氏 : 我々の研究所には約300名の研究者がおり、通信・無線から光、セキュリティ、サービスやアプリケーションの開発、果ては人間の行動や心理学みたいなことを研究している者もいます。研究所全体としては扱っている研究分野が広く、いま杉山が言ったように各分野の研究員がそれぞれ高度な技術を持っているので、分野をまたがった研究体制も迅速に作れます。その点で、パートナー企業からさまざまな内容の要望を出された際、それにかなり幅広く応えることができるのではないかと考えています。


――”幅の広さ”という点で言うと、弊サイトの最近の記事でも株式会社ゲイトさんとの「スマート漁業」の実証実験や、NHK放送技術研究所と共同での「雑談対話型AIロボット」開発など、御社のユニークな共創事例をニュース記事として紹介しています。


中村氏 : おっしゃられた事例以外にも、たとえば、アイスペースさんの宇宙開発「HAKUTO」プロジェクトでも弊社が通信周りの技術を提供しています。また、石油会社のShellがスポンサードした深海探査の世界的コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」にも、日本の「Team KUROSHIO」の一員として参加しました。こちらは、深海に敷かれた海底ケーブルのメンテナンス用ロボットの専門家が弊社におりまして、彼らが海底のマッピング技術で協力しました。コンペでは惜しくも準優勝だったのですが、かなりいい線までいったと聞いています。


そういうユニークな研究が専門で世界トップレベルの成果を残している優れた研究者は、上司の言うことをあまり聞かない人間も多いものです(笑)。――そこで、弊社では裁量権を大幅に現場に委譲して、かなりの部分を現場判断に任せています。それは共創の場面では、意志決定の速さにもつながるでしょう。現場の判断だけで動ける範囲が大きいので、そのスピード感は共創パートナーさんにもメリットになると思います。

▲“KDDIアカルイミライ”Webサイト 「HAKUTO」プロジェクト紹介ページより抜粋


未来の社会問題を解決する、共同研究・開発を


――では次に、今回パートナー企業を募る、「①AIシステムへの攻撃対策」・「②5G時代のサービス実装と検証」・「③モビリティサービスの社会実装」のそれぞれについて、テーマ設定の理由や内容の詳細、またパートナー企業に求めるものなどを教えてください。


杉山氏 : 「①AIシステムへの攻撃対策」からご説明します。現在、AIが実社会に実装され始めていて、今後は急速に活用が広がると思われます。そうなると、AIを利用して、あるいはAIを攻撃して、社会に対しての脅威や犯罪となる行為が増えてくることは間違いありません。中でも私たちが注目しているのが、機械生成文書、簡単にいえばフェイク文書による脅威です。


――2016年のアメリカ大統領選挙でも、フェイクニュースは話題になりましたね。


杉山氏 :はい。その通りです。フェイクニュースは実際の政治にも影響を与えるようになっています。それだけではなく、ECサイトや口コミサイトでフェイクレビューを大量に投稿して、特定の商品や作品を貶めようとしたり、逆に特定の商品を優位に立たせようとしたりする動きもあります。また、スパムメールやフェイクメールにより、詐欺的な行為を働こうとする攻撃、盗作による文書作成などの脅威もあります。

しかし、これらの機械生成文書による脅威や攻撃は、それが機械生成文書であることが明らかにできれば、ある程度防ぐことが可能です。そこで、それが機械生成文書であるかどうかをAIによって判定させる研究をおこなってきました。現在、基礎研究レベルではかなり精度が出ており、80%以上の確度で機械生成文書を見分けることができます。


その研究を使って、たとえばECサイトに投稿されたレビューが機械生成であるかどうかを自動判定して振り分けるといった応用が考えられます。他にも「文章を書いたのが機械なのか、人間なのか」を見分けたいというニーズは、私たちが気付かないところにたくさんあるだろうと考えており、そのようなニーズ、あるいは応用可能性を持った企業さんとの共創を求めているのが、「AIシステムへの攻撃対策」です。


――具体的にはどのようなアセットをご提供いただけるのでしょうか。


杉山氏 : まず、人材、すなわち自然言語処理、敵対的学習、セキュリティ、プライバシーなど各分野の専門研究者です。次に、機械生成文書の特徴を抽出するモジュール群などのソフトウェア、検証用のクラウド環境などです。


――次に、「②5G時代のサービス実装と検証」についてお聞かせください。


木村氏 : 私たちが独自開発した、5G/4Gエミュレータを使っていただき、そこに接続した機器で5Gのスループットや遅延などの通信状況をシミュレートして確認していただけます。その上で、5Gの特徴である広帯域、低遅延を活かした新たなデバイスやサービスの共同開発を目指します。


――5G/4Gエミュレータとは、どういうものなのでしょうか。


木村氏 : 現在、東京のある都市部地域に、私たちの5G通信環境を整備したエリアがあります。私たちはその地域で、実際に5Gによる通信をしながら移動して、スループットや遅延、パケットロスなどの通信品質の変化を計測、記録しています。その通信環境を再現するのが5G/4Gエミュレータです。エミュレータに端末を接続することで、5Gネットワークと端末との間の状況を1秒単位でエミュレートすることができます。


たとえば、そのエリア内で、ある住所から別の住所まで通信しながら移動したときの、スループットや遅延状況を1秒単位で再現でき、障害物があるとどのくらい影響が出るのか、5G/4G間の切り替わりの際にはどのような挙動をするのかといったこともわかります。



――どういった用途での活用を想定なさっているのでしょうか。


中村氏 :5Gの特徴は広帯域、低遅延ですが、前者は動画やゲームなど大容量コンテンツの送受信に活用されるでしょう。後者は、リモートロボットや、遠隔でのマニピュレーター操作などのリアルタイム性が求められる用途に必要とされる特性です。それらの特性において、実際にはどれくらいのパフォーマンスが得られるのかを、このエミュレータで確認していただけます。


――それでは3番目の「モビリティサービスの社会実装」については、いかがでしょうか。


木村氏 :5G時代のアプリケーションの1つとして、いわゆるコネクティッドカー が提唱されています。そこに必要な各種のセンサデバイス、つまり9軸モーションセンサやOBD2、ドライブレコーダー映像と、収集データの蓄積・分析・配信用プラットフォーム、そして通信回線をご提供します。


自動車のエンジンデータなどはもちろん、ドライブレコーダー映像データ、ドライバーや助手席に乗車している人のスマホから得られたデータなどを総合的に収集、分析することで、さまざまな状況に応じて価値を提供できるサービスの開発を目指します。


中村氏 :車自体はご提供できないのですが、各種デバイスと分析プラットフォームを使っていただくことにより、自動車とドライバーなどの常態をモニタリングしてデータ収集し、サービス開発などに活用していただけます。また、パートナー企業様がすでにお持ちのデータを、当システムのデータと組み合わせることで新しい価値が生めたら面白いと思いますね。


――なるほど。ご説明いただいた3つの募集テーマは、私たちの未来の社会において重要な要素になります。それらのテーマにおいて、高度な技術やリソース・アセットをお持ちの御社と共同研究・共同開発に挑戦できることは、未来を切り拓くことにも通じるように思いました。それでは最後に、共創パートナーとどんな関係性を築きたいのか、ビジョンを教えてください。


中村氏 : 共に力を出し合って研究をすることで、高いハードルを果敢に乗り越えたいと考えています。チャレンジングなマインドを持った企業の方であれば、規模や実績は問いません。ぜひご応募ください。



メンバー