国立大学法人 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 入江 英嗣 准教授

更新日:2018/07/11
  • スマートフォンに内蔵された加速度センサを用い、健常者が日常生活において手軽に歩行動作分析を行え、悪い歩行であった時に警告音が鳴るアプリケーションを開発しました。歩行の質を改善することにより、運動不足や肥満、姿勢などを改善し、健康な生活の実現へ役立てることが可能です。ファイルサイズが軽量のため、Webダウンロード型のアプリケーションなどで活用可能です。本技術の実用化を希望する企業を歓迎します。

     【簡略図】
    入江先生_歩行動作分析.jpg【背景】
     近年、運動不足が社会問題となっていますが、その要因として、成人の約7割が運動習慣を持たないことが挙げられます。適度な運動を行うことで生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防が可能であり、継続して運動を行うことは健康の維持・増進に不可欠です。

    健常者が手軽に行える運動の一つに、ウォーキング(歩行)があります。良い歩行を行うことで、脂肪の燃焼量の増加や筋肉量の増加が望めるだけでなく、自律神経の調子を整えるなどの精神的な効果が見込めます。しかし歩行は日常生活に溶け込んでいることから、"歩行の質"を意識して歩くことは少ないです。

    本テーマでは、歩行の質をスマートフォンの加速度センサを用いて評価し、良い歩行に導くことで、運動不足の解消や健康の増進を果たすアプリケーション"Good Walking"をご提案します。

    【技術内容】
    本技術の原理は以下の通りです。

    1)歩行解析アプリケーション"Good Walking"をインストールしたスマートフォンを腰に取り付けます。
    歩行分析.jpgのサムネイル画像2)歩行時の3軸加速度データを収集し、分析します。
    信号処理_入江先生.jpg※歩行時の加速度データから、独自のアルゴリズムを基に信号処理を行っています。ある範囲内にデータが入っていた場合、悪い歩行とみなして警告を行い、健常者が良い歩行を行うよう、促します。
    アプリケーションの警告率.jpg※上記の通り、歩行には個人差がありますが、良い歩行時の誤検出は少なく、実用に耐える性能を確保しています。

    なお、本技術のアルゴリズム、歩行解析は、スポーツバイオメカニクスの理論に基づき、開発されています。

    【技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)】
     既存技術として、ビデオカメラやフォースプラットフォームのように映像から歩行を分析する技術が挙げられますが、特別な機器やスポーツバイオニクスに基づいたソフトウェアが必要な上、操作にも慣れが必要です。

    本技術では、スマートフォンを腰に取り付け、3軸の加速度センサ機能によって手軽かつ高精度に歩行を分析することが可能です。

    【連携企業のイメージ】
     本技術の実用化を希望する企業を歓迎します。例えば、以下に該当する企業へご提案可能です。
    1)スマートフォン・タブレット端末用ソフトウェアを開発・販売している企業。
    2)一般ユーザ向けのソフトウェアを開発・販売している企業。
    3)健康増進・運動不足解消に係る製品・サービスを販売している企業。
    4)他、本技術の活用、実用化に意欲がある企業。

    【技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)】
     散歩やウォーキング、ダイエット、エクササイズに励まれている方はもちろん、健康増進や姿勢/歩行改善に意欲的な老若男女様々な方へご活用いただけます。

    【技術・ノウハウの活用の流れ】
     基本的なソフトウェアは既に確立しています。お問い合わせ後、デモンストレーションや技術の詳細説明などさせていただきます。また、入江 准教授は、マイクロプロセッサの設計を専門としつつ、様々なインタフェース機器に関する研究へ取り組んでいます。これらの技術分野に関わる技術相談・共同研究へ対応可能です。

    【専門用語の解説】
    (スポーツバイオメカニクス)
     スポーツ・生体・力学などの基礎知識を活用して、身体運動の仕組みをよりよく理解するための応用学問です。人の動作や姿勢などから、健康状態を把握するアプローチなど、近年活発な研究が進められています。

本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)

オープンイノベーション推進ポータル

厳しい国際競争に勝ち抜くため、企業の研究開発戦略の手法として、産学連携・産産連携など外部の技術/ノウハウを有効に活用する「オープンイノベーション」が注目されています。 斬新な製品開発、付加価値の高い要素技術の確立、技術課題の効率的な解決、研究開発コスト削減など、オープンイノベーションは大きなメリットをもたらします。

ミッション

企業が外部機関を有効に活用する「オープンイノベーション戦略」を推進するための情報プラットフォームとなるべく立ち上げました。以下の指針に基づき、大学・企業の技術/ノウハウ/開放特許を結集

企業情報

企業名
株式会社キャンパスクリエイト
事業内容
「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに様々なサービスを提供しています。
・産学官連携
・国際連携
・包括コンサルティング
・人材ソリューション
・シニア技術者の技術支援サービス
・ビジネスパートナー募集

他にも産業振興・地域振興のプロジェクト運営、自社での研究開発・製造・販売など様々な業務を行っています。
事業スキーム
当社のサービスは大きく2つの事業スキームから成り立っています。
・技術移転マネジメント事業
企業様のニーズに応じた産学連携のコーディネートを行っています。また、大学の技術を知的財産化し企業様へライセンスする活動や、大学発ベンチャーの立上げ支援などを行っています。

・ソリューション事業
企業様のニーズに応じて、マーケティング支援や公的支援事業の活用支援、人材支援など様々なソリューションを提供しています。

・広域的な連携体制
国立大学法人電気通信大学を活動拠点としつつ、様々な大学・企業と提携しています。
当社は国立大学法人電気通信大学から技術移転に関する業務委託を受け、発明の権利化を共同で行いながら、技術移転活動を行っています。

・オープンイノベーション推進ポータル
「オープンイノベーション推進ポータル」を運営し、様々な大学のシーズ、大学発ベンチャーの製品、産学連携による研究開発成果など、先端技術をご紹介しています。
 マッチングイベントなどの企画運営
 産学連携や地域の振興に繋がるイベントを企画しています。
 産業振興・地域振興
所在地
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 国立大学法人電気通信大学産学官連携センター内
設立年月日
1999
外資区分
非外資
代表者名
安田 耕平
企業URL
https://www.campuscreate.com/
従業員数
10人〜100人未満
平均年齢
38
資本金
3千万円〜1億円未満
上場区分
非上場
株主
電気通信大学のOB、教職員を中心とした個人出資
主要顧客
メーカーの研究開発部門、新規事業部門 等

メンバー