eiicon

国立大学法人 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 石橋 孝一郎 教授

更新日:2017/08/31
  • LSI低消費電力設計技術、MEMS等を用いた環境エネルギーから電源を確保するエネルギー・ハーベスティング技術、無線ネットワーク技術のノウハウを駆使しバッテリーレスの低消費電力センサネットワークシステムを研究しています。バッテリーレスのため、小型化可能でありメンテナンスフリーです。家庭用センサネットワークシステムなどへ適用可能です。センサのバッテリーレス化や、センサネットワークシステムの低消費電力化等に関する共同研究を希望する企業を歓迎します。

    【簡略図】
    石橋先生.jpg


    【背景】
     近年、太陽光や振動、熱、電磁波など、環境中に存在する微弱なエネルギーを有用な電力減として抽出するエネルギー・ハーベスティング技術が注目されています。
    エネルギー・ハーベスティング技術をセンサと組み合わせることにより、一次電池や電源ケーブル接続を利用せずに、小型で、メンテナンスフリーのセンサネットワークシステムを構築することが可能です。

     石橋研究室では、低消費電力技術とエネルギー・ハーベスティング技術、無線ネットワーク技術を取り入れた、バッテリーレス・低消費電力センサネットワークシステムの研究を進めています。

    【技術内容】
     研究室のテーマを低電力集積エレクトロニクスと定め、低電力技術をコアにセンサネット等のアプリケーションを開拓する研究を推進しています。

    ・超低消費電力LSIの研究
     コンソーシアム研究組合である「超低電圧デバイス技術研究組合:LEAP」と共同体制で、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究「低炭素社会を実現する超低電圧デバイスプロジェクト」を推進しており、超低消費電力LSIを研究しています。
     LSIの電力は電圧の二乗に比例し、従来は標準電圧で1.2V最低でも0.8Vの駆動電圧が必要ですが、超低消費電力LSIでは0.4Vで駆動します。そのため、消費電力として約一桁低減することが可能です。

    ・MEMSを用いたエネルギー・ハーベスティングセンサ
     電波エネルギーや、振動、温度差などを電気エネルギーに変換するエネルギー・ハーベスティング技術を研究しています。そのために、MEMS(マイクロエレクトロメカニズム)を利用したミクロンサイズの機械エネルギーから、電気エネルギーへ変換する装置を開発しています。

    ・低消費電力センサネットワークシステムの研究
     上記「超低消費電力LSI」と「MEMSを用いたエネルギー・ハーベスティングセンサ」と「無線機能」を組み合わせた、センサネットワークシステムの低消費電力化・バッテリーレス化技術を研究しています。無線LSIにより、アンテナを接続してエネルギーを収集したり、データを無線で転送しています。

    【技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)】
     上記に掲げるとおり、低電力エレクトロニクスに関して網羅的なノウハウを保有している点が石橋研究室の強みです。また、センサネットワークのシステムをLSIの低電力化を含めて総合的に開発している研究機関はほかになく、実用アプリケーションを目指している点も大きなアドバンテージです。 

    【連携企業のイメージ】
     技術相談、共同研究を希望する企業を歓迎します。例えば、以下に該当する企業へ対応可能です。
     1)センサネットワークシステムの研究開発を行っている企業。
     2)センサネットワークシステムの応用技術を行っている企業。
     3)エネルギー・ハーベスティング技術の研究開発を行っている企業。
     4)低電力技術を必要としている企業。

    【技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)】
     様々なセンサネットワークシステムにおいて、本研究のノウハウが活用可能です。

     一例として、家庭用ネットワークシステムにおいて、センサを搭載した無線マイコンを各電気機器のプラグに貼り付けて、使っている電力データを計測し、その測定したデータを無線でサーバに転送し、現在どこにどれくらいの電力が使われているかを把握するスマートメーター技術が注目されています。
    このようなセンサネットワークは数多く提案されていますが、石橋研究室では、電極には非接触でプラグに貼り付けるだけで利用でき、電磁誘導を使って電力を収集し、バッテリーレスで自律的に動作することができる技術を研究しています。
    小型電力センサノード.jpgのサムネイル画像

    電力センサ以外にも、赤外線センサを用いて人感センサとして利用したり、水流センサとして水流の振動の検出から水の使用量を測定するなど、様々は用途へ応用可能です。

    【技術・ノウハウの活用の流れ】
     技術相談・共同研究について、お問い合わせ後、面談の機会を調整させていただきます。上記の小型電力センサノードについても詳細のご説明は可能です。お気軽にご連絡ください。

    【専門用語の解説】
    (エネルギー・ハーベスティング)
     エネルギー・ハーベスティング技術は別名「環境発電」とも呼ばれ、さまざまな場所で発電できる利点があります。たとえば、歩行・モータ・棟梁から振動エネルギー、照明や社内日光から光エネルギー、体温や車の廃熱から熱エネルギー、放送波や無線LANの電波から電磁波エネルギーを収集し、電力へ変換することが可能です。
    普段は捨てられてしまうような、ごくわずかなエネルギーですが、無駄無くうまく活用することにより、バッテリーレスなセンサシステムを構築することが可能です。

本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)

オープンイノベーション推進ポータル

厳しい国際競争に勝ち抜くため、企業の研究開発戦略の手法として、産学連携・産産連携など外部の技術/ノウハウを有効に活用する「オープンイノベーション」が注目されています。 斬新な製品開発、付加価値の高い要素技術の確立、技術課題の効率的な解決、研究開発コスト削減など、オープンイノベーションは大きなメリットをもたらします。

ミッション

企業が外部機関を有効に活用する「オープンイノベーション戦略」を推進するための情報プラットフォームとなるべく立ち上げました。以下の指針に基づき、大学・企業の技術/ノウハウ/開放特許を結集

企業情報

企業名
株式会社キャンパスクリエイト
事業内容
「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに様々なサービスを提供しています。
・産学官連携
・国際連携
・包括コンサルティング
・人材ソリューション
・シニア技術者の技術支援サービス
・ビジネスパートナー募集

他にも産業振興・地域振興のプロジェクト運営、自社での研究開発・製造・販売など様々な業務を行っています。
事業スキーム
当社のサービスは大きく2つの事業スキームから成り立っています。
・技術移転マネジメント事業
企業様のニーズに応じた産学連携のコーディネートを行っています。また、大学の技術を知的財産化し企業様へライセンスする活動や、大学発ベンチャーの立上げ支援などを行っています。

・ソリューション事業
企業様のニーズに応じて、マーケティング支援や公的支援事業の活用支援、人材支援など様々なソリューションを提供しています。

・広域的な連携体制
国立大学法人電気通信大学を活動拠点としつつ、様々な大学・企業と提携しています。
当社は国立大学法人電気通信大学から技術移転に関する業務委託を受け、発明の権利化を共同で行いながら、技術移転活動を行っています。

・オープンイノベーション推進ポータル
「オープンイノベーション推進ポータル」を運営し、様々な大学のシーズ、大学発ベンチャーの製品、産学連携による研究開発成果など、先端技術をご紹介しています。
 マッチングイベントなどの企画運営
 産学連携や地域の振興に繋がるイベントを企画しています。
 産業振興・地域振興
所在地
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 国立大学法人電気通信大学産学官連携センター内
設立年月日
1999
外資区分
非外資
代表者名
企業URL
http://www.campuscreate.com/
従業員数
10人〜100人未満
平均年齢
上場区分
非上場
株主
主要顧客