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国立大学法人 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 野嶋 琢也 准教授

更新日:2017/08/31
  •  多くのスマートフォンが備えている機能を活用して、目的地の住所を入力するのみで、視覚に頼ることなく、1)目的地までの距離、2)目的地の方位、3)近づいているか遠ざかっているか、を触覚提示によりナビゲーションするスマートフォン用ソフトウェアを研究しています。本技術の利用により、従来の観光に探索的要素を付与した新しい観光用・ナビゲーション用のサービスとして期待できます。本技術の実用化を希望する企業を歓迎します。

    【簡略図】
    nojima.jpg
    【背景】
     近年、スマートフォンなど携帯端末が普及し、利用者に対し、目的地までのルートや経路情報を提示するナビゲーションサービスが増加しています。多くのナビゲーションサービスは、端末上の液晶画面に画像情報やルート情報などを示すものですが、利用者の視覚を奪うために、周りの景色を楽しむ観光用途や、更なる利便性が求められるナビゲーション用途において、改良の余地があります。
     本テーマは、スマートフォンを用いた「触覚提示」ソフトウェアにより、観光をより楽しむことができるとともに、更に便利なナビゲーション機能を実現することを目的としています。

    【技術内容】
    スマートフォンへインストール可能なソフトウェアです。
    1)目的地までの距離、2)目的地の方向、3)近づいているか遠ざかっているか、
    を触覚提示によりナビゲーションすることが可能です。

    多くのスマートフォンには、位置情報や方角情報を取得する機能が備わっており、また、振動子も内蔵されています。
    ナビゲーションの手順は以下の通りです。

     1)目的地情報を入力する。
     2)スマートフォンの機能により現在地と目的地までの方角情報を取得する。
     3)「目的地までの距離情報」、「方角情報」、「近づくあるいは遠ざかるなどの行動」に応じて、
       振動子のソフトウェア制御により触覚提示方法を変え、ナビゲーションする。

    ソフトウェアをインストールさえすれば、システムは動作します。詳細の仕様はお問い合わせください。

    【技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)】
    1)携帯画面からのナビゲーション機能との比較

     a)視野が携帯画面に奪われます。例えば、ルートを正しくたどっているかを確認するために、何度も携帯画面を確認するといった行動を誘発してしまいます。

      →本技術では確認の必要はありません。

      →目的地が決まっているが、周辺をぶらぶらと散策したい観光用途では、
        周りの景色を楽しむことができます。また、利用者が経路を主体的に設定できます。

      →携帯電話に夢中になったために周囲の危険に気づかず、
        交通事故が発生するケースが後を絶ちませんが、
        本技術では視野が広がるため、交通面の安全につながります。

     b) 「地図を読む」という行為、少なくとも地図画面と周囲景色とを一致させる、空間把握が必要です。。

      →本技術では方位や距離が直感的にわかるため、地図を読む必要はありません。
        利用者の安心感や、目的地までのルートを自ら探す「探索感」にもつながります(感性評価の実験済み)。

    2)他の触覚ナビゲーションデバイスとの比較

     a)多くの触覚ナビゲーションの研究では、複数の情報提示には複数のアクチュエータが必要です。
      →本技術では、スマートフォン内蔵の振動子のみです。

     b)多くの触覚ナビゲーションの研究では、装着型メガネや、腰装着型のベルトなど、
       大型の特殊デバイスが必要です。
      →本技術では、スマートフォンのみです。
      
     c)多くの触覚ナビゲーションの研究では、移動方向の提示を主目的としたものがほとんどです。
      →本技術では、目的地までの方向に加え、距離も提示可能です。

     以上のように、多くの触覚ナビゲーションは、その必要性が叫ばれながらも様々な課題(特に、専用のハードウェアを要する点など)を抱えているために、実用化の例は少ないですが、本技術ではその手軽さ・完成度から、実用化の見通しが立っています。

    【連携企業のイメージ】
    例えば、下記の企業に対してご提案が可能です。
     1)スマートフォンを用いたアプリケーションを開発している企業
     2)GPS・地図情報などを用いたナビゲーションシステムを開発している企業。
     3)観光用途向けのアプリケーションを開発している企業。
     4)他、本技術の実用化を希望する企業。

    【技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)】

     Webからダウンロードできるスマートフォンアプリケーションとして実用化が可能です。観光用途や、ナビゲーション用途に適用可能です。

    【技術・ノウハウの活用の流れ】

     本ソフトウェアは実用化段階に達しており、フィールド試験も進めています。
    お問い合わせいただければ、研究室にてデモンストレーションの実施や、詳しい内容をご紹介いたします。

    【専門用語の解説】

    (触覚提示)
     特にバーチャルリアリティ分野(VR)で、近年研究が活発に進められています。振動や力覚などを、特殊な出力インタフェースを通じて提示し、人間に直感的な情報を与えることが可能です。触覚ディスプレイ、触覚マウスなどが代表例として挙げられます。本技術では、振動子により、触覚提示を行なっています。

本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)

オープンイノベーション推進ポータル

厳しい国際競争に勝ち抜くため、企業の研究開発戦略の手法として、産学連携・産産連携など外部の技術/ノウハウを有効に活用する「オープンイノベーション」が注目されています。 斬新な製品開発、付加価値の高い要素技術の確立、技術課題の効率的な解決、研究開発コスト削減など、オープンイノベーションは大きなメリットをもたらします。

ミッション

企業が外部機関を有効に活用する「オープンイノベーション戦略」を推進するための情報プラットフォームとなるべく立ち上げました。以下の指針に基づき、大学・企業の技術/ノウハウ/開放特許を結集

企業情報

企業名
株式会社キャンパスクリエイト
事業内容
「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに様々なサービスを提供しています。
・産学官連携
・国際連携
・包括コンサルティング
・人材ソリューション
・シニア技術者の技術支援サービス
・ビジネスパートナー募集

他にも産業振興・地域振興のプロジェクト運営、自社での研究開発・製造・販売など様々な業務を行っています。
事業スキーム
当社のサービスは大きく2つの事業スキームから成り立っています。
・技術移転マネジメント事業
企業様のニーズに応じた産学連携のコーディネートを行っています。また、大学の技術を知的財産化し企業様へライセンスする活動や、大学発ベンチャーの立上げ支援などを行っています。

・ソリューション事業
企業様のニーズに応じて、マーケティング支援や公的支援事業の活用支援、人材支援など様々なソリューションを提供しています。

・広域的な連携体制
国立大学法人電気通信大学を活動拠点としつつ、様々な大学・企業と提携しています。
当社は国立大学法人電気通信大学から技術移転に関する業務委託を受け、発明の権利化を共同で行いながら、技術移転活動を行っています。

・オープンイノベーション推進ポータル
「オープンイノベーション推進ポータル」を運営し、様々な大学のシーズ、大学発ベンチャーの製品、産学連携による研究開発成果など、先端技術をご紹介しています。
 マッチングイベントなどの企画運営
 産学連携や地域の振興に繋がるイベントを企画しています。
 産業振興・地域振興
所在地
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 国立大学法人電気通信大学産学官連携センター内
設立年月日
1999
外資区分
非外資
代表者名
企業URL
http://www.campuscreate.com/
従業員数
10人〜100人未満
平均年齢
上場区分
非上場
株主
主要顧客