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中央大学 理工学部 小松 晃之 教授

更新日:2017/08/31
  • 血液型がなく、感染の心配もなく、長期保存が可能で、必要時にいつでも使用できる「人工血液」を開発しました。合成方法は簡便で、収率は高く、特殊な製造装置は一切必要としません。高純度ヘモグロビンを原料として使用します。超高齢社会に突入した我国では、今後輸血液の確保が厳しくなるため、大きな需要が見込める技術です。本技術の実用化・活用に意欲ある企業を歓迎します。

    【簡略図】
    20151125092613.png【背景】
     現在、日本では輸血用血液の85%が50歳以上の患者さんに使われています。今後少子高齢化が進み、輸血を必要とする高齢者の数が増え続け、献血できる若年層の人口が減少すると、2027年には"年間89万人分の血液が不足する"と予測されています。さらに、赤血球の保存期限は3週間と短いため、震災などの大規模災害時に必要量の血液が確保できない状況に陥る危険性があります。
     そこで、血液型がなく、感染の心配もなく、長期保存が可能で、必要時にいつでも使用できる「人工血液"HemoAct™"」を開発しました。合成方法は簡便で、収率は高く、特殊な製造装置は必要としません。良質な結晶ができる高純度ヘモグロビンを原料として使用します。これまで欧米でいくつかの製剤が合成されてきましたが、血圧亢進などの副作用があり、実用化にいたっていません。
     本技術の製品化・活用に意欲ある企業を歓迎します。

    【技術内容】
     赤血球から取り出したヘモグロビンに、血清から取り出したアルブミンを3個架橋させた人工血液です。
    20151125092833.png3次元構造、AFM像、TEM像は下記の通りです。
    20151125092851.png製造した製材は下記の通りです。
    20151125092913.png物性値は下記の通りです。
    20151125092931.png【技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)】
    ・分子の表面電荷が低いため、副作用(血圧亢進)がありません。
     ※表面電荷が大きいと、血管壁内にあるNOと結合し、血圧が上昇します。
    ・血液型がないためクロスマッチングが不要です。
    ・長期保存が可能です。溶液状では室温、冷蔵ともに保存できます。
     フリーズドライで粉末状にすることも可能です。
    ・合成方法が簡便で収率は高く特殊な製造装置は不要です。
     そのため量産を想定した場合に低コストです。
    ・良質な結晶ができる高純度ヘモグロビンを原料として使用します。
     高純度ヘモグロビンはウシ・ブタなどの血液から取り出すことも可能です。
    ・酸素親和性は調整可能です。(P50 = 8~35Torr)

    【連携企業のイメージ】
     本人工血液の製造・実用化に意欲ある企業と連携を希望します。

    【技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)】
     代表的な用途は輸血用ですが、他にも様々な状況で活用可能です。
    ・出血ショック時の蘇生液、術中出血時の補充液
    ・救急車内での酸素供給液
    ・心不全、脳梗塞、呼吸不全などによる虚血部位への酸素供給液
    ・移植用臓器の灌流液や保存液
    ・人工心肺など体外循環回路の補填液
    ・液体換気の循環液、解毒剤(CN-、CO)
    ・癌治療用増感剤
    ・再生組織細胞への酸素供給液
    ・気象血液型患者、獣医領域

    【技術・ノウハウの活用の流れ】
     本技術の活用や製品開発に興味がある方はお気軽にお問合せください。
    技術詳細をご紹介させていただきます。

    【専門用語の解説】
    (人工血液)
    人工的に製造した血液で、主に外科手術での輸血の際に血液の代用として用いられる液体として世界的に期待されていますが、副作用の問題を主要因としていまだ実用化には至っていません。

    (血清アルブミン)
    血清中に多く存在するタンパク質の一つです。分子量約66,000。血清中には多くのタンパク質が存在しますが、血清アルブミンはその約50~65%を占めます。薬物や代謝産物を貯蔵・運搬する役割を担っています。

    (ヘモグロビン)
    ヒトを含む全ての脊椎動物や一部のその他の動物の血液中に見られる赤血球の中に存在するタンパク質です。酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っています。

本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)

オープンイノベーション推進ポータル

厳しい国際競争に勝ち抜くため、企業の研究開発戦略の手法として、産学連携・産産連携など外部の技術/ノウハウを有効に活用する「オープンイノベーション」が注目されています。 斬新な製品開発、付加価値の高い要素技術の確立、技術課題の効率的な解決、研究開発コスト削減など、オープンイノベーションは大きなメリットをもたらします。

ミッション

企業が外部機関を有効に活用する「オープンイノベーション戦略」を推進するための情報プラットフォームとなるべく立ち上げました。以下の指針に基づき、大学・企業の技術/ノウハウ/開放特許を結集

企業情報

企業名
株式会社キャンパスクリエイト
事業内容
「お客様の課題解決をオープンイノベーションで実践する広域TLO」をスローガンに様々なサービスを提供しています。
・産学官連携
・国際連携
・包括コンサルティング
・人材ソリューション
・シニア技術者の技術支援サービス
・ビジネスパートナー募集

他にも産業振興・地域振興のプロジェクト運営、自社での研究開発・製造・販売など様々な業務を行っています。
事業スキーム
当社のサービスは大きく2つの事業スキームから成り立っています。
・技術移転マネジメント事業
企業様のニーズに応じた産学連携のコーディネートを行っています。また、大学の技術を知的財産化し企業様へライセンスする活動や、大学発ベンチャーの立上げ支援などを行っています。

・ソリューション事業
企業様のニーズに応じて、マーケティング支援や公的支援事業の活用支援、人材支援など様々なソリューションを提供しています。

・広域的な連携体制
国立大学法人電気通信大学を活動拠点としつつ、様々な大学・企業と提携しています。
当社は国立大学法人電気通信大学から技術移転に関する業務委託を受け、発明の権利化を共同で行いながら、技術移転活動を行っています。

・オープンイノベーション推進ポータル
「オープンイノベーション推進ポータル」を運営し、様々な大学のシーズ、大学発ベンチャーの製品、産学連携による研究開発成果など、先端技術をご紹介しています。
 マッチングイベントなどの企画運営
 産学連携や地域の振興に繋がるイベントを企画しています。
 産業振興・地域振興
所在地
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 国立大学法人電気通信大学産学官連携センター内
設立年月日
1999
外資区分
非外資
代表者名
企業URL
http://www.campuscreate.com/
従業員数
10人〜100人未満
平均年齢
上場区分
非上場
株主
主要顧客