日本マイクロソフト株式会社は、業種業態を横断した「モビリティ(移動)」にフォーカスし、利用者志向で革新的なサービスを提供するMaaS(Mobility as a Service)の実現に向けた支援策を開始する。同社は、今回の支援策を通して、パートナー企業と連携し、新たなビジネスの創出を図っていくという。

現在、日本におけるモビリティサービスでは、急速に変化していくビジネス環境への迅速な対応が求められており、同社ではこうした課題の解決および各社が競争力を発揮していくための支援を行う。今回の支援策は、以下の4つから構成される。


1.MaaSリファレンスアーキテクチャーの提供

MaaSに必要となるシステム共通部分を定型化したリファレンスアーキテクチャーを8月27日より提供開始。MaaSに取り組む事業体や自治体は、リファレンスアーキテクチャーを活用することで、新規サービス開発期間、開発コスト、および運用コストを大幅削減(※1)できるとともに、各社独自のモビリティサービスの開発、提供に集中することが可能になる。また、パートナー企業各社も、リファレンスアーキテクチャーにより、AIやIoTを活用した先進的なソリューションを短期間かつ低コストで提供できるようになる。

リファレンスアーキテクチャーでは、以下の内容を提供する。

・利用者がシームレスにさまざまな事業者サービスを利用できるようなユーザー認証の仕組み

・サービスAPI連携の仕組み

・利用ログの蓄積の仕組み

・MaaSアプリケーション サンプルコード(※2)等

同リファレンスアーキテクチャーは、MaaS領域における先進的なコンサルティングやプラットフォーム開発を提供する株式会社 MaaS Tech Japanの支援を受けて策定している。MaaS Tech Japanとは、同リファレンスアーキテクチャーを活用した MaaS プラットフォーム開発の面においても、連携していく予定。

※1:新規サービス開発期間5割削減、実装方式設計コストを7割削減。将来的な運用コストは5割削減見込み。

※2:MaaSによる働き方改革を推進する利用シナリオを想定したPowerAppsによるOffice 365(予定表)と連携したMaaSアプリケーションのサンプルコードを提供。


2.MaaS技術者育成プログラムの提供

MaaSサービス開発ができる技術者の育成を目的に、2019年9月より技術者育成プログラムを開始。同プログラムでは、MaaSのコンセプトから、AIやIoTをはじめとする先進テクノロジを活用したシステム構築や実装に至るまでの総合的なトレーニングを提供する。


3.新規ビジネス開発支援

MaaSに関する新規ビジネス開発に向けて、AI人材育成プログラム「Flags!」と連携し、ビジネスハッカソンの実施や、技術支援、パートナーマッチングなどの面で支援を行う。


4.パートナーエコシステムの構築

業種毎に最適な方法で利用者のデジタルトランスフォーメーションを支援するパートナープログラム「Microsoft Partner Network for Industry (MPN for Industry)」の対応業種としてMaaSを追加し、マイクロソフトとパートナー企業が連携したMaaS普及のためのエコシステムの構築を目指す。MPN for Industry を通して、先に述べた 3つの取り組みをパートナー企業にも展開し、MaaSを基盤とした新規ビジネス創出につながるエコシステムの充実を図る。

日本マイクロソフトは、今後もMaaSを活用したよりよい社会の実現に向けたデジタルトランスフォーメーション推進を支援するパートナーとして、幅広く取り組んでいくという。


※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)