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大型3Dプリンターや独自のプリントヘッドを開発する「ExtraBold」 | リアルテックファンドなどから総額約3.6億円の資金調達

大型3Dプリンターや独自のプリントヘッドを開発する「ExtraBold」 | リアルテックファンドなどから総額約3.6億円の資金調達

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株式会社ExtraBold(エクストラボールド)は、リアルテックファンドおよびMistletoe Japan合同会社をリード投資家とし、小橋工業株式会社、株式会社前田技研、みずほキャピタル株式会社、株式会社グローカリンクを引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。

エクストラボールドの事業概要

エクストラボールドは、高速造形可能な超大型3Dプリンターにより、一般的な樹脂ペレットを使用した低コストでの大型造形を可能とし、これまでの製造業を革新するスタートアップだ。一般的に普及している従来の3Dプリンター(熱溶解押出方式)の大きな課題として次の3つがあげられる。

(1)造形時間がかかる

(2)造形サイズが小さい

(3)材料が限定されている

こうした点に着目し、超高速で大容量の造形が可能な独自の3Dプリントヘッドを開発。2020年5月に発表された量産試作機「EXF-12」では、1時間あたり15Kgの樹脂吐出量と最大1700×1300×1020mmの大型かつ高速な造形を実現しているという。フィラメントを用いずに一般的な多種の樹脂ペレット材を使用できるため、低コスト化やリサイクル材の活用も可能だ。

資金調達の目的と使途

エクストラボールドは、シンガポールの大学や研究機関との共同研究で、さらなる樹脂吐出量の増大や安定的な造形を実現する全く新しい3Dプリントヘッドを共同開発している。今回の資金調達により、新規3Dプリントヘッドの開発を完了するとともに、大型3Dプリンター最新機種の量産化および販売拡大を目指すという。

引受先一覧

・リアルテックファンド

・Mistletoe Japan合同会社

・小橋工業株式会社

・株式会社前田技研

・みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合

・株式会社グローカリンク

引受先からのコメント

■リアルテックファンド グロースマネージャー 山家創氏

『消費者やニーズがますます多様になる現代社会では、これまでの単品種・大量生産から多品種・中小量生産が求められており、3Dプリンターはそれを実現するための重要な技術です。一方で、従来の樹脂3Dプリンターではニーズに応える十分な生産性を実現できていません。エクストラボールド社の大型3Dプリンターや独自のプリントヘッドにより、多様なものづくりの課題を解決し、製造業をアップデートすべく全力で支援してまいります。』

■Mistletoe Japan合同会社 代表 宮田人司氏

『数年前に原社長から超大型3Dプリンター開発構想をお聞きした際に、とてもワクワクした事を昨日のように覚えております。Mistletoe JapanではEXTRABOLDの創業時より支援させて頂いておりますが、今回新たに戦略的パートナーの皆様からのご支援を賜ることが実現し、心より感謝申し上げますと共に、より良い世界の実現に向けて一層の支援をして参ります。』

■小橋工業株式会社 代表取締役社長 小橋正次郎氏

『エクストラボールド社の3Dプリンターは、リサイクル可能な素材を活用でき、廃棄プラスティックを最小限にできます。従来の樹脂3Dプリンターの抱える環境的課題を解決する技術は、サステナブルなものづくりに大きく寄与すると期待しております。また大型かつ高速な造形が可能なため、従来は難しかった少量多品種生産を効率化し、現代の多様化するニーズに対応したビジネス展開が可能です。我々は、「地球を耕す」という理念のもと、地球規模の課題解決を目指しており、同社のものづくりのあり方を変える革新的な技術を支援し、ものづくりの進化に貢献して参ります。』

■株式会社前田技研 代表取締役 前田達宏氏

『当社は 1968 年創業以来、自動車メーカー様に向け各種金型や試作部品を製造する中、2018年より FDM 方式の 3D プリンタを取り入れた事業を開始しております。今回の出資は樹脂ペレットを使用可能な FFF 方式の 3D プリンタという最先端事業を学ぶ貴重な機会にもなりえると考えており、とても期待しております。一緒に成長できる機会を頂いたことに心より感謝いたします。』

■みずほキャピタル株式会社 投資第4部 藤井智史氏

『この度ご縁を頂き、ExtraBold社へご出資させて頂きました。これまで小型が中心であった3Dプリンター市場において、独自技術により業界課題を解決し、新たなユーザーニーズに応えていける企業だと思っております。長年、「デジタル×ものづくり」の分野に携わってきた原社長を中心に、メンバーの皆様で新しいものづくりの形を実現していくことを強く期待するとともに、みずほグループで連携して支援を行って参ります。』

■株式会社グローカリンク 取締役 森田和哉氏

『試作・製品リードタイムの短縮化はニーズが高まっており、同社独自開発の3Dプリンターはそれらを解決すると期待しています。また、造形用材料の研究により、医療など他領域への展開可能性も十分にあると考えます。弊社運営のCOG入居企業同士の協業も含め、全力で支援をして参ります。』


※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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