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ナノ免疫療法薬を開発するユナイテッド・イミュニティが5億円のシリーズB資金調達を完了

ナノ免疫療法薬を開発するユナイテッド・イミュニティが5億円のシリーズB資金調達を完了

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ユナイテッド・イミュニティ株式会社(以下、UI)は、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下、UTEC)、KISCO株式会社を引受先とした第三者割当増資により、約5億円(4.995億円)の資金調達を実施することを発表した。

資金調達の目的と今後の展開について

UIは、独自のナノ粒子型免疫デリバリーシステム(プルランナノゲル)を活用した免疫活性化の基盤技術を活用し、難治性がんの治療薬や新型コロナウイルスワクチンの研究開発を行っている。UIは今回の調達資金を活用し、免疫チェックポイント阻害剤でも十分な薬効を示せない難治性がんの治療を目指す抗がん剤「T-ignite®」および新型コロナウイルスワクチンの臨床試験実施の準備(いずれもAMED CiCLE事業*の支援で研究開発を推進中)、および他の自社研究開発プログラムの加速化を推進している。加えて、アステラス製薬子会社のXyphos社と実施中の共同研究の加速、人材獲得を含めた経営体制の強化を推進していくという。

*AMED CiCLE事業:国立研究開発法人日本医療研究開発機構 医療研究開発革新基盤創成事業

UI代表取締役 原田 直純 氏のコメント

「我々独自のナノ免疫療法薬は、マクロファージを始めとする自然免疫の活性化に重要な役割を成すことが判明しつつあります。日本を代表するベンチャーキャピタルであるUTEC社と素材・材料専門商社のKISCO社には、我々の技術基盤や知的財産と抗がん剤などのプログラムの将来性を高く評価いただきました。今回の調達資金で、我々はまだ競合の少ない自然免疫分野の世界的なパイオニアとなり、がんを始めとする難治性の疾患で苦しむ患者さんの力になりたいと考えています。」

T-ignite®について

免疫的難治性がん「cold tumor」の原因となっているがん組織内のマクロファージの機能をうまく調節できれば、免疫的難治性がんを治療感受性の「hot tumor」に変換して治療効果を発揮する可能性があるという。UIは、治療成分を搭載したプルランナノゲル型ドラッグデリバリーシステム(DDS)を「T-ignite®製品」と名付けて開発している。例えば、静脈内投与されたT-ignite®は、プルランナノゲル型DDSの働きによってがん組織内のマクロファージに選択的に取り込まれる。次いで、T-ignite®に含まれる薬剤がマクロファージの機能で抗がん免疫を活性化する方向に調節することで、がん組織の中から免疫が活性化して、がんを難治性から治療感受性へ変換できると考えているという。搭載する薬剤や適応疾患の種類を変えることで、多様なT-ignite®製品をシリーズ化していく。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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