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ClipLine、シリーズEラウンドで総額6億円の資金調達を実施

ClipLine、シリーズEラウンドで総額6億円の資金調達を実施

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動画で組織実行力を高めるマネジメント支援サービス「ClipLine」を提供するClipLine株式会社は、既存投資家であるインキュベイトファンド株式会社およびシンガポールのベンチャーキャピタルAxiom Asia Private Capitalを引受先とする、総額6億円の第三者割当増資による資金調達を実施。今回の資金調達により、累計調達額は21億円(資本性ローンを含む)となった。引き続き、シリーズEエクステンションラウンドを実施していく。

資金調達の背景

同社では、2014年10月より、動画で組織実行力を高めるマネジメント支援サービス「ClipLine」の提供を開始し、国内GDP比で約7割を占めるサービス産業の労働生産性向上に向けて支援している。吉野家などの外食企業での導入から始まり、介護事業のSOMPOケアホールディングス、小売業では中古車のガリバーなど、多様な業種・企業での導入を経て、現在は運輸・工場など店舗を持たない多拠点ビジネスでも活用されるようになった。2021年9月末時点で約15,000店舗、40万人に利用されている。

コロナ禍において、サービス業は大きな打撃を受けたが、業務のデジタル化は急速に普及し始めており、新たな付加価値創出や効率化、生産性向上の指標を掲げながら復調の兆しを見せている。同社は、より強力なバックアップに向けてプロダクトを進化させ、更なる事業成長を行う。

主な資金の使途

■「SECIモデル(※1)」に「サービス・プロフィット・チェーン(※2)」を合わせた次世代ClipLineの開発

ClipLineは動画を活用した従業員教育、コミュニケーション、ナレッジシェア等の手段を提供することにより、顧客企業の売上向上、離職率削減、業務効率化等の財務成果を創出してきた。しかし、今後はその機能を拡張させ、より経営に寄り添うサービスへ進化していく。特に現場マネジメントの柱となる「店長・ミドルマネジャー支援」機能の強化に注力する。

1.店舗運営に必要な情報をスコア化するダッシュボード機能の実装

2.店長・ミドルマネジャーの利用シーンに即したマルチデバイスの開発

 その他の使途として、人材獲得による組織体制の強化に引き続き注力していく。

(※1)一橋大学 名誉教授 野中郁次郎 氏が提唱するナレッジ・マネジメントのフレームワーク。「暗黙知(=個人の経験や勘に基づく知識、言語化が難しいノウハウ)」と「形式知(=言語化や理論化された知識、組織で共有されやすいノウハウ)」のスパイラルを創り出す、知識移転のプロセスを表したもの。

(※2) ハーバード大学教授ヘスケット氏とサッサー氏らが発表し、日本では「バリュー・プロフィット・チェーン」という書籍で詳しく紹介されているフレームワークで、企業の長期利益は従業員満足(ES)、顧客満足(CS)が基となり、ロイヤルカスタマーを生み出すことで持続的成長につながるという考え方。

引受先のコメント

■インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 赤浦 徹 氏

2013年の創業以来、ClipLineは顧客の信頼を獲得しながら事業を確実に進捗させ、飲食業を中心に様々な業界でいくつもの大企業に全店導入が進んでいます。

多店舗展開する企業の生産性を向上させ、経営そのものを支援する動画型マネジメントシステムとして、日本だけではなくグローバルな市場を見据えてクオリティの高い日本のサービス業の知見を世界に輸出し、より大きなインパクトを与えるサービスになっていくと確信しております。他株主様とも力を合わせ、より一層全力で支援して参ります。

■Chris Loh – Managing Partner at Axiom Asia Private Capital Pte Ltd

ClipLine is a great management tool that is able to help businesses with many branches to digitize, improve the efficiency in management and better communicate with employees. Japan also has one of the highest service quality and staff training standards in the world, and many companies globally can learn from Japan’s example and improve tremendously. We believe that ClipLine is well positioned to help businesses both domestically and internationally, and we are very excited to work together with the highly capable management team in this journey.

 <日本語訳>

ClipLineは、多くの店舗や拠点のマネジメントをデジタル化し、生産性を向上させ、従業員とのコミュニケーションを促進することができる優れたサービスです。日本のサービス業は、世界最高レベルのサービス品質とスタッフトレーニング水準を誇っており、世界中の多くの企業が日本のサービス業から学び、飛躍的に改善することができます。私たちは、ClipLineが国内外の企業にとって素晴らしいサービスを提供できると信じており、今回のラウンドでClipLineの優秀な経営チームと協業できることを大変嬉しく思っています。

関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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