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超小型衛星用の推進機を開発するPale Blue、7.9億円の資金調達を実施

超小型衛星用の推進機を開発するPale Blue、7.9億円の資金調達を実施

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株式会社Pale Blueは、シリーズAラウンドで4.9億円の資金調達を実施したことを発表。既存投資家であるインキュベイトファンド、三井住友海上キャピタルに加え、同ラウンドよりスパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社、ヤマトホールディングス株式会社とグローバル・ブレイン株式会社が共同で運営するCVCファンド「KURONEKO Innovation Fund」の計4社を引受先とする。なお、今回の調達に合わせて商工組合中央金庫と2000万円の融資契約を締結。また、経済産業省より令和2年度補正宇宙開発利用推進研究開発(小型衛星コンステレーション関連要素技術開発(推進系技術))(初年度予算:最大3.0億円)を受託。これらにより、累計調達額は約10億円となった。

Pale Blueは創業以降、JAXAの革新的衛星技術実証3号機に搭載する実証テーマへの選定(テーマ名称:水を推進剤とした超小型統合推進システムの軌道上実証)、文部科学省への採択(テーマ名称:超小型探査機の大電力化時代に向けた統合「水」推進系の発展)、(テーマ名称:メガコンステレーション用超小型衛星向け水統合エンジンの開発)等、水を推進剤として用いた超小型推進機の開発を進めてきた。チームも創業時の4名から19名まで拡大している。

同社は、大学、研究機関等と連携して、超小型水推進機の宇宙実証プロジェクトを複数推し進めており、今回、各種プロジェクトにおける超小型水推進機フライトモデル(注1)の開発を完了。民間企業や政府からの受注案件も増えている。今後は、打ち上げ後の宇宙実証実験、量産化に向けた製品開発、新規事業立ち上げに向けた新たな研究開発を進めていくという。

(注1)フライトモデル:宇宙に打ち上げる製品のこと

今回調達した資金は、グローバルも含めたチーム強化、量産体制の構築、新たな研究開発に投資される。これにより、圧倒的な安全性・価格競争力・持続可能性を持つ、水を推進剤とした超小型推進機の社会実装を加速させ、宇宙空間における新たなモビリティインフラを構築することで、地球周辺及び地球以遠における持続可能な宇宙開発に貢献するという。

 

資金調達の概要

■シリーズA調達額

4.7億円

■引受先

・インキュベイトファンド4号投資事業有限責任組合

運営会社:インキュベイトファンド株式会社

・株式会社SMBC信託銀行(特定運用金外信託口宇宙フロンティア・ファンド)

運営会社:スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社

・KURONEKO Innovation Fund L.P.

(YMT-GB投資事業有限責任組合)

運営会社:ヤマトホールディングス株式会社、グローバル・ブレイン株式会社

・MSIVC2020V投資事業有限責任組合

運営会社:三井住友海上キャピタル株式会社

■融資

2000万円(商工組合中央金庫)

 

関係者からのコメント

■インキュベイトファンド 代表パートナー 村田 祐介氏

「シードラウンドに引き続き本ラウンドでも追加投資させて頂きました。Pale Blueはこの1年強でチーム・研究開発・事業開発などあらゆる面で驚異的な成長を遂げており、日本を代表する宇宙開発関連スタートアップの一社として名を連ねることが出来るレベルまで発展することが出来ました。引き続き伴走役として当社成長に寄与していきたいと考えています。」

■スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社 代表取締役 見學 信一郎氏

「2020年代は衛星の利活用が人類の抱える諸課題を解決していく10年になるだろうと考えています。Pale Blue社は、超小型衛星での宇宙探査において従来にない操作性や柔軟性を齎し、衛星利活用の拡大に貢献していくものと期待しています。本邦ニュースペース産業のまさしくフロンティアを切り拓いていただきたいと願っています。」

■ヤマトホールディングス株式会社イノベーション推進機能 シニアマネージャー 足立 崇彰氏

「ロケットや衛星のキーコンポーネントである推進機の進化は、今後の宇宙産業にとって非常に重要な要素と認識しています。

その中で、Pale Blueがいち早く取り組む、エコ・クリーンという視点でのプロダクト開発は、私たちが目指す持続可能で豊かな社会の実現とも関係性が強く、今後一緒に未来を創っていきたいと考えています。」

■グローバル・ブレイン株式会社 Director/宇宙エバンジェリスト 青木 英剛氏

「創業前からPale Blueの経営チームを見ており、成長スピードに感心していました。小型衛星用の推進機は様々な課題を抱えており、本当に使える製品がまだ市場に出回っていません。Pale Blueは技術面、価格面、そして環境配慮という観点において強みがあり、当該市場でデファクトを取りに行けると期待しています。」

■三井住友海上キャピタル 投資開発 パートナー 平井 宏明氏

「貴社のシリーズAラウンドの資金調達の成功および、経済産業省による小型衛星コンステレーション関連要素技術開発(推進系技術)に採択されましたこと、誠におめでとうございます。貴社が独自開発する推進系技術が、日本発、世界の宇宙産業・小型衛星市場を支えるキーテクロノジーになることを確信しております。」

関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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