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ダークストア型スーパーマーケットのMesh、シードラウンドで約2億円を調達

ダークストア型スーパーマーケットのMesh、シードラウンドで約2億円を調達

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株式会社MeshはCoral Capital, Delight Ventures, W ventures, 堀井翔太氏からシードラウンドで約2億円を調達した。調達した資金をもとに、「アプリで注文したら20分以内に商品をお届け」するデリバリー専門スーパーを作り、世界のコマースを次のステージに押し上げていくという。

「Mesh」の事業概要

Meshは今回のラウンドで調達した資金をもとに、ダークストア型(※)のスーパーマーケット「Mesh」を開発していくという。取り扱い商材は一般のスーパーと同様の食品・飲料・日用品である一方、注文はスマートフォンアプリ経由のみ、配達時間は注文後20分以内という、全く新しい業態のスーパーとなる。初期は東京23区内でサービス提供を開始し、順次日本全国及び海外へとエリアを拡大していくという。

※ダークストア:英語で「倉庫」を意味し、ユーザーが来店しないデリバリー限定の店舗を表す言葉。

 

背景:日本と世界の食品EC事情

日本の食品・飲料・酒類の市場規模は60兆円にものぼると推定される巨大な市場である(※1)。しかし、そのEC化率はわずか約2.8%に過ぎず(※2)、世界の食品EC化が進んでいる地域と比較しても(韓国:約17.3% [※3]、イギリス:約5.4% [※4])、大きな白地が残っていると言える。その理由の1つに、食品の需要はオンデマンド性が高く、リードタイムの長い配送とは親和性が低いという点がある。Meshは「頼んだら、いま、届く」体験を作ることで、生鮮食品をはじめとした商材のさらなるEC化を押し進め、次のコマースのインフラを作っていくという。

また、海外では2020年からダークストアの領域で多数の新興企業が誕生しているだけでなく、創業約1年以内にユニコーンとなる企業も複数誕生しており(Gorillas, Flink, JOKRなど)、破竹の勢いでマーケットが成長している。


Meshは事業意義及び同市場の成長性の観点からダークストア事業に参入し、日本発の企業として同領域で世界のリーディングカンパニーになることを目指すという。

※1 経済産業省「平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 (電子商取引に関する市場調査)」

※2 同上

※3 Sector Trend Analysis – E-commerce market trends in South Korea, Government of Canada

※4 Retail sales, Great Britain: February 2020, Office for National Statistics

 

投資家からのコメント

Coral Capital Founding Partner & CEO James Riney氏

コロナ禍により宅配サービスの利用が爆発的に増加し、食料品の買い出しにオンラインサービスを利用することが身近になりました。そんな中、Meshは注文から20分以内に商品を届けることを目指し、既存のサービスと比べ圧倒的に良い体験を作ることから、日々の買い物の行動を変容させる可能性があるサービスだと思います。また、ファウンダーのShunは、日本だけでなく世界の市場にエントリーする視座を持っており、加えて英語も流暢であることから今後発生するであろう海外投資家とのファイナンスも問題ありません。何より、泥臭く緻密に仮説検証を繰り返すその姿勢から、Meshの事業を通して世界のコマースを変えていく起業家だと信じています。

デライトベンチャーズ マネージングパートナー / 株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長 南場 智子氏

佐藤さん(サトシュン)はDeNAに新卒入社した時から、とにかくエネルギーの塊のような人。とにかく動いて動いて動きまくります。そして生来の前向さが人を惹きつけ、周りにエネルギーの渦を起こします。この人はきっとborn起業家なんだなぁと感じていました。

そのサトシュンがとうとう起業!ダークストア型の生鮮食品デリバリーの領域は海外プレイヤーの参入もあり激戦が予想されますが、サトシュン率いるチームMesh、大勝負をやってくれると思います。応援します!

W ventures パートナー 服部 将大氏

佐藤さんとは起業前から相談を受ける関係で、はじめて会った時から芯の強さ、巨大市場でチャレンジしたいという志の大きさ、そしてグローバルマインドセットを持った起業家だと感じており、会社設立のタイミングではぜひご支援したいと思っており、今回最初の資金調達ラウンドでご一緒することができて嬉しく思います。 Meshが展開するダークストア型のクイックコマースというモデルは、日本ではまだ新しいモデルで、従来のスーパーマーケットでの購買行動を大きく変容させることができる魅力があります。 これまでの当たり前を変えていくMeshのチャレンジを確りとサポートしていきます。

株式会社スマートバンク 代表取締役CEO / エンジェル投資家 堀井翔太氏

日本の小売市場はCOVID-19の影響や、共働き世帯の増加を背景にネットスーパー事業が急拡大しているのは自明の理かと思います。 未来から俯瞰してみても、今後は日本の大手中小スーパーが生鮮品の宅配に注力することも容易に想像でき、その流れの進化から「ダークストア」型の物流サービスへのシフトの可能性を感じています。 Meshの佐藤さんとお話しさせて頂き、この重たい産業へエントリーする気合いと、インタビューを重ねることによる、泥臭い利便性への追求の姿勢の両方を感じました。 ネット販売専用の物流センターという新たなインフラを作ることで小売に進化をもたらし、今ないユーザーの価値を創造してくれることを期待しています。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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