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調剤薬局向けサービス「Musubi」を展開するカケハシ、76億円の資金調達を実施

調剤薬局向けサービス「Musubi」を展開するカケハシ、76億円の資金調達を実施

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株式会社カケハシは、複数の新規投資家および既存投資家を引受先とした総額約76億円の第三者割当増資を実施した。同社は、これまで約55億円の資金調達を実施し、今回の調達により累計資金調達額は約131億円となる。

あわせて、新たな事業ドメインの立ち上げとそれをリードする新執行役員の選任を行った。今後は、薬局DXを加速するとともに、その事業基盤を活かした新たな取り組みに着手し、日本の医療が抱える構造的課題の解決を目指す。

直近の事業状況と今後の展望

同社は「日本の医療体験を、しなやかに。」をミッションに、明日の医療の基盤となるエコシステムの創出を目指し、医療従事者やパートナー企業とともに事業を推進していく。

2017年に電子薬歴・服薬指導ツールとしてスタートした薬局体験アシスタント「Musubi」の市場シェアは10%を超え、全国7,000店舗以上の薬局で採択されている。加えて、薬局向けデータプラットフォーム「Musubi Insight」、患者フォローアップアプリ「Pocket Musubi」、医薬品在庫管理・発注システム「Musubi AI在庫管理」と関連プロダクトを複数展開。

現在では薬局の業務支援ツールとして、ひいては2015年に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」や近年の薬機法改正、診療報酬改定等で問われる“薬局の次世代化”を推進するプラットフォームサービスとして選ばれ、患者と薬剤師の関係性向上や服薬アドヒアランス向上、薬局経営改善の実例も多数寄せられている。

今後は、既存サービスの拡充とともに、薬局の医薬品在庫情報を起点とした製薬メーカー・卸事業者・官庁等との連携による医薬品の流通最適化・供給安定化、処方情報の活用による服薬アドヒアランスおよび患者アウトカム向上を実現するための取り組みを行うなど、薬局とともに医薬品産業・医療産業全体へと視野を広げて医療の次世代化を支援していくという。

 

資金調達の目的

既存事業のさらなる伸長を見据え組織基盤を強化するとともに、新規事業の立ち上げを積極化する。具体的には、開発体制強化に向けたエンジニア採用、サービス導入支援・カスタマーサポート体制の強化、新規サービスの立ち上げを含む事業開発を予定。薬局DXの先にある医療体験そのものの進化に、本格的に取り組んでいくという。

 

本第三者割当増資における引受先一覧(順不同)

<新規引受先>

・Axiom Asia Private Capital

・第一生命保険株式会社

・あおぞらHYBRID1号投資事業有限責任組合

・フォースタートアップス1号投資事業有限責任組合

<既存引受先>

・グロービス・キャピタル・パートナーズ

・DNX Ventures

・ジャパン・コインベスト 

・Salesforce Ventures

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

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