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【富士通アクセラレータプログラム第6期/エントリー締切迫る】 事務局メンバーに聞いてみた!プログラムの魅力とは?

ベンチャーの革新的な技術・製品と富士通グループの製品・ソリューション・サービスを組み合わせ、世の中へ新たな価値を提供すること目的に開催されている「富士通アクセラレータプログラム」。――その第6期のエントリーが開始されたことにあわせ、先日eiiconではプログラム運営責任者である、富士通株式会社 執行役員・山田厳英氏にインタビューを実施(※)。経営視点から、アクセラレータプログラムに取り組む意気込みを語ってもらった。

※参考記事 : 【アクセラレータプログラム第6期スタート】 富士通アクセラレータプログラム運営責任者である、富士通株式会社執行役員・山田厳英氏に、eiicon・タモツが直撃インタビュー! https://eiicon.net/articles/485

プログラムのエントリー受付が【6/29(金)】に迫る中、今回はベンチャー協業推進部に所属する事務局メンバー4名を直撃。これまで3年で5期のアクセラレータプログラムを運営してきたメンバー自身が感じる魅力など3つの問いに対して回答してもらい、プログラムをアピールしてもらった。


<富士通アクセラレータプログラム 事務局メンバー>

【写真左→右】

●松尾圭祐氏

2002年に富士通新卒入社。同社の得意領域である汎用機やサーバなどを担当し、商品戦略などを手がける。その後、ベンチャー協業推進部に異動。各事業部と共に、スタートアップ支援を手がけている。

●鈴木智裕氏

大手複合機メーカーでオープンイノベーションに携わり、その経験を活かして2018年3月に富士通に転職。これまでに蓄積した大企業やベンチャー、VCなど多岐にわたる人脈を活用しながら、スタートアップとの共創を支援している。

●吉崎裕哉氏

2009年に富士通新卒入社。海外向けのサーバ・ストレージ製品の販売推進、アジア各国の販売パートナー開拓などに約5年従事しながらオープンイノベーションを通じた新規事業創出を構想。2015年に富士通アクセラレータプログラムの立ち上げ、現在はベンチャー協業推進部にてアクセラレータプログラムの全体戦略立案と運営を手がけながら、Draper Nexusにてアソシエイトとして活動中。

●安西潔氏

学生時代から外資系IT企業で働き、その後国内大手IT企業に勤務。富士通に転職後、事業部門でビッグデータビジネスに携わると共に、富士通アクセラレータプログラムの企画・立ち上げを行う。その後、グローバルマーケティング部門に異動し、現在はアクセラレータプログラムの海外展開を中心に手がけている。


質問① 「富士通アクセラレータプログラム、一番の魅力とは?」

――まず最初の質問です。富士通アクセラレータプログラムには、ベンチャーにとってさまざまな魅力となるポイントがあると思います。その中でも、「一番の魅力だ!」とアピールできる点とは何でしょうか?みなさん手元のフリップにお書きください。


●鈴木氏の回答 「組織的にベンチャー協業」

前職でもオープンイノベーションに携わっていましたが、富士通ほど組織化はされておらず、社内の調整が非常に大変でした。しかし、富士通は、社内の各事業部門はもちろん、法務や知財など関連部署がとても協力的です。社内にアクセラレータプログラムが浸透しているので、決裁なども前職と比べるとスピーディー。組織的にベンチャーとの協業に取り組みやすい点が最大の魅力だと思いますね。


●吉崎氏の回答 「自分ゴトで関わるメンバー」

私たちの事務局メンバーが各々の課題感からプログラムにコミットしていることに加えて、社内の各事業部も”自分ゴト”として関わっている点が魅力ですね。事務局も事業部も、社内からイノベーションを生み出すことは難しく、新しい価値を生み出すためにはスタートアップとの共創は欠かせないという強い思いを持っていることが、”自分ゴト”として捉えている根底にあります。

――”自分ゴト”として取り組んでいる成果として、何か成功事例はあげられますか?

多くの方を巻き込み、プログラム自体が成長してきたことです。第1期は4つの事業部で開始しましたが、成果を出し続けた結果、現在は20近くの事業部が関わっており、今後さらにスタートアップとの協業を推進して事例を作っていきます。およそ3年前に開催した第1期で採択したユカイ工学、スカイディスク、リープマインド、ソニックスの4社のなかには、億単位の調達を行ったり、IPOをも視野に入れている会社があったり、今も刺激をもらっています。スタートアップの圧倒的なスピードに負けないよう、私たちも一緒に成長していきたいですね。


●安西氏の回答 「グローバル」

まだまだ道半ばではありますが、「グローバル」に展開している点が魅力だと言えます。実際、第5期のエントリー企業は、アメリカ、ロシア、イスラエル、韓国…とさまざまでした。

――第5期ではエントリー企業の中の何パーセントが海外企業だったのでしょうか?

約20%が海外企業でした。第6期以降はこの比率をもっと高めていきたいと考えています。なお、当社には国内外で500社にものぼるグループ企業があります。ですので、世界中の企業とPoCに取り組むというチャンスもある点も魅力になるでしょう。


●松尾氏の回答 「高打率」

安西の話にも通じますが、当社にはさまざまなグループ会社があるため、間口がとても広い。第5期までに協業検討した社数は70社越え、協業実績は約40社という数値も残しており、打率はとても高いと言えるでしょう。

――なるほど。松尾さんは担当された自動ネイルプリントサービス「INAIL」さんの事例がありますね。

そうですね。「INAIL」を開発・提供しているベンチャーBITと、富士通ビー・エス・シーとの協業事例のように、ベンチャーと事業部をマッチングさせるのみではなく、しっかりとビジネス化に向けて粘り強くコミットしている点も、プログラムの特徴ですね。

※参考記事 : 【富士通アクセラレータプログラム 第6期募集開始!】~共創事例インタビュー!株式会社BIT×富士通の共創のカタチ~ https://eiicon.net/articles/475


質問② 「これは使える!富士通の活用すべきリソースとは?」

――それでは次に第2問目。ベンチャーにとって「使える!」と実感できる富士通のリソースについてお伺いしたいと思います。それではみなさん、お書きください。


●鈴木氏の回答 「鈴木」

使えるリソースはこの文字通り、「鈴木」です!(笑)。前職からオープンイノベーションに取り組み、すでに4~5年の知見とコネクションがあります。大手企業、ベンチャー、VCなど、「鈴木」を活用しながら、ゆくゆくは富士通と共に協業してほしいですね。


●吉崎氏の回答 「事務局メンバー」

事務局メンバーを使い倒してほしいですね(笑)。事務局の代表である徳永(※)は、長年オープンイノベーションの活動を通じて事業部に強力なコネクションを持っていますし、事務局メンバーもこれまで様々な経験を積んでいるのでそれぞれ社内とのつながりを持っています。相談してもらえれば、どうやって事業部との協業を進めていけるかの糸口を見つけることができるはず。事務局メンバーは、そこに会社生活を懸けていますので(笑)。

※参考記事 : 【インタビュー】「富士通はスタートアップに選ばれる会社をめざす」。元エンジニア・徳永奈緒美が語る共創への想い。 https://eiicon.net/articles/298


●安西氏の回答 「営業力」

富士通の最大の強みは、営業力ですね。やはり、創業から約80年の中で培ってきた富士通独自のネットワークは目を見張るものがあります。さらに富士通の営業は全世界にいますし、パートナー企業は約600社もあります。国内外でレバレッジを利かせることができますね。


●松尾氏の回答 「事務局 松尾」

鈴木さんとかぶってしまいましたが(笑)、「松尾」をぜひ活用してほしいと思います。私は新卒で富士通に入社して約16年。社歴も長く、各事業部の課題や困っていることを熟知しています。富士通の独自のカルチャーをうまく翻訳しながら、ベンチャーのみなさんとの協業につなげていきます。

――松尾さんは、富士通の各事業とベンチャーさんをつなぐ”翻訳家”みたいな存在なんですね。

“翻訳家”というか、”仲人”……いや、“恋のキューピッド”ですかね(笑)。

―― 一同笑


質問③ 「富士通アクセラレータプログラムを通して、実現したいことは?」

――それでは最後の質問です。このプログラムを通して、事務局のみなさんが実現したいことや世界観などを教えてください。最後は、松尾さんからお聞きしましょうか。


●松尾氏の回答 「アイディアを直ぐカタチに!」

1年前にシリコンバレーに行ったのですが、思ったことをカタチにするまでのスピード感に驚きました。当社でもできるだけはやくアイディアをカタチにしたいと思っていますが、それでも2年かかってしまうようなケースもあります。このスピードを少しでもはやくして、製品を迅速に世の中に提供し、人々の暮らしを豊かにするお手伝いをしていきたいですね。


●安西氏の回答 「R&Dの開放」

もはや、自前主義の時代ではありません。今後、大企業が社外と連携していくことが、より一般的になっていくでしょう。そうした時代を迎えるにあたり、大企業のR&Dを開放していく。――そうしたことをこのプログラムを通し、大企業の内側から挑戦してみたいですね。


●吉崎氏の回答 「スタートアップ側に寄り添う」

今後、これまで以上に様々な業種でスタートアップが生まれ、スケールしていくと思います。そうしたスタートアップとの協業を通じて、富士通も新たな事業を創り、成長していくべきだと思いますが、富士通もまだまだスタートアップとの付き合いに慣れているとは言えない。お互いにwin-winの関係を構築するためにも、スタートアップ側に寄り添いながら富士通との協業を促進し、スタートアップへ価値を提供していきたいと思います。


●鈴木氏の回答 「一緒に世界を変えましょう! イノベーション」

実現したい世界観は、もうコレにつきますね(笑)。富士通と一緒に世界を変えましょう!イノベーション!!


取材後記

富士通アクセラレータプログラムはこれまで5期続けており、社内の各組織にしっかりと浸透していることが分かった。「プログラムにエントリーしたものの、なかなか進捗せずに時間だけが過ぎていく」――そんな事象は、このプログラムにおいては起きにくいだろう。また、事業部側と連携しようという事務局メンバーの働きも非常に力強い。「構想だけを描いて、なんとなく終わってしまう」ではなく、本気で事業化に向けてやっていきたい。そんなスタートアップには最適なプログラムとなるだろう。エントリー受付は、6/29(金)までと期限が迫ってきている。エントリーは、こちらから可能だ。 https://eiicon.net/companies/615

(構成・取材・文:眞田幸剛、撮影:古林洋平)