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ウフル、NTTデータ経営研究所・追手門学院大学と共同で、IoTを用いたスポーツ観戦での楽しさ・エンゲージメントを可視化

ウフル、NTTデータ経営研究所・追手門学院大学と共同で、IoTを用いたスポーツ観戦での楽しさ・エンゲージメントを可視化

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株式会社ウフル(以下、ウフル)は、株式会社NTTデータ経営研究所(以下、NTTデータ経営研究所)、および追手門学院大学の上林研究室と共同で、IoTを活用したスポーツ観戦における楽しさ・エンゲージメントの見える化に向けた実証実験を実施したことを明らかにした。本実証実験は、テクノロジー活用によるスポーツ事業創発コンソーシアム「Sports-Tech & Business Lab(以下、STBL)」の活動の一環として行われた。

■実証実験の内容

実証実験の内容は、Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームゲームで、アリーナ観客席に環境調査センサーを設置し、タイムアウトなどを含む試合観戦中の観客の反応データを収集するというものだ。観客席のエリア別音声データを収集・解析し、各観戦者が接している観戦環境の差を定量的な側面から調査した。また、試合の撮影映像との突合により、観戦環境の変化と試合の状況などとの関係についても分析を実施したという。なお、本実証実験は、2018年10月から行われている。

■実証実験の背景

スポーツ産業を15兆円市場に拡大することが政府の目標として掲げられている中、「スタジアム・アリーナ改革」の議論においても「コストセンターからプロフィットセンターへ」が課題として挙げられている。そのためには、スポーツ観戦体験を変革し、「より楽しんでもらう」「よりチームを好きになってもらう」「よりお金を使ってもよいと思ってもらう」「何度でも来たいと思ってもらう」体験の創造が不可欠だ。

しかし、「観客が楽しんでくれているか」「チームにエンゲージメントを感じているか」「熱狂しているか」「再来場期待を持っているか」については把握する手段が限られていた。多くの研究は応用科学によるアプローチによって、対話法や質問紙法による調査を実施してきたが、心理的興奮が大きく影響する主観的なデータの妥当性や信頼性については研究の限界が指摘されてきた。

このような問題意識を背景として、STBLでは「楽しさ、ファンエンゲージメントの見える化」と題した分科会を設置。有識者や関係する企業と議論を重ね、IoTなどを活用して観戦者の集中度、熱狂度、満足度などを定量化する手法の検討を続けている。今回の実証実験は、その一環として実施された。

■今後の取り組み

本実証プロジェクトを通じて、座席エリア別での観戦者状況の分析・エンゲージメントの検証が可能になった。今後は、設置するセンサーの種類を増やし、観客の脳波、表情、姿勢、動作といったデータの取得対象を拡げていくとともに、センサーで取得した客観データと、インタビュー調査・アンケート調査による主観データの相関を調べるなど、実証研究としての精度を高めていくことを目指す。

また、STBLの活動の目的は、産官学連携によるビジネスの創出であることから、単に研究や実証に留めることなく、スポーツやライブエンターテイメントビジネス全般におけるスタジアムソリューションとして事業化に取り組んでいく。なお、STBLはフィールド提供、技術協力、資本参加などに協力してもらえるパートナーを募集しているという。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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