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エプソン、東大発スタートアップ・エレファンテックと資本業務提携を締結

エプソン、東大発スタートアップ・エレファンテックと資本業務提携を締結

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セイコーエプソン株式会社は、プリンテッド・エレクトロニクス分野のスタートアップ企業であるエレファンテック株式会社に出資し、インクジェットヘッド供給などでパートナーシップ契約を締結することとなった。

エレファンテックは、インクジェット印刷と銅めっきを用いて製造されたフレキシブル基板の製造および販売を行う東京大学発のスタートアップ企業。「必要な部分にのみインクジェットで金属を印刷し、さらにめっき技術で金属を成長させる」という独自の製造方法(※)により、従来のフレキシブル基板よりも工程を短縮したことで、環境負荷を低減するとともに製造コスト・リードタイムの削減を実現している。

(※特許第6300213号 取得済)

エプソンは、長期ビジョン「Epson 25」の第2期中期経営計画において、基本方針のひとつとして「資産の最大活用と協業・オープンイノベーションによる成⻑加速」を掲げている。特に、インクジェットイノベーションにおいては、PrecisionCoreを中心としたコアデバイスを用いたインクジェットヘッド外販ビジネスとオープンイノベーションの強化を目指している。今回のエレファンテックとの業務提携は、その具体的な施策のひとつであり、強化領域であるエレクトロニクスなどのインクジェット印刷の新市場で先行し、潜在顧客を有しているエレファンテックと協業することにより、インクジェットヘッドの産業利用を加速させていく。今後も、多様な印刷用途に対し、インクジェットヘッドやその使用にあたり必要なノウハウを積極的に提供することで、新市場創出をけん引していくという。

エレファンテック株式会社は、エプソンからの出資を受け入れることにより、「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」という企業ミッションの実現に向け、インクジェットによるフレキシブル基板製造事業の拡大と、立体樹脂上への配線形成やバイオ材料の印刷など、その応用範囲を広げる開発・市場開拓を実現していく。

エレファンテック社長の清水 信哉氏は、次のようにコメントしている。

「成長を続ける世界の製造業の環境負荷は地球が吸収できるレベルを超えつつあり、持続可能とは言えなくなりつつあります。そんな中で、『不要な部分を捨てる』既存の技術ではなく、『必要な部分にだけ材料を印刷する』インクジェットベースの製造技術は、世界の製造技術のスタンダードになっていくと確信しています。我々はこれまでも、またこれからも、その『捨てない製法』への技術革新をリードしていきます。」

エプソン社長の碓井 稔氏は、次のようにコメントしている。

「エプソンは、より良い社会の実現に『なくてはならない会社』として中心的な役割を果たすべく、社会課題の解決や持続可能な社会実現に寄与できる新しい価値を創造していきたいと考えています。特に印刷性能・環境性能・インク対応性などに強みを持つエプソンのインクジェットヘッドを用いた“ものづくりプロセスの革新”は、エプソンが進める第2期中期経営計画の中でも核心的な取り組みの一つです。エレファンテック社との協業は非常に重要な位置づけであり、配線・基板などのエレクトロニクス分野のプリントを手始めに、インクジェットによる小型で環境負荷の低い新しい生産プロセスを創出し、世界のものづくりを革新していきたいと考えています。」

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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