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味の素×JA×川崎市 | 3者連携の栽培実証・共同研究によりハーブペッパー『香辛子』が誕生

味の素×JA×川崎市 | 3者連携の栽培実証・共同研究によりハーブペッパー『香辛子』が誕生

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川崎市では味の素株式会社が開発した新品種のハーブペッパー「香辛子(こうがらし)」について、味の素(株)、セレサ川崎農業協同組合、市農業技術支援センターの、3者連携で初めての栽培実証・共同研究の契約をした。現在香辛子は、3者協力のもと品質の維持や栽培土壌の適合などの研究が行われ、市内29軒の農家で栽培されている。

川崎市は、これまで香辛子を使用した加工品の商品開発や飲食店でのメニュー化のマッチングに取り組んできた。香辛子そのものを直販するだけではなく、様々な商品・メニューにし消費者に届けることで、香辛子の付加価値向上や都市農業の振興、さらには市内経済の活性化を目指す。

香辛子(こうがらし)とは

香辛子の最大の特徴は、他の唐辛子にはない独特の香り。唐辛子の中でも特出した激しい辛さと、辛さの中のフルーティな香りが特徴の、ハバネロやブートジョロキアの辛さを抑え、育種。 唐辛子の辛みをもたらす主成分である「カプサイシン」が、辛味1/1000の成分「カプシエイト」に置換されている為辛味が弱く、豊かな香りとうまみを楽しむことができる。

また香辛子には抗酸化作用があり、ビタミンAの形成にも関わる「カロテノイド」がトマトの10倍以上含まれ、「カプシエイト」は「カプサイシン」同様の基礎代謝向上の働きをする為、健康的な体作りをサポートするという。

開発の経緯とこれから

「香辛子」 はもともと、味の素(株)川崎工場にて、サプリメントの栄養素として「カプシエイト」を抽出するための新品種として開発された。実験の中で研究員が「香辛子」の果実を試食した際、親品種であるハバネロ・ブートジョロキアが食べられる際には強い辛さにより掻き消されてしまう香りやうまみを感じられたことに着目、サプリ以外の商品化も視野に入れた今回の3者連携の栽培実証・共同研究が開始された。以降、栽培奨励活動等において共同研究契約に基づき、川崎市内29件の農家で香辛子が栽培されている。

8月20日、24日、30日には「川崎生まれのハーブペッパー香辛子」として、JAセレサ川崎 直売所「セレサモス」で、収穫された香辛子のプロモーション販売を行う。

現在は「香辛子」のフルーティな香りや健康成分を活かしたソース、アイスなど新商品開発、飲食店での提供において、川崎市が企業の知的財産創出・保護・活動を支援する取り組み「川崎モデル」のネットワークを活用し、食品加工業者のマッチングを進め、新たな名産品の開発が進められている。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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  • 村上 英一

    村上 英一

    • 日本ポール株式会社 応用技術研究所
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