国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下 JAXA)、大学共同機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(以下 極地研)、ミサワホーム株式会社(以下 ミサワホーム)、株式会社ミサワホーム総合研究所(以下 ミサワ総研)の4者は、極限環境下での持続可能な住宅システムの構築を目的とした実証実験を、南極・昭和基地で2020年2月より実施する。

※上写真:ユニット2基の連結作業完了後のイメージ。


実証実験の背景

ミサワホーム及びミサワ総研は、2017年にJAXA が実施する「宇宙探査イノベーションハブ」の研究提案募集において、「建築を省力化する工法技術」と「住宅エネルギーの自律循環システム」の開発による「持続可能な新たな住宅システムの構築」を提案し、採択された。

JAXAとミサワホーム及びミサワ総研は、地上における未来志向の住宅や、月面等の有人拠点への応用を目指して共同研究を進めてきたが、宇宙空間における有人拠点に求められる「簡易施工性」「自然エネルギーシステム」「センサー技術を活用したモニタリング」等の技術要素は、南極という環境下においても要求されるという共通点について、極限の環境下で検証することにより、技術の信頼性を高められると考え、南極・昭和基地をフィールドに選定し、「南極移動基地ユニット」を製作し、昭和基地の運営を担う極地研が実施する「第61次南極地域観測隊の公開利用研究」に「極地における居住ユニットの実証研究」を提案した。

昭和基地の建物には、1957年の開設当時から、南極の過酷な環境に耐えられる堅牢性と、夏期の限られた期間に建築の専門家ではない隊員でも簡易に施工できる簡易施工性が求められてきたことから、極地研ではこのユニットの技術要素が今後の南極における基地建設にも大いに寄与すると考え、この南極移動基地ユニットの実証実験の提案を採択し、極地研、JAXA、ミサワホーム及びミサワ総研の4者と連携して昭和基地での実証実験に取り組むことになったという。


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(eiicon編集部)