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「スマート保育園」構想の実現を目指すユニファ、総額約35億円の資金調達を実施

「スマート保育園」構想の実現を目指すユニファ、総額約35億円の資金調達を実施

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ユニファ株式会社は、シリーズCラウンドとして国内外の新規投資家および既存株主を引受先とした第三者割当増資により、合計約35億円の資金調達を実施したことを2019年9月27日に発表した。

同社はこれまでに株式及び負債を含めて約25億円の資金調達を実施しており、今回の調達により、累計調達額は約60億円になる。

また、同ラウンドにおける資金調達を基に、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが創業した保育ICTサービスを提供するキッズリー事業を、株式会社フレーベル館から買収したことを併せて発表した。

同ラウンドにおける投資家(順不同、敬称略)

新規投資家:株式会社INCJ、第一生命保険株式会社、エムスリー株式会社、日本郵政キャピタル株式会社、株式会社リンクアンドモチベーション、SBIインベストメント株式会社(※1)、Aflac Ventures LLC.、豊島株式会社(※1)、三菱UFJキャピタル株式会社(※1)

既存投資家:凸版印刷株式会社、新生企業投資株式会社(※2)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(※1)

(※1)それぞれが運営するファンドで引受

(※2)新生企業投資株式会社は子会社の新生インパクト投資株式会社と一般財団法人社会的投資推進財団(SIIF)が共同運営する後継ファンドにて引受

調達の目的と今後の展開

同社は、家族×テクノロジーで世界中の家族コミュニケーションを豊かにするという想いを持って創業し、現在はIoTやAIの力を活用することで保育関係者の業務負担軽減や保育の品質を向上する「スマート保育園」構想の実現を目指している。

具体的なサービスとしては、(1)乳幼児の安全な午睡(お昼寝)を見守る医療機器によるヘルスケアサービス「ルクミー午睡チェック」、(2)保育施設における子どもの自然な表情や成長を記録し、保護者がオンライン上で購入することができる写真/動画提供サービス「ルクミーフォト」、(3)検温・記録が数秒でできるスマート体温計サービス「ルクミー体温計」等を展開しており、全国の約6,250施設・約35万人(2019年8月時点)の乳幼児を対象にサービスを提供している。

今回の資金調達をもとに、既存プロダクトの更なる改善や新規サービスの立ち上げを含めて事業基盤の強化を図り、「スマート保育園」の実現に向けて加速。また、同社は「スマート保育園」の実現を通じて、乳幼児に関連する健康・成長データを蓄積し、プラットフォーム化することで、乳幼児の健やかなる発達を支援していくという。

上記に加えて、同社は、更なる積極的な人材採用および経営体制の強化を進める計画。本年6月には、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資銀行本部の出身である星直人氏が取締役CFOとして参画する旨を発表したが、今後も新規採用を積極的に行い、組織を更に拡大させていく計画という。同社の採用情報に関しては、ホームページにおける採用関連ページを参照。

https://unifa-e.com/recruit

キッズリー事業の買収に関して

今回の資金調達の一部を原資として、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが創業した保育ICTサービスを提供するキッズリー事業の買収を完了した。

ユニファの提供するサービスと、キッズリーの提供する保育園と保護者のコミュニケーションを円滑化するICTサービス及び保育園内の組織診断を含む保育者ケアサービス等には強い事業シナジーが存在し、キッズリー事業は同社が目指す「スマート保育園」の実現にあたり、戦略上重要であると判断したことから、今回の事業買収に至ったという。

各投資家からのコメント

【株式会社INCJ 代表取締役社長 勝又幹英氏】

INCJは、ユニファが保育士の確保と保育の質的向上に大きく寄与し、女性の更なる社会進出の後押しをするなど、保育現場が抱える社会課題の解決に貢献することを期待しています。当社が出資するにあたり、ユニファと行政・大学・企業との連携強化やオープンイノベーションを支援するとともに、ICTヘルスケア領域における当社の投資先企業とのシナジー創出も目指します。

【凸版印刷株式会社 執行役員新事業開発本部長 田中秀武氏】

ユニファとは2017年の資本業務提携締結から、フレーベル館とのルクミー午睡チェック等の販売連携を中心に様々な面での事業連携を重ねてまいりました。今回の追加出資を機に、販売連携の強化はもちろんのこと、保育の質の維持・向上へ向けた取り組みを進めていきます。そして、その先の保護者まで含め、ユニファの掲げるスマート保育園構想の実現に向け、トッパングループのリソースを活用し、強力に支援させていただきたいと考えております。

【第一生命保険株式会社 執行役員投資本部長 重本和之氏】

弊社は、運用収益獲得と社会的インパクト創出(社会の構造変化等)の両立を目指す”インパクト投資”として、ユニファに出資しました。ユニファのデジタル化サービスによる保育園事務の効率化や保育園サービスの品質向上を通じて、保育士不足の解消が促進され、待機児童問題を解決(社会的インパクト)していくことを期待しております。

【エムスリー株式会社 取締役 槌屋英二氏】

保育業界のプラットフォーマーを目指す高い成長性と高度なテクノロジーを評価し、ユニファへの出資を決定致しました。今後は同社と連携し、SIDS(乳幼児突然死症候群)等、乳幼児の医療課題の解決に共に取り組んで参りたいと考えております。

【株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 坂下英樹氏】

ユニファは、「保育園の労働環境を変革する」という日本の社会課題の解決に寄与する重要な事業を展開しています。弊社も、創業当初から日本企業に対し、「働きがいにあふれる組織創り」を支援しており、ユニファの取り組みには非常に共感をしております。今回の出資や今後の組織創りの支援を通じて、ユニファの上場やその後の永続的な発展を支援してまいります。

【新生企業投資株式会社 代表取締役社長 松原一平氏】

保育関係者の業務負担軽減や保育の品質を向上する「スマート保育園」の実現という明確なビジョンを掲げるユニファの成長を確信しております。事業を通じて創出される「社会的インパクト」の評価を、当社経営陣と共に経営のPDCAに織り込みながら、当社が目指すソーシャルIPOの早期実現に向け、インパクト投資家として伴走してまいります。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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