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宇宙ごみ問題に取り組む「アストロスケール」、シリーズEラウンドで総額約55億円の資金調達

宇宙ごみ問題に取り組む「アストロスケール」、シリーズEラウンドで総額約55億円の資金調達

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持続可能性な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(以下、宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、株式会社アストロスケールホールディングスは、シリーズEラウンドの追加調達として、第三者割当増資により、シリーズE総額で約55億円の調達を実施したと発表した。これにより、累計調達総額は約210億円になる。

資金調達の背景

近年、国際宇宙ステーションが宇宙ごみとの回避を余儀なくされた事例や、衛星コンステレーションの勃興により増加の一途を辿るデブリ問題について、国連、各国政府、産業界リーダーが警鐘を鳴らしている。

アストロスケールはこうした現状を踏まえ、重要な社会インフラとして宇宙からのサービスやデータを安心して活用できるよう、デブリの低減・除去、軌道上サービスのミッション実現に向けて活動する企業だ。スペースデブリという世界でも最も複雑な社会課題に対して、技術、ビジネスモデル、法規制の面から取り組んでいる。

同社は、2013年の創業以来、約1年半毎に資金調達を実施してきた。これらの資金をもとに現在は、5ヶ国で約140名を擁するグローバル企業へと成長を遂げている。イギリスでは、軌道上でのサービス業務を行うミッションの運用基盤として、最先端の国立軌道上サービス管制センターを、オックスフォードシャー州ハーウェルに構え、今年度の打ち上げを予定している大型デブリ除去実証衛星機「ELSA-d(エルサディー)」の運用に向け、準備を進めている。

また、2019年に開設したアメリカ拠点では、デブリ問題に事業開発や法規制の面から取り組み、各業界リーダーや政策立案者と密なコミュニケーションを醸成している。加えて、2020年6月には子会社のイスラエル拠点を設け、衛星寿命サービス(LEX)技術の発展を担っている。今回調達した資金は、これらのデブリ除去を含む軌道上サービスの技術開発と事業化に投下するという。

引受先一覧

本ラウンドの引受先は、以下の通り。

■ASエースタート1号投資事業有限責任組合(運営:株式会社エースタート) ※リードインベスター

■株式会社アイネット

■宇宙フロンティアファンド(運営:スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社)

■清水建設株式会社

■ヒューリック株式会社

代表者コメント

■株式会社アストロスケールホールディングス 創業者兼CEO 岡田光信氏

「創業から7年半を経て、ようやくデブリ問題の認知度が高まってきました。他方で宇宙空間におけるデブリの脅威は日々増しています。地球の持続可能性を維持するためにも、宇宙技術の利用の安全を担保することは必要不可欠です。今回のシリーズEは、デブリ課題解決に世界に先駆けて乗り出した当社が、デブリ除去を含む軌道上サービスの技術開発と事業化を推し進め、市場を牽引する為に必要不可欠な資金調達です。」

■株式会社エースタート 代表取締役 CEO 渡邊一正氏

「スペースデブリ問題は、人類が避けて通れないSDGsの大きなテーマとなりうる一つで、私達の日常生活から未来にも関わり、様々な業界へ影響を及ぼす深刻な課題です。アストロスケールは、この課題解決に向けて、その影響力はもちろん、比類なき技術力においても世界をリードする企業です。エースタートは、シリーズC以降、同社の圧倒的な成長を後押しするように継続して出資をしてきました。今後も、アストロスケールのデブリ除去を始めとする新しい軌道上サービス推進という前人未到の挑戦が、人類の明るい未来を切り拓いていけるよう、全力で応援してまいります。」


※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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