順天堂大学×楽天メディカル ｜ 光免疫療法プラットフォーム発展のための取り組みを開始
順天堂大学と楽天メディカル株式会社は、順天堂大学が実施するオープンイノベーションプログラム「GAUDI（Global Alliance under the Dynamic Innovation）」において、楽天メディカルによる技術基盤「イルミノックス®プラットフォーム」を基にした新たな治療法「イルミノックス治療（光免疫療法）」のさらなる発展に向けて、取り組みを進めていくことになったと発表した。
取り組みの概要
順天堂大学が実施するオープンイノベーションプログラム「GAUDI」は、順天堂大学の大規模臨床プラットフォームを活用した研究開発支援プログラムで、“新たな医療技術の社会実装（実用化）”という目的実現に向け、各研究者・企業等に必要な支援をオーダーメイドで提供している。
楽天メディカルは、同社の技術基盤「イルミノックス®プラットフォーム」を基に開発された医薬品「アキャルックス®点滴静注250㎎」（一般名：セツキシマブ サロタロカンナトリウム（遺伝子組換え））および医療機器レーザ装置「BioBlade®レーザシステム」を用いた「頭頸部イルミノックス治療（光免疫療法）」について、世界で初めて日本において「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を効能・効果として、厚生労働省より製造販売承認を取得している。
今回の取り組みを通じて、楽天メディカルは、順天堂大学の知見とネットワークを活用することで、「イルミノックス®プラットフォーム」を基にした新たな治療法の研究開発や実臨床ニーズへの対応などを目指していくという。また、順天堂大学医学部附属 順天堂医院では、2021年12月より楽天メディカルが提供する「頭頸部イルミノックス治療（光免疫療法）」が導入されており、頭頸部がん患者の治療選択肢が拡大しているそうだ。
両者代表のコメント
■順天堂大学 学長 新井 一氏
「今回の本学と楽天メディカルの取組みは、順天堂の持つ大規模臨床プラットフォームを活用した研究支援プログラムGAUDIにおいて展開されます。この取組みは、新たな治療法の開発・実用化を後押しし、医療全体の発展にも繋がるものと期待しています。」
■楽天メディカル株式会社 代表取締役会長 三木谷 浩史氏
「順天堂医院でイルミノックス治療（光免疫療法）が導入されただけでなく、GAUDIを通じて順天堂大学と連携できることを大変嬉しく思います。イルミノックス®プラットフォームは、がんをはじめとする様々な疾患に対して新たな治療選択肢を提供できる可能性があり、GAUDIのように、診療科を横断するような取り組みであっても一元的に支援いただけるプラットフォームは非常に心強いです。」
オープンイノベーションプログラム「GAUDI」について
GAUDIは、日本のライフサイエンス分野における研究開発の促進と、開発シーズの社会実装促進を使命として、2019年7月に始動したオープンイノベーションプログラムだ。社会実装に至るまでのステージに対して求められる支援機能を学内外エキスパートと連携して備え、学内外の研究者や企業が有する研究開発シーズに対して、チームビルディングから社会実装まで、シームレスな支援を行っている。
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