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「社会課題解決型ビジネス」の最前線に迫る――三菱総研が『MRI DEMO DAY 2024』を3/7に開催!運営メンバーに聞くDEMO DAYの特徴と見どころとは?

「社会課題解決型ビジネス」の最前線に迫る――三菱総研が『MRI DEMO DAY 2024』を3/7に開催!運営メンバーに聞くDEMO DAYの特徴と見どころとは?

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共創活動で社会課題の解決を目指すプラットフォーム『未来共創イニシアティブ(以下、ICF)』を運営する三菱総合研究所(以下、MRI)は、活動をより社内外にPRするため、2023年に初となるDEMO DAY(『MRI DEMO DAY 2023』)を開催した。

DEMO DAYでは、MRIがこれまで進めてきたスタートアップ共創・連携活動や、ICFの中核プログラムの一つで、有望なスタートアップの発掘・支援・共創などを通じてイノベーションとビジネスによる社会課題解決のアイデアを競う『ICF Business Acceleration Program』(以下、BAP)の成果が発表されたほか、キーノートスピーチやパネルディスカッションなどが繰り広げられた。DEMO DAYは大盛況の中、幕を閉じ、同社では2024年も引き続き開催することを決定した。

3/7(木)にオフライン(東京・大手町)・オンラインで開催される『MRI DEMO DAY 2024』は、「シンクタンクとスタートアップ、社会課題解決の最前線へ」というコンセプトを掲げ、昨年度と同様にMRI/ICFの共創成果発表や、パネルディスカッションといったコンテンツが用意されている。また、オフライン参加者にはネットワーキングの時間も設けられており、参加は無料だ。以下の特設ページから参加申し込みを受け付けている。

https://eiicon.net/about/mri_demoday2024/

(※3/6(水)17:00応募締切)

――これを受け、今回TOMORUBAでは、『MRI DEMO DAY 2024』の企画・運営を担当する事業基盤部門統括室 未来共創グループの八巻心太郎氏・加藤美季氏、そして未来共創グループリーダー・藤本敦也氏の3名にインタビューを実施。昨年度のDEMO DAYの成果や今年度の見どころについて、詳しく話をうかがった。

社内外から多くの反響、「意外性」を口にする感想が多く届く

――昨年3月に、MRIとICFによる初のDEMO DAY(『MRI DEMO DAY 2023』)を開催しました。まずは振り返りを兼ね、昨年度の成果を教えていただければと思います。

八巻氏 : DEMO DAYは、もともとはBAPに紐づくものとして企画しましたが、結果的にはMRI全社でのスタートアップとの連携・共創の取組を発表する場となりました。BAP自体は昨年までに8回行われています。8回目にして初めてDEMO DAYの開催に踏み切ったのは、MRIがスタートアップなどと共創していることを対外的に知っていただくことが目的で、これからも共創を継続していくという決意表明でもありました。

DEMO DAYを開催して、社内外から多くの反響があったことに驚きました。「シンクタンクなのに、現場に出て社会課題解決に取り組んでいる」と、良い意味でMRIらしくないところが好感を持って受け止められたようです。

▲株式会社三菱総合研究所 事業基盤部門統括室 未来共創グループ 兼 コーポレートベンチャリング本部 シニアプロデューサー 八巻心太郎 氏

加藤氏 : 当社はシンクタンクで、政策提言や官公庁事業、民間コンサルティング等を行っているというイメージを持たれています。それはその通りなのですが、自らプレイヤーとなりスタートアップや大企業などと共創を進めており、そのことが、改めて世の中にアピールできたと感じています。

DEMO DAYの参加者からは「MRIの研究員やコンサルタントがスタートアップの方と一緒にプレゼンを行っている姿が印象的。事業にコミットしていることがうかがえた」という声が多く届き、とても嬉しかったですね。昨年のテーマは「社会的インパクトの創出をココから」でした。ICFを拠点にゼロイチで社会的インパクトを作っていくというメッセージが強く伝わったのではないでしょうか。

▲株式会社三菱総合研究所 事業基盤部門統括室 未来共創グループ 兼 社会イノベーション部門統括室 ヘルスケアビジネスグループ 研究員 加藤美季 氏

八巻氏 : スタートアップエコシステムの中で、当社の存在感を示せる一つのきっかけになった手応えがあります。DEMO DAYに足を運んでいただいた方がICFの会員になった、共に事業に取り組むことになった、という成果も多々ありました。

――社内からも反響があったとのことですが、どのようなものですか。

八巻氏 : 「私たちも共創に取り組みたい」という要望が多く寄せられました。社内の意識が変わる転換点となったかもしれません。

藤本氏 : スタートアップの方からも良い評判が届いています。当社との共創をより前向きに捉えていただけたようです。

▲2023年3月10日に開催された『MRI DEMO DAY 2023』の様子。(画像出典:未来共創イニシアティブHP) 『MRI DEMO DAY 2023』のダイジェスト映像は以下で公開されている。

https://www.youtube.com/watch?v=EpJn4fR9JAg 

ソーシャルビジネスの最前線、「生の声」を伝える機会に

――昨年度の実績を踏まえ、3/7に開催する『MRI DEMO DAY 2024』の狙いや見どころを教えてください。

八巻氏 : 今年度のコンセプトは、「シンクタンクとスタートアップ、社会課題解決の最前線へ」です。社会課題をスタートアップの方たちと一緒に解決してく。そうしたメッセージを伝えたいと思っています。

見どころとして、まずはキーノートスピーチが挙げられます。今回は、ソーシャルビジネスに取り組むボーダレス・ジャパン 代表の田口一成氏にご登壇いただきます。田口さんは複数のソーシャルビジネスを立ち上げた実績をお持ちです。実際の事例やスケールの仕方、想定できる障壁、障壁にぶつかった時の対処法などを話していただこうと思っています。起業家の生の声やマインドなどにフォーカスし、より具体的にソーシャルビジネスの実態に迫ります。

藤本氏 : パネルディスカッションも、キーノートスピーチに関連した内容となっています。トークンエクスプレス代表取締役社長の紺野貴嗣さん、Makaira Art&Design 代表の大畑慎治さんのほか、大企業の方に登壇いただき、ソーシャルビジネスで大きな社会インパクトを生み出す方法を中心に話をします。ちなみに、トークンエクスプレスさんとは昨年のDEMO DAYで知り合い、ICFの会員になってもらいました。

ソーシャルビジネスはマネタイズが難しく、熱い思いを持って起業しても、挫折する例が少なくありません。どうすればスーパーゴールを設定し達成できるのか。経験のある方たちから、道筋やノウハウをきちんと伝えられればと思っています。

▲株式会社三菱総合研究所 事業基盤部門統括室 未来共創グループリーダー 藤本敦也氏

八巻氏 : 「MRI Activities」では社会課題をスタートアップの方たちと一緒に解決していく当社の活動をご紹介します。昨年度、健康スコア連携による健康経営ビジネスの展開として紹介したヘルスケア領域のデータ活用事業に、今年度のBAP最優秀賞(三菱総研賞)受賞のノビアスが参画して進めている共創事例や、昨年のBAPファイナリストであるNew OrdinaryとTourism Exchange Japanや南海電鉄との共創など、一年たってパワーアップした活動や新規の共創活動、そして当社が構築したイノベーションエコシステムから生まれた共創活動も含め、盛りだくさんにご紹介します。

シンクタンクならではのメソッドやノウハウを示したい

――どれも興味深い内容です。BAPの活動紹介についてはいかがでしょうか。

加藤氏 : BAP2023は第9回目となる今回、過去最高の208件の応募がありました。その中から、ファイナリスト7社、特別賞受賞者8社を採択しました。このうち「共創成果があがった」「さらなる共創に向けて来場者の皆様に呼びかけを積極的に行いたい」スタートアップには、「ICF and BAP Activities」にて、共創活動での成果や今後の方針をお話していただきます。社会課題起点でどうスタートアップと共創しているかを伝えられればと考えています。もちろん、今年も支援・共創活動をおこなってきたMRIメンターと連携して発表します。

また、MRIがスタートアップと共創する場合の共創パターンを「共同研究」「顧客提案」「新規事業」「コンソーシアム」で分類しておりますが、それぞれの共創の在り方・その違いにも注目して頂けると嬉しいです。

単なる共創事例紹介にとどまらず、当社あるいはシンクタンクならではの具体的なメソッドやノウハウを提示することも目指しています。

▲「ICF Business Acceleration Program2023」の最終審査会で選出された、ファイナリストと特別賞(インパクト賞、テック賞)受賞者。最優秀賞(ICF賞)にはSustineri、最優秀賞(三菱総研賞)にはノビアスが選ばれた。

――『MRI DEMO DAY 2024』では、例えばどのような共創事例が紹介される予定でしょうか。現時点で、言えるものがあれば、お教えいただければと思います。

八巻氏 : そうですね。例えば、最優秀賞(ICF賞)を受賞したSustineriは建設時のCO2排出量を見積書から簡易に算出できるソリューションを有しています。MRIは正確な排出量算定を行うためのデータ収集や、実際の削減対策における支援が可能であり、両社が共創を進めることでバリューチェーン上の様々な領域で価値を発揮できると見立てています。詳細については、ぜひ当日にご期待ください。

――楽しみにしています。

八巻氏 : 今回も昨年度同様、現地ではコンテンツ終了後にネットワーキングが行われる予定です。社会課題解決型のスタートアップとの共創は、成功事例をこれから積み上げていく段階です。しかし、昨年は約250人が訪れました。ソーシャルビジネスに関心のある方々がこれほどまでに一堂に会する機会はそう多くないのではないでしょうか。現地にはスタートアップのブースの出展もあります。来場のメリットは大きく、ネットワーキングも大きな「見どころ」と言って良いと思います。

藤本氏 : 当社が共創しているスタートアップの大半がシード・アーリー期です。そうしたシード・アーリー期のスタートアップがどのように大企業や自治体とオープンイノベーションを進めていくのか、生の声を聞ける機会になると思います。また社会課題を起点に、より大きな社会インパクト生み出すことを念頭に共創活動をしているのがMRIの特徴だと思っているので、ネットワーキングの際にもさまざまなことを聞いてみてください。社会課題の解決に取り組む大企業や自治体の方たちにとっても、将来性のあるスタートアップと出会う良い機会です。この機会を存分に活かしていただければと思います。

大きな社会課題の解決に向け、熱意ある方々との共創を

――最後に、DEMO DAYに関心を持つ方に向けてメッセージをお願いします。

八巻氏 : 当社のDEMO DAYは、スタートアップの方、事業会社の新規事業を担当する方、CVCの方を主としてターゲットとしています。しかし、スタートアップエコシステムにはさまざまな立場の方が参画しています。官公庁、自治体、支援機関の皆様などスタートアップエコシステムに関わるすべての方に足を運んでいただきたいですし、当社としても何かしら持ち帰れるものを提供したいと考えています。

また、社会課題の解決方法は当社にとっても未知数の部分が多々あります。皆様から学ぶべきことはたくさんありますので、ご来場いただき、是非ご意見をいただきたいと思います。世の中には解決すべき社会課題が多くあります。ぜひ共に解決を目指しましょう。皆さまのご来場をお待ちしています。

加藤氏 : 社会課題と一口に言っても、さまざまなものがあります。そのすべてを当社だけで解決できるということはありません。当社は数ある社会課題をオープンイノベーションの手法を用いて解決していこうとしています。

スタートアップの方の持つ最先端のテクノロジー、大企業だからこそ持てるサプライチェーンなど、そうしたものがあって初めて解決策が導き出せるはずです。特に大きな社会課題はさまざまな方々と共創しなければ解決は目指せません。社会課題解決に対し熱い思いをお持ちの方は、ぜひ会場に足を運んでください。

藤本氏 : 社会課題あるいはSDGsなどというと、対象がぼやけてしまいがちです。しかし、当社が共創で解決を目指している社会課題は、もっと肌触りがあって現実的なもの、直面している課題です。それも、自社の将来的な利益だけでなく、新しい市場を創る意気込みで大きな社会課題に挑んでいます。DEMO DAYではそうしたシンクタンクのリアリティをきちんと伝えていきたいと思っています。

また、今はまだ大きくは取り沙汰されていない未来の社会課題というべきものも、シード・アーリー期のスタートアップの方々と共に解決に向けて取り組んでいます。現にある社会課題とは別の、未来の社会課題についても知っていただく機会になればと思っています。いずれにせよ、社会課題の解決、ソーシャルビジネスに関心のある方にとって、DEMO DAYはメリットの多い場となっています。当日お会いすることを楽しみにしています。

取材後記

シンクタンクのMRIがプレイヤーとしてオープンイノベーションを推進している――。非常に意外性があり、昨年度のDEMO DAYは多くの方々に驚きを持って受け止められた。そのDEMO DAYを今年度は発展・進化させ、より社会課題の解決、ソーシャルビジネスに焦点を当てる。それも、「具体性」や「肌触り」を前面に打ち出すようだ。とても興味深い内容が聞けるのではないか。何より、同社が指摘していたようにソーシャルビジネスに関心のある人たちがこれほどの規模で集まる機会はそう多くはない。DEMO DAYの現地参加は定員先着250人だ。少しでも興味を持ったら、参加を検討していただきたい。

<『MRI DEMO DAY 2024』開催概要>

■主催:三菱総合研究所、未来共創イニシアティブ(ICF)

■会期:2024年3月7日(木)14:00~17:30(終了後にネットワーキング ~18:30)

     ※13時よりブース展示

■会場:現地参加およびオンライン参加のハイブリット形式

<現地参加> ※定員先着250名

大手町三井ホール(東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One 3F)

<オンライン参加>

お申込みいただいた方へ参加URLをご案内いたします。

■参加対象:

・社会課題解決型ビジネスに携わっている方/関心がある方

・スタートアップの方、事業会社でオープンイノベーションに携わっている方/関心がある方

・自治体、官公庁、大学等で新規事業・オープンイノベーション・産官学連携等の活動に携わっている方/関心がある方

・スタートアップ支援活動に関与している方

※『MRI DEMO DAY 2024』の詳細や参加申込については以下特設ページをご覧ください。

https://eiicon.net/about/mri_demoday2024/

(編集:眞田幸剛、取材・文:中谷藤士、撮影:加藤武俊)

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