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WEB接客やAIチャットBOTソリューションを提供する「空色」、総額約6.5億円の資金調達を実施

WEB接客やAIチャットBOTソリューションを提供する「空色」、総額約6.5億円の資金調達を実施

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WEB接客ソリューション「OK SKY」、AIチャットBOTソリューション「WhatYa」を提供する株式会社空色はこのたび既存株主に加え、新たにWiL, LLC、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、S5(エスファイブ)1号投資事業有限責任組合、みずほキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資により総額約6.5億円の資金調達を決定したことを発表した。

これにより、累積資金調達額は約10億円となり、今後は人材採用および事業投資を強化することで、2020年度末をめどに累計導入企業数500社を目指していくという。

(▲写真左:取締役 CFO 瀧 直人氏、写真右:代表取締役 CEO 中嶋 洋巳氏)

市場概況とこれまでの取り組み

高まるEC化の影響を受け、小売業界を中心にデジタル体験を中心に置いた顧客接点の再設計が求められている。製品のコモディティ化が進む中で、継続的な企業競争力の源泉が徐々に製品から顧客体験に移行するなど、接客が持つ重要度は年々高まっている。

しかし国内では労働人口の減少に伴い、企業が理想とする顧客体験の実現に必要な接客人員が慢性的に不足している。さらに訪日外国人の増加により、都市部を中心にリアル店舗での多言語対応が必要となり、接客人員不足が加速度的に広がることが予想される。このような市場の変化を受けて、企業は顧客といかに長期的な関係を築くかが経営課題となっている。

こういった背景や課題を踏まえ、空色は2013年の設立以来、小売業界を中心に新しい顧客体験の実現を目指し、AIと人を組み合わせたソリューションの開発を通じて、これまでリアル店舗で実現されてきた接客体験をデジタル上においても再現してきた。

実際に店舗で販売経験を積み重ねてきた熟練のスタッフによるチャットセンターを国内で先駆けて開設し、従来のコールセンターと同様にカスタマーサポートの範囲に限らず、積極的な商品・サービス提案を通じて店舗と同様の販売体験をデジタル上で実現し、さらに蓄積された会話ログデータを活用したAIサービスの進化にも注力している。

サービス開始以降、導入企業及びサイト数は順調に増加し、各導入サイトでの累計接客人数は50万人を超え、売上においてもサービス提供開始以降5年連続で200%以上の成長を継続し、今年度はさらに高い成長を目指している。

調達の目的と今後の展開

今回調達した資金を活用し、1)蓄積した会話データを活用し、購買促進を目的とした会話標準化モデルの実現、2)顧客接点拡大に伴うWEB接客ソリューションの発展と開発体制の構築、3)新たな事業領域への参入及び海外事業展開を目的としたマーケティング費用、4)事業拡大に伴う全職種における採用活動の強化、など積極的な投資を進め、これまで以上に圧倒的なスピードで事業を拡大させていくという。

今後普及が見込まれる、好きな時に好きな場所で好きな方法で情報を取得し、製品やサービスに対する意思決定が行われる世の中に対して、接客を通じた顧客の意思決定支援において圧倒的なNO.1カンパニーを目指すという。

今回の新たな株主

WiL, LLC

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ

S5(エスファイブ)1号投資事業有限責任組合

みずほキャピタル株式会社

三菱UFJキャピタル株式会社

引受先よりコメント

WiL, LLC  ジェネラル パートナー 松本 真尚氏

近年、多くの企業が、人材不足、販売チャネルの多様化への対応、新規顧客獲得コストの高騰など、様々な課題を抱えており、これらの課題解決に、空色のチャットボットサービスは大きく貢献すると感じています。空色は、過去のチャットデータをもとに、AI解析を通じた自動応答チャットを生成し、導入企業の人材不足解消はもちろんのこと、消費者の購買行動をチャットでアシストすることで導入企業の売上アップに導き、具体的には購入率、リピート率、購入単価の上昇に貢献しています。大手企業を中心に、アパレル、消費財、化粧品等、様々な業種の企業への導入も続々と進んでいますが、これからの更なる成長と、業界の課題解決に大きく貢献し、業界をリードする存在となることを期待しています。

 

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 稲川 尚之氏

ECでのショッピングに加え、スマートフォンユーザーがリアル店舗でもチャットサービスを活用するシーンが広がることで、オンラインとオフラインの垣根を越えた購買体験の実現やECのさらなる拡大が期待できることから、アパレル・リテール分野を中心とした国内の様々な企業とともにデジタルトランスフォーメーションを推進し、オンライン接客のノウハウを蓄積する空色に出資する判断に至りました。今回の出資を契機に、今後はNTTドコモが展開するサービスとの連携などを支援し、新たな価値創造に向けた取り組みを一緒に進めてまいります。

 

S5(エスファイブ)1号投資事業有限責任組合 Managing Director アレン・マイナー氏

WEB接客サービスを提供する空色は、市場の拡大性が高い業界においてポジションが確立しており、既に上質なお客さまが多数サービスをご利用頂いており、既存株主である事業会社の皆様による販路開拓等の支援も手厚いため、今後さらに良い会社になっていくと感じています。また、AI強化に向けた協業や米国展開も視野に入れており、弊ファンドとしても力になれると考え、投資実行に至りました。

みずほキャピタル株式会社 投資第4部長 塚田 圭一氏

みずほキャピタル株式会社は、みずほグループのベンチャーキャピタルとして、グループの総合金融力、顧客基盤をフルに活用し、お客さまの成長支援に取り組んでいます。「OK SKY」、「WhatYa」はWEB接客ソリューションとして継続的な顧客接点を実現し、CVの向上に資する素晴らしいサービスであると考えています。今回の出資を通じ、みずほグループの持つ顧客資産や営業力を活用することで、株式会社空色の成長をしっかりとご支援させていただきたいと思っています。

 

三菱UFJキャピタル株式会社 投資第四部 次長 浦野智敬氏

三菱UFJキャピタル株式会社では、AIと有人対応を組み合わせたWEB接客ソリューションの開発に取り組む空色の先行性や独自性を高く評価し、今回の出資を決定致しました。空色の提供するソリューションが、より豊かな顧客体験の創出、そしてリテールマーケティングの課題解決に貢献することを期待しております。

株式会社空色とは

空色はWEB接客ソリューション「OK SKY」、AIチャットBOTソリューション「WhatYa」の開発・運営を中心に、チャットセンターの運営受託、コミュニケーションコマースに関するコンサルティングを統合的に提供している。

2014年からコミュニケーションコマースアプリ「PRIMODE」の開発・運用を開始し、チャットを通じて販売ノウハウとシステムを構築、2016年から「OK SKY」の提供を開始、2017年からチャットボットの本格的な提供を開始した。2019年よりAIチャットボット「WhatYa」の提供を開始し、AI技術と人の持つ感性を掛け合わせることでコミュニケーションの可能性を最大化し、今までない新しい購買体験の実現を支援するという。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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