株式会社AIメディカルサービスは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、WiL、Sony Innovation Fund by IGV等の各社が運営するファンド及び複数の事業会社等を引受先とした第三者割当増資(シリーズB)を実施し、約46億円の資金を調達した。

同社は平成30年8月にインキュベイトファンドから約10億円を調達しており、経営陣の出資や国の助成などを含めると創業2年で累計62億円近い資金を得ることになり、これによって臨床試験や海外進出などを着実に進めるという。


シリーズB資金調達の概要

目的

同社は、消化器すなわち「食道・胃~小腸・大腸」に対する内視鏡検査を支援するAIの実現を目指している。この度の資金調達により、臨床試験の推進、パイプラインの拡充、優秀な人材の獲得、設備投資などを行い、世界初・日本発のリアルタイム内視鏡AIの開発及び薬事承認に向けた動きを加速する。

引受先(順不同)

・株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズが運営するGlobis Fund VI, L.P.及びグロービス6号ファンド投資事業有限責任組合

・WiL, LLC.が運営するWiL Fund II, L.P.

・スパークス・グループ株式会社が運営する未来創生2号投資事業有限責任組合

・Sony Innovation Fund by IGV (ソニー株式会社と大和キャピタルホールディングスが創設したInnovation Growth Ventures株式会社が運営するInnovation Growth FundⅠL.P.)

・日本ライフライン株式会社

・日本郵政キャピタル株式会社

・Aflac Ventures LLC.

・菱洋エレクトロ株式会社

・SMBCベンチャーキャピタル株式会社が運営する次世代企業成長支援2号投資事業有限責任組合

・大和企業投資株式会社が運営するDCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合

その他個人1名


主要関係者のコメント

■株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO 多田 智裕氏

「内視鏡現場の困りごとを解決したいという想いからスタートした当社は、共同研究グループとともに2018年1月に世界初の胃がんAI論文を公表し、その後も食道がんAI、大腸がんAI、カプセル内視鏡AIなど多くの論文学会発表を積み重ねてまいりました。それらの成果を一日でも早く製品化して社会に送りだすため、この度の調達資金を有効に活用してまいります。創業の理念とおり、世界の内視鏡医療に貢献していく所存です。」

■グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター 福島 智史氏

「内視鏡医療は日本が世界をリードする分野の一つです。人工知能が医師の活動をサポートすることが不可逆な流れとなる中、当社が開発する内視鏡AI は医療現場を救い日本を課題『解決』先進国として牽引する可能性を有しています。経験豊富な医師と連続起業家の両代表を中心とするチームが世界を代表するヘルスケアAIカンパニーへと成長する軌跡を全力で支援致します。」

■WiL 共同創業者ジェネラルパートナー 松本 真尚氏

「内視鏡医療は病気の診断精度向上に繋がる社会的にも導入促進すべき医療分野ながら、分析に要する時間コストや人材不足など多くの課題があります。これらの課題を解決に導く内視鏡AIを手掛けるAIメディカルサービスは、国内有数の医療機関を多数パートナーにもち、内視鏡画像や論文データの国内最大級蓄積量を保有しています。グローバルでみても参入が少なく日本優位で成り立つマーケットにあること、創業時より世界を視野に入れ活動している現状から、世界をリードする企業になると期待しています。」

■Sony Innovation Fund by IGV(Innovation Growth Ventures株式会社) 代表取締役 土川 元氏

「AIメディカルサービス社は「内視鏡名医による医学的知見」と「ソフトウェアテクノロジー」を掛け合わせた内視鏡関連ソリューションの提供を目指す、ユニークなスタートアップです。内視鏡医にとって画期的なツールとなり、世界の内視鏡医療水準のさらなる向上につながることを期待しています。」

■スパークス・グループ株式会社 代表取締役副社長 深見 正敏氏

「胃をはじめとする癌の内視鏡診断はその需要が増す一方で、現場の内視鏡医の方々の負担も増加し、見逃しリスクも懸念されると聞いております。AIメディカルサービスは、世界的にもトップレベルの多くの国内医療施設や内視鏡医と連携、大量の良質な教師データを基に非常に高精度なAI内視鏡ソリューションの開発・提供を目指しており、グローバルに戦えるポテンシャルを秘めていると期待致しております。」


株式会社AIメディカルサービスについて

同社は消化器内視鏡分野で日本を代表する医療機関約80施設と共同で内視鏡AIを研究開発している。その成果は既に世界の専門家に広く認められており、例えば世界最大の消化器系学会とされるDDW(Digestive Disease Week)では、12本もの演題が同グループから採択されるという快挙を成し遂げ、そのうち1題は“Best of DDW”に選ばれた。これらの技術を早期に実用化し、医師による診断をAIがサポートすることで病気の見逃がし等のリスクを極限まで減らし、世界の内視鏡医療現場に貢献するという。


※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)