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ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が4億円を調達、臨床試験へ

ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が4億円を調達、臨床試験へ

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指定難病の潰瘍性大腸炎などに向けたペプチド(アミノ酸の結合体)医薬品を開発する、ひむかAMファーマ株式会社は2021年7月30日、シリーズBラウンドの資金調達を4億円でファーストクローズした。ひむかAMは間もなく、この資金を用いて開発品「HM201」の臨床試験を開始する。HM201は投与の利便性を格段に向上させた新薬候補品という。


粘膜修復に作用するアドレノメデュリン

HM201の主成分は、ひむかAMの共同創業者である北村和雄氏(宮崎大学特別教授)が発見したペプチド「アドレノメデュリン(AM)」をベースにしている。AMは上皮細胞のバリア機能の修復・維持に関わる物質で慢性炎症により傷んだ腸粘膜の修復を促進するという(下図参照)。


 AMは、抗炎症・免疫抑制を主作用とする医薬品とはたらき(機序)が異なるため、副作用リスクが低い特長も備えている。ひむかAMの開発パートナーである宮崎大学では、臨床試験(Phase2a試験)において一定の有効性を確認したという。

投与簡便なHM201

こうしたAMの投与における利便性を大幅に向上したのがHM201。ひむかAMは非臨床試験で、安全性、薬効や安定性に関する初期目標を既に達成しており、シリーズBラウンドで調達した資金を用いて臨床試験(Phase1試験)を始める。

シリーズBラウンドに参加した主な投資家は、三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合(無限責任組合員:三菱UFJキャピタル)、QB 第一号投資事業有限責任組合(同:QBキャピタル)、みやぎん宮崎大学夢応援投資事業有限責任組合(同:宮銀ベンチャーキャピタル)、KSP6号投資事業有限責任組合(同:ケイエスピー)、ベータ2020投資事業有限責任組合(同:ドーガン・ベータ)、みやざき未来応援2号ファンド投資事業有限責任組合(同:宮崎太陽キャピタル)および複数のエンジェル投資家など。ひむかAMは今回のファーストクローズに続き、さらなる資金調達を実施するという。

ひむかAM 代表取締役の新城裕司氏のコメント

「HM201の臨床試験開始は炎症性腸疾患に苦しむ方にとっての福音です。先進国だけで500万人とも言われる難病で苦しむ方々に、新しいアプローチによる安全性の高い薬を早期に提供すべく、臨床試験の遂行に全力で取り組みます。」

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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