バーチャルイベントプラットフォーム「cluster(クラスター)」を運営するクラスター株式会社は、第三者割当増資により、総額8.3億円の資金調達を実施したと発表した。引受先となったのは、KDDI Open Innovation Fund 3号、株式会社テレビ朝日ホールディングス、株式会社Wright Flyer Live Entertainment(WFLE)、三井不動産株式会社のCVCである31VENTURES Global Innovation Fund 1号、個人投資家などだ。また、資金調達にあわせ、テレビ朝日とWFLEの2社と業務提携契約を締結したという。


資金業務提携の背景

「cluster」は、誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントを開催できるVRアプリを展開している。同時に数千人と接続可能で、これにより大規模なバーチャル音楽ライブの開催を可能にし、バーチャル空間での“集まる”熱狂体験を提供してきた。今回の資金調達により、さらなる事業拡大に向けてプロダクト開発やマーケティング強化を図る。

また、この大規模通信可能なバーチャル空間の用途拡大とサービスの利便性向上を目的として、テレビ朝日とWFLEの2社と、それぞれ業務提携契約を締結した。テレビ朝日とは、双方の保有する資産を活用し、バーチャルイベント事業や映像配信事業などにおいて包括的な連携を行う。この連携により、これまでにないコンテンツの企画・開発を検討していく。WFLEとは、同社の提供する「REALITY」のサービス上で作成したアバターを、「cluster」で簡単に利用できる機能開発を共同で行うほか、コンテンツ開発に関する連携も強化していくという。


各社代表のコメント

■クラスター株式会社 代表取締役 加藤直人氏

家からライブに参加したい! というシンプルな想いから始まったクラスターですが、これまでユーザーの皆さま、法人取引先の皆さま、投資家の皆さま、そして優秀なメンバーたちに支えられながら、いくつもの世界初となる試みに挑戦しつつ市場を切り拓いてきました。 この度、素晴らしいパートナーの皆さまに理念に共感いただき、そして実績・ポテンシャルを評価していただいて資本業務関係を締結できたこと、非常に嬉しく思います。 バーチャル x エンタメは、日本特有の文化と歴史が強みとなる稀有な領域です。「創造力を加速する」というミッションのもと、日本発のこの体験を世界規模でより多くの人に届けるべく、さらに成長を加速させていきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。


■KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長 中馬和彦氏

KDDIは、KDDIグループのあらゆるアセットを活用し、「cluster」のさらなる魅力化に加えて、より高品質なバーチャルイベント体験を共創していきます。また、2020年から開始される5G(第5世代移動通信システム)は、VRの大容量コンテンツが配信可能となります。バーチャルイベントの体験をよりリッチにすべく、KDDIは引き続きクラスター社のさらなる成長を全力でサポートします。


■株式会社テレビ朝日ホールディングス 専務取締役 藤ノ木正哉氏

コンテンツを軸に先端技術を活用した事業創出を推進するテレビ朝日グループにとって、デジタルテクノロジーでライブエンターテインメントをアップデートし、これまでにないワクワクする体験価値を創出するクラスターは、理想的なパートナーであると大変期待しております。


■Wright Flyer Live Entertainment 代表取締役 荒木英士氏

私は音楽フェスが好きでよく行くのですが、五感で味わう音圧や熱狂が大好きながらも行列や人混みは大嫌いなので、早くこの体験がバーチャル化して自宅から参加できるようにならないかなと常々思っておりました。clusterが創造する、物理制約から解放されたライブエンターテイメント体験の未来。それを推し進めるチームの一員になり、「なりたい自分で、生きていく」ことができる世界を共に実現していくことを楽しみにしています。


■三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部 統括 加藤慎司氏

リアルな空間を創造する三井不動産に対し、バーチャルな空間を様々な様態で創造するクラスター社には無限の可能性を感じます。リアルな空間では制約がある『場所と時間』を容易に超越するその技術に、驚きと興奮を隠せません。未だ誰も成しえていない新しい『場』の創造に期待するとともに、三井不動産としても最大限の協力を行ってまいります。


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(eiicon編集部)