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【JAPAN OPEN INNOVATION FESイベントレポート(6)】 ネットジンザイバンク・志水氏とキープレイヤーズ・高野氏によるトークセッションの模様をレポート!

国内最大級のオープンイノベーションの祭典、eiicon主催の「JAPAN OPEN INNOVATION FES」(JOIF)が10月13日に開催された。日本リージャスが運営するコワーキングスペース「SPACES」(東京都大手町)を舞台に、訪れた新規事業の担当者やスタートアップのスタッフたちがおよそ300名来場。オープンイノベーションの手法や事例、可能性に理解を深めた。

これまでに、JOIFイベントレポートの第1弾〜第5弾を配信。講演やトークセッションの模様をレポートした。

そして本日掲載するJOIFイベントレポートの第6弾では、ネットジンザイバンク 代表の志水氏とキープレイヤーズ 代表の高野氏の2名が登壇したトークセッションの模様を紹介。両氏はともに総合人材サービス企業・インテリジェンス(現・パーソルキャリア)出身で、現在も人材サービスに関わる事業を手がけている。そんな両氏に加え、モデレーターであるeiicon founder 中村 亜由子が【スタートアップ・新規事業で活躍する人材とは】について語り合った。

▲登壇者/株式会社ネットジンザイバンク 代表取締役社長 志水 雄一郎氏

新卒で株式会社インテリジェンスへ入社。その後、株式会社セントメディア入社。『Japan Headhunter Awards』2014-16年連続受賞、『Headhunter of The Year』2015-16年連続受賞。2016年9月 株式会社セントメディアからの会社簡易分割によりNJ事業を別法人化。株式会社ネットジンザイバンクを設立し、代表取締役社長に就任する。

▲登壇者/株式会社キープレイヤーズ CEO/代表取締役 高野 秀敏氏

新卒で株式会社インテリジェンスへ入社。その後、株式会社キープレイヤーズを設立し、人材エージェントとして、30社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内、シリコンバレー、バングラデシュで実行。1万名の方のキャリアカウンセリングと面談対策。マネージャーとして、キャリアコンサルタントチームを運営・教育。人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。学校や学生団体での講演回数50回以上。

▲モデレーター/eiicon founder 中村 亜由子


新規事業に求められるのはアントレプレナーシップ

中村 : ご登壇いただくお二人はインテリジェンス(現・パーソルキャリア)出身です。eiiconの母体であるパーソルキャリアは、ご存知の方もいると思いますが、総合人材サービス会社で、お二人は人材について多くの経験を積み、独立された後も人材に関する事業を展開しています。今回はスタートアップと人材について本質的な話をしていただきたいと思います。まずは自己紹介をお願いします。

志水 : ご紹介があった通り、私はインテリジェンス出身で、当時は求人サイトDODAの立ち上げなどに携わっていました。現在は株式会社ネットジンザイバンクの代表として、起業支援、転職支援、ベンチャー投資の3つを連動させた事業を展開しています。

高野 : 私もインテリジェンス出身で株式会社キープレイヤーズを立ち上げ、スタートアップ専門の紹介事業、ベンチャー投資、出版などを手がけています。

中村 : では、早速ですが、新規事業で活躍する人材についてお教えいただければと思います。

志水 : 求められることはアントレプレナーと変わらないと思います。自分で人とお金を集め、自分で動き、お金を生み出し、事業や組織を成長させなければいけません。これができない人は新規事業で活躍できないでしょう。それと、何のために行うのか、を考えられることも大事ですね。自らが立てた目標に対し、本気で取り組むことは非常に重要なポイントです。

中村 : 熱い思いと実行力を持った人と言うことができますね。

志水 : それと、今の時代、社内や日本国内だけを見ていて満足していても仕方ないと思っています。社外の物差しで自分を計った時に、何番目にいるのだろうという観点を持つことは必要でしょうね。国内だけを見ていればいいという時代でもなくなりましたので。


新規事業を手がけるのは、もっと優秀な人であるべき。

中村 : お二人とも事業を立ち上げ、軌道に乗せた経験をお持ちです。新規事業を手がける「難しさ」とはどのようなものでしょう?

高野 : 新規事業はゴールが決まってないことが多く、求められていることがぼやけていることも少なくありません。一方、スタートアップはゼロイチで何もない中からのスタートですが、目標に向かって全力になれるので、そういう「やりやすさ」はあると言えるでしょう。

志水 : 新規事業はインフラも予算も人もあり、簡単そうに見えるかもしれません。しかし、既存の事業がある程度の儲けを出している事実もあります。つまり、既存事業と比べられながらも、一定の成果を出していることを社内に対し明確にする必要があるのです。

高野 : 新規事業を一生懸命頑張っているのに、既存事業のほうがやっぱり儲かって高い評価を獲得することも多くあります。その意味で、社内の評価制度を確立させることは欠かせないことです。

中村 : 社内ではどんな人に新規事業をしてもらうのがいいでしょうか。

志水 : リーダーシップのある人で、この人についていきたい、と人を引き付けるような方でないと新規事業はできないでしょう。もっとも優秀な人、エースと呼ばれる人をアサインするのが適切です。ただ、一方で、正直に言うと、社内の人に任せるのはよくないと思っています。というのも、優秀な人材を引き抜くことになるので、既存事業が弱くなってしまうからです。

中村 : 外部から人材を採用するということだと思いますが、既存の人材と衝突を起こすなど懸念される場合もあります。そのあたりはいかがでしょうか。

高野 : 中途の人は新卒で入社した人より基本的には早くパフォーマンスを出します。ハレーションは起こるかもしれませんが、「学びに行く」くらいことが必要ではないでしょうか。もちろん、会社側も、中途や新卒に関わらず、パフォーマンスの高い人材を適切に配置することが求められます。