塩野義製薬株式会社(以下、塩野義製薬)とアイリス株式会社(以下、アイリス)は、2019年4月25日付けで資本業務提携契約を締結したと発表した。

アイリスは、「匠の技を医療現場に届ける」をミッションに、人工知能技術を用いた高精度・早期診断対応の“インフルエンザ診断支援AI医療機器”を開発している。同社の強みは、インフルエンザ患者の99%において観察されるのどの腫れ物(インフルエンザ濾胞)を、ディープラーニングの活用により発見する技術を持つ点だ。すでに、臨床研究法に則った臨床試験を開始しており、今後は治験や薬事承認に向けて、より一層開発を進めていくという。

一方、塩野義製薬は「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを経営目標として掲げた中期経営計画SGS2020の中で、「世界を感染症の脅威から守る」ことを取り組む べき社会課題の一つにあげている。

今回、2社の提携を通じて、インフルエンザの早期診断・早期治療により一層力を入れていくという。インフルエンザは2018年において、患者数が2000万人をこえ、過去10年で最大の流行となっている。現状の検査法では、発症してから24時間以上経過しないと診断精度が十分ではない。この課題に対し、2社がそれぞれの強みを活かして新たなソリューションを開発していく狙いだ。

なお、今回の資本業務提携契約に伴い、塩野義製薬はアイリスに対し12億円の出資を決定。アイリスの株式約14%を取得するとともに、開発中の同医療機器を対象とした将来のライセンス契約に関する優先交渉権を得るという。


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(eiicon編集部)